アートディレクター白谷敏夫さん
写真集『その背中を風が撫でて』は、前作のイルカクジラの写真集『これが君の声 青の歌』に引き続き、装丁や仕様など隅々まで自分のこだわりを詰め込みたくて自費出版を選択しました。
前作の方向性(重厚感のあるもので同価格帯)を残しつつ、今回はそれを超えるべく装丁にアートディレクター白谷敏夫さんのお力をお借りすることが出来ました。
白谷さんの作品を知ったのは、以前誕生日のプレゼントにサーファーの友人からもらった柴田満之さんの写真集「SUMMER BOHEMIANS」でした。
この写真集、内容、デザインはもちろん手触りや間の取り方、後書きまで全てが好みで、ペンギン写真集『Penguin Being』の出版が決定した時にアートディレクターを考えた際、真っ先に柴田さんの写真集のクレジットを調べ知ったのが白谷さんでした。さらに自宅の本棚を確認したら、好きな写真集のデザインが白谷さんの作品ばかりでびっくり。運命のようなものを感じて、まずは2019年に発売された『Penguin Being』で念願叶ってお願いすることになりました。
その制作過程では写真セレクト、構成作業含め本当に色々なことを教わりました。
その経験を基に前回の『これが君の声 青の歌』はクリエイティブディレクションの妻と二人で制作。一から十まで自分たちで取り組みそこでも大きな物を得たので、今回は改めて白谷さんと作品を作ってみたいと思い、前作を超える為にも再びお力をお借りることになりました。
今回も多くの時間を共に過ごす中で、沢山のことを学び、写真家としての今後の道筋を考えるヒントを頂きました。
そして何よりも表現や感覚をリスペクトし、自分を理解してくれる人と一緒に写真を形にする作業は本当に気持ちいい時間でした。
新作写真集、ぜひ楽しみにしていてください!
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