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Whyの意味を考える

こんにちは、株式会社TO YOUの岩下です。

前回のnote投稿が2月、その前が昨年11月ということで、間が空いてしまいましたが、久々に文章を書きたい気持ちになったので書いています。

前回

前々回

今日のテーマはこれでいきましょう。

「Whyの意味を考える」

今朝のツイートにふんわり書いた通り、私にとってWhyが原則的に意味するところは「なぜ?はニュートラルな立場から理解するための問いかけ」です。

少々大雑把かもしれませんが、そんなに違和感はない定義かなと思います。

ただ実際生きていると、Why?なぜ?と聞かれると自分が否定されている、反対されている、嫌われている、抵抗されているという風に受け取り、拒絶反応を起こす人にも何人も出会ったことがあります。

ただ単に私がその人に嫌われていただけのパターンもありそうですが、その分を差し引いても結構多くの日本人が苦手にしていることでもあるように思います。

それは議論における賛成、反対と個人の好き嫌いを分けて考えることです。

これはこれでテーマになりうる大問題ですが、今日はスルーしていきましょう。

私がWhyを考えるときの視点は

◆個人が対象を理解する(事実認識のためのWhy)
◆組織が意思を統一する(意思決定のためのWhy)

この2つです。

◆個人が対象を理解する(事実認識のためのWhy)

一つ目は先に書いた通りの「なぜ?はニュートラルな立場から理解するための問いかけ」であり、「なぜ、りんごは地面に落ちるのか」を考えるときのWhyです。「なぜ、あなたはそう考えるのか」を理解したいときのWhyもこちらですね。無意識に使われるWhy?なぜ?のほとんどはこれだと思います。

◆組織が意思を統一する(意思決定のためのWhy)

2つ目が、もしかしたらピンとこない人も多いかもしれないので今日メインに考えていきたいWhyです。

こっちのWhyは考え方や文脈を共有することによって、組織の構成メンバーが組織全体として一貫性のある判断をするためのデザインです。意思決定のためのWhyですね。

ビジョン、ミッションやコンセプトみたいな言葉でまとめられることも多いですが、ちょっと横着してこのサイトからGAFAのビジョンを引用しますと、

Google

To provide access to the world’s information in one click

ワンクリックで世界の情報へのアクセスを提供すること

Aamazon

Our vision is to be earth’s most customer-centric company; to build a place where people can come to find and discover anything they might want to buy online.

地球上で最もお客様を大切にする企業であること、お客様がオンラインで求めるあらゆるものを探して発掘し、出来る限り低価格でご提供するよう努めること

Facebook

People use Facebook to stay connected with friends and family, to discover what’s going on in the world, and to share and express what matters to them.

人々はFacebookを使って友達や家族とのつながりを保ち、世界で何が起こっているのかを発見し、彼らにとって重要なことを共有し表現する。

Apple

Apple revolutionized personal technology with the introduction of the Macintosh in 1984. Today, Apple leads the world in innovation with iPhone, iPad, Mac, Apple Watch and Apple TV. Apple’s four software platforms (iOS, macOS, watchOS and tvOS) provide seamless experiences across all Apple devices and empower people with breakthrough services including the App Store, Apple Music, Apple Pay and iCloud. Apple’s more than 100,000 employees are dedicated to making the best products on earth, and to leaving the world better than we found it.

アップルは1984年にマッキントッシュを発表してパーソナルテクノロジーに革命を起こしました。今日、アップルはiPhone、iPad、Mac、Apple Watch、Apple TVでイノベーションで世界をリードしています。Appleの4つのソフトウェアプラットフォーム(iOS、macOS、watchOS、およびtvOS)は、すべてのAppleデバイスにわたってシームレスなエクスペリエンスを提供し、App Store、Apple Music、Apple Pay、およびiCloudなどの画期的なサービスを人々に提供します。Appleの10万人以上の従業員は、地球上で最高の製品を作り、私たちが見つけたよりも良い世界を去ることに専念しています。(原文ママ)

どうしたらいいか分からなくなったとき、具体的な判断に悩んだときに組織のメンバーが立ち返る場所、抽象的な概念といえそうです。

ちなみにセレクトショップR for Dを運営する私たち株式会社TO YOUでは

たった一人を熱狂させる

というビジョンを掲げています。GAFAに並べてしまいました。。。

これらのビジョンやミッションは、日々の運営をしながら大小さまざまな判断の基準となることで、各社内での個人ごとの判断のブレを少なくして、組織として会社として一貫性を保つ役割を持っていると同時に、企業や組織の存在意義そのものでもあります。

こんなビジョンが実現できたら素晴らしいでしょう?そのためにはこんな風に判断しよう、もしくは、こうすればビジョンの実現に近づける、だからやりましょう、という説得の文脈で使われます。

何かをしようというときに困ったり、意見がわかれたりした時には、R for Dなら、それは「たった一人を熱狂させる」可能性があるデザインになっているかを考えてみようということになります。

過去にも似たような話をしているような気がしてTwitterを掘り返していたらこんなツイートもしていました。

組織の意思統一を実現するためにとても有益なこの方法ですが、私は個人的には自分の行動を決めるのにWhyはなくてもいい派です。

今夜生姜焼きを作って食べようという時に、理由はいりません。

明日渋谷に出かけようと、家でNetflix漬けで籠ろうと、特に理由はいりません。

そういう意味では、私は先のツイートの通り、なくて済むならそれが一番いいと思っているタイプです。でも説明しなきゃ伝わらないから説明します。

説明しなきゃならない時にも、大前提の1から結論の10まで説明したりはしないことが多いです。どちらかというと結論の10から説明して相手がピンときていなければ、9、8と前提に向かって遡って様子を見ていきます。少ない説明で終わらせたい欲が滲み出ているようでその通りですが、相手とのイメージの共有具合を確かめるためにはこうした方がわかりやすいように思います。あ、7までは共有できてるとか、え、2までしか共有できてないとか。

ちなみに「たった一人を熱狂させる」というコンセプトを弊社代表の近藤から私が言葉として聞いたのはR for Dがオープンしてからでした。幸運なことに、わざわざ言われなくても共有できていたので私としては気持ちの良いやり方でした。この話は第1回の投稿にも少しだけ書いてあります。

ちょっと間抜けで、でも印象的なのは、私が「たった一人を熱狂させる」というコンセプトの存在を知ったのはR for Dがオープンしてからだったことです。
プロジェクトとしてチームで動き始めて1年以上経ってからです。
そこについては直接話してはいなかったにも関わらず、かなり近いイメージを共有していたことは嬉しい誤算でした。

さて、久しぶりに長い文章を書いたのでやや滑らかじゃない気がしていますが、今日はここまでとさせていただきます。

長文お読みいただきありがとうございます。

よかったら他の投稿も読んでみてくださいね。

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