モイモイ!フィンランド紀行(三)

飛行機にもスタッドレスタイヤってあるんでしょうか? スタッドレスじゃなくとも、冬用タイヤ、とか。あるんでしょうか? うーん、でも半球をまたいで、つまり例えば、南半球から北半球に行く便とかは、出発地は常夏で、到着地は極寒で、みたいなことが普通にあるわけで …、タイヤの交換とかしてらんないか。どうなんでしょう、どなたか飛行機に詳しい方、教えてください。

二日目。朝起きて唐突に、ずいぶん遠くまで来たなぁと思ってしまった。旅行初日の寝起きはいつもそうだ。起きるやいなや、ここはどこってなる。起床したのが6時半。もちろん真っ暗、深夜です。「この感覚がフィンランド」なんだなぁと思います。冬の朝、人間の活動時間に対して太陽が追いついてない感じ。よしもとばななの小説の主人公みたいに、早寝遅起きで出不精な太陽。でも、こいつは夏の間は、ずーっと働いてるんだよね。おつかれさまです。

近代において地球が狭くなった、みたいな話があって、しかもその議論から地続きで、インターネットによってこの世界のどんな景色も一瞬で検索できますよ、みたいな話すらある。でも、だからかもしれないけど、フィンランドまで来て思ったのは、地球は全然狭くなんかないんだなぁ、ということ。むしろ、インターネットで全部検索できる分、脳内イメージとの比較で地球マジ広いわと思ってしまった。こんなに遠くまで来ないと「ラップランドのオーロラ」って見えないんだな。地球は本当に大きい。

起床したあと、ホテルのいわゆるな感じのビュッフェ朝食を胃に流し込み、ふらふらと外へ出る。朝8時で、つまりまだ真っ暗なのにも関わらず、外には結構人がいます。みんなスキーやスノーボードを持って、ゲレンデへと歩いていく。キティーラ空港近くの街、現在私が滞在中のレヴィというエリアは、冬のリゾート的な場所らしく、オーロラ見たさに集まった日本人ばかりでなく、純粋にウィンタースポーツを楽しむために来る外国人の方(主にヨーロッパ系ですね)が多いです。オーロラとウィンタースポーツが、レヴィを経済的に支えているんですね。そう考えると、スポーツひとつ考えるのも、すごい発明なんだなと思います。それがなきゃ、多分この街も、文字通りの寒村になっていた。

2日目は、レヴィからほど近い、ユーラスにある「スノーヴィレッジ」というところに行きました。氷の教会があったり、氷のレストランがあったり、氷のバーがあったり、氷のホテルがあったり。実際にそこで泊まったりはなかったけど、リアルアナ雪みたいで楽しかったな。印象的だったのは、氷のホテルに消火器が備え付けてあったこと。どんなふうに使われるのか、とても気になりました。

「スノーヴィレッジ」での観光を終えて、いよいよ寝ながらオーロラが見えると噂の、ガラスイグルーホテルに向かいます。


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