2020/07/09けいれんをみたら「まず
「けいれん!けいれん!」『セルシン®もってきて!』
これでいいのだろうか?
まず「VFかもしれない」と思う
けいれん→セルシン、けいれん→脳疾患、と最初に考えてはだめだ。大抵はそうだが、突然倒れてけいれん、などのシチュエーションでは、心室細動VFなどの致死性不整脈が起きて脳血流が完全に途絶え、その症候としておこったけいれんの可能性がある。脈拍の評価やモニター装着を。
ちなみに、心停止でなくても、急激な重度ショック(消化管出血など)でもけいれんすることがある。
気道確保+酸素投与 ±BVM換気
VFが除外できたあとの話。闇雲にBVM換気するシーンがあるが、A→Bの順で、評価→処置の順で実施しよう。Aを評価し、嘔吐などがあれば除去する。Bを評価し呼吸運動があれば酸素投与でよい。全身性けいれんにより呼吸運動が観察されないときのみBVM換気をする。闇雲な換気は嘔吐につながる。
けいれんの様子を「記録」>「記憶」する
発作型が重要だ。どのような発作だったかで、診断や治療が変わってくる。注目すべきは目の向き、顔の向き、手足の動き・左右差だ。記憶しようと思って詳細に観察すること。ジアゼパム投与は1分1秒を争うものではないし、数分で頓挫することも多い。まずじっと観察する。そして、スマホが近くにあれば撮影するのが望ましい。もちろん、近くにご家族などがいれば診断のために撮影することを伝えること。
上記内容を含むレクチャー動画
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