尿管結石の診断がついたときに悩むこと
「尿路感染症=結石性腎盂腎炎は合併しているだろうか・・・」
尿路結石のみなら超軽症疾患。痛みが許せば当然帰宅OK。UTIが合併したら結石性腎盂腎炎。高率にSepsisになり、Interventionが必要になる超緊急疾患。
まさに天国と地獄。
※患者さんは結石でもかなりつらいです。
それを見分ける術(すべ)がほしいですよね?
ポイント①全身症状はあるか?
結石性腎盂腎炎超初期は熱がない。「発熱なし」で結石性腎盂腎炎合併を否定してはダメ、絶対。大事なのは、悪寒・全身倦怠感・多発関節痛などの全身症状。特に悪寒が重要なので、Closedに聞き出しましょう。
ポイント②尿グラム染色
結石性腎盂腎炎超初期は尿中WBC陰性のことも。ただ、スメアすると視野いっぱいのGNRたち。それはまさに桜吹雪。全身症状があれば、絶対スメアしましょう。
※別件;これは指導医によって違うかもですが、高齢者へのジクロフェナク(ボルタレン®)はできるだけ避けたほうがいいと思っています。尿管結石の第一選択ではありますけどね。腎不全になったり、なぜかショックになったり。苦い思い出がいっぱいです。