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グローバルプロジェクトでのUI設計やプランナーの違い、興味ありますか?

海外と日本でのUIデザインやプランナーの仕事の進め方に、どんな違いがあるか気になったことはありませんか?
今回は、その違いと、それぞれの強みについてお話しします。UIとアートの融合、情報共有の仕方、デザインアプローチの違いなどを第一弾としてお届けします。


1. 情報共有の意識

日本のプランナーの場合
日本だと、各プランナーが機能ごとに担当するけど、情報共有会を定期的に開いて、チーム全体がプロジェクトの進行状況をある程度把握していることが多いです。全員が状況を見える化できるのは、日本らしい強みですね。ただ、その一方で、情報共有や合意形成に時間がかかる傾向があり、スピード感を持った意思決定にコストがかかることがあります。
海外のプランナーの場合
海外では「隣のプランナーが何をしているか知らないし、知る必要もない」というケースもよくあります。各自が自分の担当部分に深くフォーカスし、スピーディーに進めることができるのは大きな利点ですね。しかし、情報共有の頻度が少ないため、チーム全体の状況を把握するには工夫が必要だと感じました。とはいえ、UIチーム内では情報がしっかり共有されていて、ボトムアップで意見が出やすい文化がありました。


2. UI設計の違い

日本のUIアプローチ
日本では、UIのコンポーネントをきっちり管理して、機能ごとに整然と作り上げていくスタイルが一般的です。これによりデザインの一貫性が保たれ、後半になるとUIを新しく作らなくても実装がスムーズに進む点が特徴です。ただ、その統一感が、時にはクリエイティブなアプローチを制限してしまうことがあるのかなとも感じます。
海外のUIアプローチ
海外では、見た目の美しさやクオリティにフォーカスすることが多いです。使い回しのデザインよりも、新しいデザインの美しさを優先するところが面白いですね。その結果、完成度の高いUIが生まれることが多いです。しかし、コンポーネントの管理が少し煩雑になりやすく、長期的な視点で整理が必要です。また、コンポーネントを管理しても成果として見えづらいことも多く、同じゲーム内のポップアップのボタンがバラバラだったりすることもしばしばあります。


3. UIとアートの融合

日本のアプローチ
日本では、UIとアートがきっちり分業されることが多く、それぞれが専門的に集中できるのが特徴です。役割分担が明確なので、進行管理がしやすく、特に大規模プロジェクトではその強みが発揮されます。
海外のアプローチ
一方で、海外ではUIとアートの境界があまりなく、自然に融合しやすい環境が整っています。UI設計、アート制作、アニメーションが同時進行することが珍しくなく、スピード感を持ってプロジェクトを進められるのが魅力です。実際、海外の開発スピードは日本の1.5〜2倍くらいに感じます。この「UIはUI、アートはアート」という分業の枠を超えたアプローチが、クリエイティブな成果を生み出す土壌になっています。


結論

日本と海外では、UI設計やプランナーのアプローチが異なりますが、どちらも強みがあります。グローバルプロジェクトを進める上で大切なのは、双方の良さを理解し、補完し合うことです。特に、日本側が海外のスピード感や突破力にフィットしながら、管理面と進行面での強みを活かしていくことが重要だと感じています。お互いの武器を組み合わせることで、さらに強いチームが生まれるのではないでしょうか。

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