「2ヶ月の息子と2日間」 その先に...
「大丈夫!いってらっしゃーい」
力強く妻を送り出した。
息子が生まれて2ヶ月強。ずっと彼に付きっきりの妻をねぎらうため半ば強引に1泊2日の旅に出てもらった。
私自身、仕事をしながらも楽しんで子育てしてきたから、彼と二人きりで過ごす上で自分にできないことは見当たらない。むしろ楽しみだ。
加えてうちの息子は「ジーナ式」という、簡単にいうと秩序をもった生活を送る方法を実践していた成果で(実践してくれていたのは妻だが)、ある程度決まった時間にまとまって寝るし、周りで聞く話よりも大分楽な方だと思う。
そう、私は自信があったのだ。
思い出したあの感覚
それから丸2日間、俗にいう「ワンオペ育児」を実行した私の正直な感想が↓↓↓
「1週間ならギリギリいけそう(でもそのあと2日間は休みちょうだい)」
「1ヶ月続いたら…た、たぶん何とかやり切れる気がするけど、体か精神に何らかの不調をきたすな」
20代の頃の仕事が忙しい時期の感覚がみるみるうちに蘇ってきた。
忙しいビジネスパーソンなら若い頃一度は感じたことがあるであろうあの感覚だ。
納期と責任はあるけど、決裁権はないからひたすら振り回される。
終わりが見えないけど、やるしかないから目の前のことを必死でこなす。
必要以上に責任を感じて、バランス感覚のスキルもないから手を抜けず、常に緊張している。
結果、帰宅時間は毎日午前で睡眠不足...。
同じだ。
当時は、プロジェクト終了後に原因不明の高熱が数日続き、大学病院に行って治してもらった(笑)。
彼はいつも通りだったけど
彼はいつもと変わらず、最高に無防備な顔で私を魅了した。
時にミルクや、オムツや、抱っこリクエストで泣いたりしたが、ジーナ式スケジュールを確認しても概ねいつも通りだ。
私も初日、彼が昼寝予定の時間に2件ほどアポイントをこなしたが、彼は抱っこ紐の中ですやすやと寝ていた。落ち着いた子だ。
1日目をイメージ通りに終え、2日目を迎えたが…。
この日がきつかった。
ミルクで夜中に起きたからか
「ねむ〜い」
「頭痛〜い」
集中できず、仕事が進まないからちょっとずつイライラしてきた。
そこにいつもと変わらない泣き声が合いの手を入れる。
泣き声が頭にズキズキ響いて、イライラ度数がまた少し上昇。
「いやイライラなどしていない」と自分に言い聞かせながら、彼のためではなく自分のために一緒に散歩して気持ちを落ち着けた。
いつもなら簡単にできることがスムーズに進まないのは何とも歯がゆい。
夕方18時に、いつも通りお風呂に入れてミルクを飲ませ、彼は眠りについた。
彼は、ここから23時まで寝てくれる。ジーナさん本当にありがとう(笑)。
そして私は、大盛りチャーハンと生姜焼きを一気に食べた。
普段、夜は炭水化物を食べないがこの日は食べずにはいられなかった。
これも20代の忙しい時と同じストレス発散行動だ。ちなみに20代で20kg太った。
体験のその先に...
1日目と2日目で彼は同じだけど、自分は違ったな。
そんなことを思いながら、妻が「夜の時間は最高だ〜」
といつも言っていたのを思い出した。
なるほど、この時間は本当に心から最高だ。
わかっていたつもりだったけどわかっていなかった。
2日間体験して初めてこの時間の大事さが身に染みた。
そして世の中で言われているワンオペ育児が無理な理由もわかった。
たった2日の経験でと怒られてしまいそうだが、今明確なのは
ワンオペ育児が【長期間続く】ことに問題がある
という事だ。
比較的楽な我が家の場合でこれだから、あまり寝ない子だったら想像を絶するストレスだろう。
そこでまずできる事として、
・妻の夜の時間に邪魔をしない
・定期的に私がメインで息子を見る日を作る
を実践することにした。
そして、そのうち妻には1週間の旅行に出てもらおう。(1ヵ月は無理 笑)
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