ヘアメイク界を目指す方への現在の業界の縮図と私の想い。
こんにちは、 2018.7.1リライト
現在のヘアメイク業界の縮図や、
それを目指すにはどのようなことを知っていれば良いのか書いていきます。
情報は未来のためのものですからね。
これからヘアメイクを目指す若い方や、美容師さんへ向けて今はこんな感じですよというのを、多少厳し目に映りますが、中にいて感じることです。それをしって将来の為に役立てていただけたらと思い書いてみることにします。
出来る限り客観的に書いていますが、分類のところの多少の誇張はお許し下さい。
ヘアメイクと簡単に言ってしまうと一つですが その中にはいくつかのジャンルが有ります。 そのジャンルと、その中にいる人達がどのようなことをしているのか 情報があるようで無い世界ですし、 どまんなかに居る私がちょっと分類してみようと思います。 後にも書きますが、私はファッション系のHair makeに当たるので どうしてもそちらに比重が高くなりますのでご了承下さい。
詳細に話すと長くなるので 代表される分類として以下のように4つのジャンルと3つのヘアメイクさんに分類されます。
・アート、デザイン系
きゃりーぱみゅぱみゅさんや、特殊メイク等に代表されるもの映画とはまた違ったジャンル
・ファッション系 主にモード系に代表されるファッション誌 ・美容系 主に美容系、コマーシャル、赤文字ファッション誌や、ビューティー誌。
・テレビや映画等の映像系 テレビ局や映画のヘアメイクさん 主にタレントさんに携わることが多い。
わかりにくいので色と職種にわけてみます。
■青丸に代表されるヘアメイク
・主にハイファッション、モード系の仕事 ファッションやアート
・デザインの仕事8割
・ヘアーとメイクをそれぞれ専任している場合が多く ヘアメイクどちらも行うことはあまりない
・主な雑誌: VOGUE, NUMERO, GINZA, FIGARO, SPUR等外人モデルさんが多い
・主な仕事: ファッション誌、ファッションブランドの広告、英語を使える人がほとんどなのでそこに携わる仕事、タレントさんのヘアメイク、東京コレクション等のファッション系のショー
■赤丸内に代表されるヘアメイク
・赤文字系やビューティー系が多いが、一番バランスよくこなせる
・ヘアメイクさん、美容師さん共に数多くの人が共存し、一番人口と仕事がバランスよく有る
・主な雑誌: Cancam, VIVI, Ray, VOCE, 家庭画報や、その他ナチュラル系情報誌anan等
・主な仕事: 雑誌、タレント、広告、テレビ、映画等まんべんなく幅広い、TGCのショーの仕事も有る
■緑丸内に代表されるヘアメイク
・テレビ局や、ヘアメイク会社に所属している方の多い、業界の仕事がおおい。
・業界内に特化していることが多く、ファッションの仕事はあまり出来ないが、組織に入れば将来それなりのポジションにつきやすいジャンル。
・主な仕事:映画のヘアメイク、テレビ局のタレントさんのヘアメイク
・雑誌はあまりないと思うので割愛 全てを全員が行うことは有りますが、 実質的に偏りが見られます。
この中でも映像(映画やMV等)スチール系・雑誌、映像(広告)大きく分けてこの3つの仕事に分類できますが、
この3つもある程度の偏りが見られます。
まずは映像系、MV等
上記丸を当てはめてみましょう。
おおまかにですがこのような感じかなと思います。
他にもスチール系・雑誌等
広告、映像系
どのジャンルで仕事がしたいかで 最初に選ぶポジションを考える道標として このような分類は知っておいたほうが良いと思います。 ファッションがバリバリやりたいのにテレビ制作の派遣やっていても意味がありませんからね。
では、この中の人はどのような方が多いのでしょうか。
青丸 (左側)
Hair stylist, makeup artistに分かれていることが多いのでそれにそって書きます。
Hair
・美容師歴が有る方がほとんどです(8割はキャリア5年以上は美容師をやっています)
・美容師経験後、師匠に師事していることがほとんどです。2〜5年のアシスタント期間ほぼ無給
・この中の8割は海外でキャリアを積んでいます(外人モデルと仕事をすることが多く出来ないと不都合が多い)
・美容師の方がこのジャンルで目が出る方も居るがとても時間がかかる。根気が必要で且つ自分でチャレンジできる強い意志が必要。やりたいしごとができるまで5〜10年は見ましょう。
・海外でのキャリアがある(従事者の8割)
Makeup artist
・師匠に付いている方と、MAC等の化粧品メーカーでアーティストとして活躍された方の2分されます。
・師匠に付き2〜5年アシスタントをし、独立後自分で努力して仕事を取っていく。アシスタント時はほぼ無給
・化粧品メーカーでアーティスト活動としてのキャリアアップに勤める
・海外でのキャリアが有る方が多い(ヘアーよりは少ないが半数は海外経験者)
・美容師あがりで師匠がいない方はほぼ居ません。
ヘアメイクどちらも行う方
・資生堂、モッズ・ヘア等のキャリアを積んだ方
・美容師の方がこのジャンルで目が出る方も居るがとても時間がかかる。根気が必要で且つ自分でチャレンジできる強い意志が必要。やりたいしごとができるまで最低でも5〜10年は見ましょう。
・目指す人数の割には仕事の数は多くありません。その分キャリアを作る努力と根気の有る方しか生き残っていけないジャンル。
・ヘアメイクセパレートで有ることからテクニック全般ものすごくうまい方が多い、というかほぼ全員巧すぎるくらい凄いというレベル。
このジャンルの方はある程度仕事が取れるレベルの方はほぼすべて事務所に所属しています。
代表的なファッション系事務所
