2020/07/03診断するときはいつも…
ゴミ箱診断が口から出るとき、悪寒を感じよ
鼻汁・咳がない発熱 →「風邪」と説明しない
強い咳メイン、咽頭痛だけでは風邪とは言えない。鼻汁・咳嗽・咽頭痛がそこそこのバランスで存在することを確認。尿路感染症や感染性心内膜炎は局所症状に乏しいこと=発熱だけが全面に出ていることが多い。
下痢がない嘔吐/腹痛 →「腸炎」と説明しない
下痢がない腹痛に、下痢がない嘔吐に「腸炎」という診断を下し訴訟になったケースは数多。顕著な下痢があるか?が重要。
レントゲンで骨折なし →「骨折はありません」と説明しない
レントゲンで認識できない骨折(Occult fracture)やそもそもの誤診の可能性を常に考慮に入れる。臨床的に骨折を疑っていれば(骨折の検査前確率が高ければ)、レントゲンで骨折を指摘できなくても、追加検査をしたり固定免荷してフォローすること。「骨折ではない」としてはいけない。検査前確率が低くても「まれに後から骨折と判明することがある」ことは伝えておく。
(研修医向け)
「ER研修で最高のスタートを切るための7つのコツ」
1 患者に向き合うときはいつも…
2 診療開始時はいつも…
3 問診するときはいつも…
4 カルテを書くときはいつも…
5 診断するときはいつも…
6 看護師と連携するときはいつも…
7 上級医に相談するときはいつも…
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