カーアカデミー那須高原で大型免許を取った備忘録

カーアカデミー那須高原で免許合宿に参加して大型免許を取った話の備忘録。

【要約】
・前評判では悪評が多かったが、慣れればなんてことない。慣れろ!
・ご飯は特別美味しくはないが、おかわり無料なので空腹になることはなかった。耐えれる!
・学科がないと相当暇、何かまとまった時間を作って打ち込みたい人にはおすすめ。大型免許だけなら急ぎで取る必要がなければ通いでいいかも
・コロナじゃなかったらビリヤードとかあって楽しそうだけど、コロナ期間はやることがなさすぎる。
・カプセルホテルに泊まりたい人以外はちょと奮発して部屋にした方がいい
・ぼっち参戦してたので、知らなかったが紹介割やネット割がある。卒業式の時に5000円のキャッシュバックが行われていた。
・起きる 検温 飯 受講 検温 飯 受講 検温 飯 風呂 寝るの繰り返し

鉄の掟とスケジュール

【費用内訳】
・講習費用:11万2200円
・交通費:約1万円
・滞在費:5000円(ジュース代、洗濯代)
合計:12万7200円
滞在中は喫煙者以外はほとんどお金がかからなかった。

【期間】
5泊6日(最速)

【レポ】

初日

那須塩原駅に1130到着、東京を9時過ぎに出る新幹線に乗れば間に合う比較的余裕のある集合時間だった。那須塩原駅では さくらカーアカデミー公認と書いてあるワゴン車がお出迎え、車に乗って15分で到着した。イメージしていたのがど田舎の合宿所だったため、拍子抜けしたが良い意味で普通の合宿所だった。


意外と田舎じゃなかったが、外出できないので関係なかった

到着後視力検査と合宿所の案内をされ一時解散。外出禁止、室内の私語厳禁、マスク着用、男女間の会話禁止、等厳格な掟を頭に叩き込まれる。全てに了承して初めて教習を受けることができる。正気かよ、と思ったがもう後には引き返せないので仕方がない。

教えてもらった食堂で昼食を取ってから、適性検査のために指定された教室に移動した。時間になって教室に入ってきた教官が、めちゃくちゃなボリュームで挨拶をしていてビーバップハイスクールかよってなった。(後で聞くことになるが彼はこの合宿所の名教官であるとのことだった。確かにインパクトは強烈だった)ビーバップに指定される通りに適性検査を終えたら、すぐに乗車があるということでメットや手袋の準備をした。

初日は2時間の大型の乗車があった。初日から一本橋、スラローム、波状路、他検定コースを走れたのは良かった。普段乗っているCB400SBに比べてクラッチ・ブレーキのペダルの他にアクセルスロットルが重く腱鞘炎になりそうだった。ちなみに教習車はNC750だった。(https://www.bikebros.co.jp/catalog/1/999_110/)
乾燥重量228kg 取り回し自体はCB400と同じくらいだし低速でのトルクがCB400よりも強いため、個人的には扱いやすいバイクだと思った。タイムの計測などはなく自由に走らせてもらった。まずは大型車に慣れるための時間のようだった。初日の教官は非常に優しく、ずっとこの人がいいなと思ったが、この日以降この教官には2度と会うことはなかった。

「マスク無しでの会話禁止」の鉄の掟があるのだが、大型二輪の教習前の待機場所は喫煙所の横のため、軽い世間話はすることができた。というより教官が積極的に話しかけていた。めんどくさい絡み方だったが、沈黙を続けるよりかはだいぶマシだった。

その後は夕食をとって入浴・就寝した。夕食はいつもの食堂で食べるのだが、米だけはおかわり無料のためたくさん食べることができた。
消灯時間は22時、個室はカプセルホテルのような感じで、備え付けのブラウン管テレビから笑っていいともが見れそうだった。少し手狭だが、価格と比べれば許容範囲内。外出禁止令があるために運動不足になるのは必然のように感じられた。風呂には石鹸のみ、頭はお湯で流すしかできなかったのでシャンプーを買うか迷った。トイレ・流し場は広々使うことができたので不満は一切なかった。

唯一のプライベート空間と


唯一の娯楽


2日目
22時に寝て、7時に起きる健康的な朝だった。洗面を済ませた後に7時30分から朝食を食べた。2日目の教習は2時間しかないため、午前中はずっとお昼寝をしたり本を読んだりしていた。

