割り切れない本音のつき合い
「割り切れない本音のつき合い」というのが、ある。間違いなく、ある。世代も違う、職業も違う、そこに利害関係らしきものは見当たらない。思っていることを口に出す、たわいもない昔話など、する。そういう仲間と話しているとき、ぼくは返って自分の言葉に臆病だ。会話の流れで何か言葉を発するけれど、それが本音かどうか常に疑っている。上っ面の言葉を発していないか、真に身に染みている言葉かどうか。身に染みていない言葉は、とても軽い。発したと同時に、フワフワとどこかへ飛んで消えていく。
割り切った