A.K.A, angle, AVGVST, D-code, eight pease, Kiki,signo, Mods hair, sekikawa office, SEPT, S-14, OTA,TAKAHASHI office, Tron, W , 3rd, 等
代表的なアーティスト
Hair stylist : ABE, DAI MICHISHITA, GO UTSUGI, KOICHI NISHIMURA, KENICHI, TETSU, TAKU,等
Makeup artist : COCO, MICHIRU, Masayo Tsuda, UDA, YUKI, YUKA WASHIZU等
Hair Makeup artist :Jiro, Katsuya Kamo, Shinji Konishi, Tadashi Harada等
(abc順
赤丸 (中央)
■美容師 ・美容師のキャリアを積んだ中でヘアメイク活動を行っている方々
代表的なサロン:air, esper, SHIMA等
・美容師のキャリアを積んだ上でヘアメイク活動を行うため、ヘアメイク活動を出来る時期は遅め
■ヘアメイク
・ヘアメイクの師匠に師事しアシスタント2〜5年経験後独立その後事務所に所属される方やフリーで活動される方など様々。(フリーの方が多い印象)
・美容師さんと、ヘアメイクさん同じようにキャリアを積んでヘアメイクとして活動している方どちらも多く活躍されていて、仕事も幅広く、多くの仕事がある。その分人口も多いが割合的にはやる気と根気があれば一番仕事が取りやすいジャンルかも知れませんが、ハードルが高いのはドコも同じ。
■その他
・セパレートのテクニックよりも、全体のバランス感のほうが大切なジャンル。もちろん皆さん上手いが青丸の方のような職人的な感じではない。仕事に対してのバランス感がとても上手い。
・上記青丸のようなヘアメイクセパレートの方はほぼ居ません。
代表的な事務所
Three peace, roraima, SHISEIDO等 事務所所属も多いがフリーの方もかなり多い 代表的なアーティスト(敬称略)
・朝日光輝さんに代表されるサロン系ヘアメイクさん・みなさんまんべんなくやられている方が多すぎて代表とかを上げるのが難しい事務所系ヘアメイクさん
緑丸 (右側)
TV系、映像、映画系ヘアメイク
ほぼすべての人がドコかの事務所に所属しているか、派遣として携わっている方。 こちらの情報が自分にはなさすぎて何もいえません。 もうしわけない!!
・テレビ局に所属しているヘアメイクさん
・制作会社に所属しているヘアメイクさん 私が分かる範囲ではこれくらいでしたw
いかがでしょうか。
まとめて見ると見事な情報の偏りっぷりですがすいません!
共通して言えることは、どのようなジャンルであれ、自分で仕事を頂こうと思うと作品を作らなくてはいけません。 その作品の質が全てを左右すると言ってもいいと思います。 その上で人間性かなと思います。 一人の力だけでは作品は創ることが出来ないこの世界です。 作品を作る手段を学び、質を上げるための修行期間をどこで過ごすかで将来やりたいことが変わってくると思います。
どのジャンルでもある程度一線と言われるような場所で仕事をしようと思うと それなりの努力とキャリアを積むしかありません。 その方法は様々ですし、そこにいる人に直接聞くのが一番早いと思います。 探せばSNSをやっている人は居るでしょうからね。
美容師やりながらヘアメイクやっていた方や、海外に行っていた私のような人もいる。 本気になって、話を聞かせて下さいと感謝と礼儀を持っていれば 時間が有るときには伝えてくれるかもしれませんよ。 決して当たり前だとは思わないでくださいね。皆さん忙しいですから。
全てに共通して必要なことは「人としての魅力」 これ以外ないと思います。
売れている人、誌面で名前が出る人、よく聞く人はもれなくみなさん人格者であり とても素晴らしい方ばかりです。
あまり変な人にあったことがない。
これからこのような世界を目指す方に私がいつも言うことが有りますが
「思いついたことは全て行動しましょう」
これやってればなにか形に残りますよ。
失敗も大いにしましょう。
迷惑もたくさんかけましょう。
チャレンジをいっぱいしましょう。
思ったらやろう、失敗してもきにしない!!
いっぱいチャレンジして、考えて行動して、また動いたら何か変わりますよ。
そしたらきっと、周りに楽しいことがいっぱいあると思います。
楽しみは自分で創るものですね。
それではここからは勝手な私の業界分布図の予測。
これまである程度決まっていた分布が大きく最近変わってこようとしています。過去、2000年前後の第一次ヘアメイクセパレートの増加の時期がありました。その頃にファッションのヘアメイクさんの分布はものすごく変わりました。その第2期の増加が数年前から現れています。そして、その結果何が起こるか。 セパレートのヘアメイクがどんどん増えています。でも仕事の絶対量は変わらない。そうなってくるとセパレートの方がどんどん上記の丸の右側へ流れていっています。それほど彼らの必死さや情熱が上回っていると肌で感じています。伴って業界のレベルも上がってきています。ここで辛くなってくるのはヘアメイクを目指している美容師さんだと思います。ヘアメイクを専業でしている人と、美容師をやりながらヘアメイクをやる人とはハングリーさも違うでしょう。生活が有りますから。そんな中で生き残っていくにはどうするべきか。やりたいことをするためにどうするべきか。 過去と同じでは生き残っていけない時代だということを知っておく必要があるかなと感じている日々です。 目指す人口も増え、ビラミッドの上も少なくなり。割合的にどんどん厳しい業界になってくると思います。夢としてやっていける楽しい仕事であるために頑張っていきましょう。
私も頑張ります。
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