お昼ご飯 コメに対しておかずが役不足だった


教習内容は、3時間目にATの体験があり4時間目には課題の練習だった。課題に関しては教官にタンデム走行させてもらったり、ポイントをゆっくり教えてもらったりした。質問をしたら丁寧に答えてくれる教官だったので自分としては非常にやりやすかった。

2日目は教習と教習の合間が1時間あったため、待機場所に座っていたが、教官や同じ受講者と世間話をすることができて気が楽になった。男女の会話禁止と書いてあったが、2日目にして全然厳格ではないことを知る。大型二輪のこともあってか、20代〜の落ち着いた人が多く気を使わずに話すことができた。

なぜか大量の鳩が飼われている

お風呂にはシャンプーリンスが無いので持ってくるか購入する必要がある。自分の場合は、翌日卒業検定があるという18歳の高校生とお風呂が一緒になった際に、ジュース3本と引き換えに譲ってもらった。幸運である。16時30分に風呂にはいって、17時30分に食堂で検温して飯を食う。22時まで時間を潰して眠るという規則正しい生活が2日目。さすがに眠りすぎていたので、22時の消灯から1時間ほどは本を読んでいた。カプセル内から出ないのであれば比較的自由に過ごすことができる。

ちなみに2日目に3名〜5名くらいの新人が入所してきたが、格安合宿を思わせるクオリティの賑わいを見せていた。歌う、踊る、叫ぶ、何かを地面に投げるなどやりたい放題だったが、キレて注意するかしないかの瀬戸際でスッと静かになるのでぎりぎり許してしまう。夜は静かにしてもらいたい。朝起きる自信のある人なら耳栓あった方がいいかも。ちなみに隣人は同日入所の青年で、礼儀正しいイケメンだった。

3日目
23時頃に寝て、目覚めは7時30分頃だった。洗顔を済ませて8時前に朝食をとり、朝礼に向かう。3日目は雨が降っており気温が低かった。(8度)防寒の上着を着用して教習を受けた。また、教習所内にはヘルメット・ブーツ・雨具が完備されているので、他人のことが気にならない人は手荷物も少なくて良いと思う。自分は準備されているとは知らずに全て持ち込んだので荷物の量は比較的多めになってしまったと思う。トランクケースとリュックサックで準備したが、メットやブーツを置いていけばトランクだけで済んだと思う。


雨の日の鳩小屋

3日目は第一段階の見極めと、第二段階の1時間の2時間の乗車だった。見極め自体は、昨日の課題をミスなくゆっくり通過できるかというだけなので特に難しい点はなかった。第二段階1時間目は、検定コースを初めて自走した。それぞれの課題をクリアするというよりは、検定コースを完全に覚える事前準備という感じだった。また、雨が降っており路面状況が悪かったためか、40キロ走行の直線と、急制動に関しては実施しなかった。

午前中に2時間の乗車が終わってしまったため、昼食を食べた後に洗濯・乾燥を行った。備え付けの洗剤はないため、神経質な人は持参した方がよさそう。自分は水の力を信じて洗濯機にぶち込んだ。

ちなみに昼食は味噌汁枠で豚汁が出る大当たり、夜ご飯はカレーでおかわり自由だった。

カレーが嬉しくてめっちゃ食べた

昨日風呂場で話をした少年は無事に卒研に合格したようだった。卒業検定は月・水・土の週3日間、水曜日の今日は卒業生の数が多く食堂でも空席が目立っていた。


乾燥機 裏に洗濯機が4個ある

4日目
今日から第二段階に入り、1日の講習時間が3時間になった。今日は急制動と危険予知の講習を受けた後に、卒研コースの2を走ることになった。基本的には今日の時間で卒研コースの1と2を暗記する必要があるとのことだった。自分の教官ではなかったが、別の教官は明らかに生徒に教える気がない人がいた。(初心者が大型乗ってるのに、1人でコースを爆走したり、ストッピンの練習したりしていた。同じことを教え過ぎてわけわからなくなったのかも知れない。)あの教官にあたったら流石に自分も萎えそうで嫌だった。夜飯はハヤシライスだった。カレー・ハヤシライスと普通に美味しいメニューが続いてくれていてうれしかった。

夜の自由時間は、コースを暗記するために教習所内を歩きまわった。ちなみにコース表は受付で300円払うと買える。クレヨと思った。

カーアカデミー那須高原には神奈川・東京から来る人が多く、話をすると地元トークである程度盛り上がる。今日はインド人の兄貴が入校してきたので、昔の武勇伝を聴かせて楽しませてもらった。彼は横浜でカレー屋をやっているので、ハヤシカレーは食べれたものではない、最悪だ、と嘆いていた。

教習車ごとにクラッチ・ブレーキレバーの遊びが違いすぎるのですごく気になるのだが、初日から同じ講習を受けている青年は気にならないと言っていた。1日の講義の数が2時間から3時間に増えたからか、3日目は昨日と比べると比較的疲労度が高く、22時にぐっすり眠ることができた。昨日は日本がドイツに歴史的勝利を収めたそうだが、22時就寝の僕は今朝方その情報を知った。ケイスケホンダが未来予知したことだけ面白かった。余談だが、4日目は今まで息を潜めていた性欲が顔を出した。掃除にくるおばちゃんですら可愛く見えてしまったので、女子との会話禁止の掟にも頷ける。事前に箱ティッシュを持ってきている猛者もいた。男子校時代のようで懐かしかった。

5日目
・練習最終日、翌日に卒業検定で練習は最終日。3時間のうち、1時間はシュミレーター講習だったため、実質は残り2時間の乗車で卒業検定に備えなければならないので、緊張感を持って臨めた。当たったら嫌だなと思っていたいかにも若い頃ヤンチャしてましたみたいな人が教官だった。教習は2コースの見極めと、各自気になるところを練習できるフリー走行だったため、自分は課題関係の練習していた。ちなみに指導については時々ストッピンしながら教官が現れては優しくアドバイスをしてくれた。悪い人じゃない気がしてきた。

ちなみに、今日初めて鳩が散歩しているところを目撃した。なかなかの数と勢いでうるさかった。

最後の教習が終わった時に、カーブの侵入速度が20km以上だとほぼ不合格、カーブ時のブレーキも減点など、細かい採点基準を教えてもらったが、もう少し早く教えてほしかったなあと思った。
講習後は卒業検定の申し込みで、明日の朝の持ち物や書類の記入などを行なった。その後はコースを歩いて確認の作業をした。やることがなかったので今日もお風呂に2回入った。明日は朝から卒業検定になるため、今日のうちに荷物をまとめておく必要がある。実は明後日から旅行に行く予定があるので、明日は何がなんでも卒業しなければならなかった。たくさん寝ようと思う。無事に卒業できるといい。

なんのバイクに乗るか悩んで1日過ごしている

最終日
長いようで短いカプセルホテルでの生活はあっけない幕引きを迎えた。いつものように朝ごはんを食べたら荷物をまとめて、カプセルホテルからはさようならだった。自分はなんだか寂しい感じがしたが、友人の青年は清々しいようで、2度と戻ってきたくないと笑っていた。


名残惜しく感じたカプセル

チェックアウトを終えたら、卒業検定のコースを通知された。あとは自分の順番が来るのを待って乗るだけなのだが、長い時は3時間くらい待たされるみたいだった。(自分は2時間くらいだったと思う)卒業検定自体は、いつものコースをゆっくる走るだけ、検査員は物見櫓の上から高みの見物をしている。走行終了してバイクを降りたら走って物見櫓に駆け寄って、試験官のありがたいお言葉を頂戴する決まりになっているのだが、自分の場合は「お前は運転が下手だなあ」と言われた。もっと言うことあるだろ。

合否の発表は自動車と2輪同時に行われるので、指定された教室で1時間ほど他の人の卒業検定が終わるまで待つ。この時初めて自動車の普通免許の人たちとお疲れ様でしたと簡単に話した。合格発表が終わったら、免許更新のレクチャーや校長先生からのありがたいお言葉をもらいすぐに那須塩原駅行きのバスに押し込まれる。名残惜しむ時間もなく機械的に追い出され、駅にて解散だった。

この3文字が死ぬほど嬉しかった

総括
・前評判では悪評が多かったが、慣れてなんてことなかった。
・ご飯は特別美味しくないが、おかわり無料なので空腹になることはなかった。
・学科がないと相当暇、何かまとまった時間を作って打ち込みたい人にはおすすめ
・普通にしてたら、若者同士の出会いの場としては機能してなさそう。でも、人が多い時は違うんだろうな。
・慰安旅行としてはよかった
・カプセルホテルに泊まりたい人以外はちょっと奮発した方がいいかも。1週間以上カプセルホテル生活はちょっとだけ精神衛生上良くない。
・ぼっち参戦してたので、知らなかったが紹介割があるらしい。卒業式の時にキャッシュバックが行われていて初めて知った(情弱)

以上
早くバイク決めて、楽しみたいです。

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