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2024年に読んだ書籍 ベスト3
初めまして。2025年現在、某理系単科大学に在籍している大学生のYusukeと申します。この記事では「2024年に読んだ書籍のベスト3」を紹介しようと思います。
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合計「66冊」
1.DIE WITH ZERO:ビル・パーキンス
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概要:
お金の使い方と人生の充実について考察している書籍である。本書の中心的なテーマは、貯金を優先するのではなく、経験を重視してお金を使い切ることである。著者は、人生を最大限に楽しむためには、楽しみを先送りにするのではなく、若いうちから積極的に経験に投資すべきだと主張する。 パーキンスは、「お金は人生の幸福度を高めるためのツールであり、死ぬまでに使い切らなければ意味がない」と述べている。本書は読者に「何のために貯金するのか」「どのように生きるのか」という問いを投げかけ、人生を豊かにするための新しい視点を提供する。
感想:
日本では、北米や欧州と比較して、現金や預貯金で資産を保有する傾向が強い。このような状況下で、日本政府は「預貯金から投資へ」という方針を国民に強く推奨し、NISAなどの優遇制度を確立した。
日本円、アメリカドル、ユーロなど、通貨の発行を続ける限りインフレは避けられない。デフレを脱却した日本では、これまでの資産運用方法(資産の大半を預貯金で運用する)を見直す必要性が生じており、政府もそれを後押ししている。
しかし、これらの資産運用方法は、本質的にはあらゆるものの「先送り」である。著者は、このようなリスクヘッジのための先送りに潜む機会損失に着目し、独自の見解を展開している。 未来のために現在を我慢して投資や貯金することが「当たり前」という固定観念に縛られ、結果として将来、我慢したことを後悔する人が統計的に一定数存在するというデータを著者は提示している。
本書を通じて、僕は「自己投資」を強く意識しはじめた。
本書に書かれている”記憶の配当の複利が人生を豊かにする”というメッセージは非常に衝撃的でポートフォリオを考え直すきっかけ、そしてこの20代をどのように生きていくべきかを考えるきっかけができた。
2.ポルノ脳:ゲーリー・ウィルソン
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概要:
本書は、インターネットポルノ依存症のメカニズムとその影響について詳細に解説している。ポルノ視聴が引き起こす中毒は、脳内の報酬システム、特に尾状核の過剰活性化によって引き起こされる。この過剰活性化は、ドーパミンの過剰放出を引き起こし、依存症の形成につながる。 継続的なポルノ視聴は、尾状核のドーパミン受容体の感受性を低下させ、より強い刺激を求めるようになる。これは、不安、集中力不足、うつ症状などの問題を引き起こす可能性がある。インターネットの進化により、ポルノへのアクセスが容易になったことが、依存症の増加の一因となっている。オーストラリアの調査では、2008年から2017年の間に、若者のポルノ視聴頻度が大幅に増加したことが報告されている。 本書は、生物学的な観点からポルノ依存症のメカニズムを説明し、依存症からの脱却方法を提示している。これは、現代社会が直面する重要な健康問題に対する洞察を提供するものである。
感想:
本書は、ポルノ依存症を主題としながらも、人間の感情や行動のメカニズムについて生物学的な観点から深く掘り下げている。脳内報酬系の仕組みや、ドーパミンの役割を詳細に解説することで、人間の感情の起伏やパフォーマンスの源泉を理解する手がかりを提供している。
本書での学びは、ポルノ依存症だけでなく、ギャンブル依存症や薬物依存症など、様々な依存症に共通する脳内メカニズムに対しても応用が可能である。これらの依存症に対して、科学的根拠に基づいた効果的な克服方法の可能性を示唆している。
これまで僕は生物学にのとった行動というものを意識してこなかったが本書では、根拠のあるアプローチがどれほど重要であるかを考えさせる一冊であった。
3.知らないと損をする税金の話:俣野成敏
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概要:
本書では、副業や起業を考えるサラリーマンに向けて、税金の仕組みや経費などの知識を提供している 。日本の税金システムである「源泉徴収」が生み出す”納税意識の低さ問題”を指摘し、国民の納税意識を高めることの重要性を強調している。また、サラリーマンや個人事業主ができる節税対策に関して、具体的に説明しており、実践的なアドバイスが豊富に書かれている。 本書は、税金に対する理解を深めることで、より効果的に資産を管理し、経済的自由を手に入れるための手助けとなる一冊である。
感想:
税金に関する書籍を読んだのは本書が初めてである。
これまで、資産形成にまつわる「金融所得課税」などしか学習したことがなかったが、税金全般を学ぶことの重要性を気づかせてくれる一冊であった。
なぜ、僕がこれほど重要な税金知識をこれまで勉強してこなかったのかがさっぱりわからない。
本書に出会ってから税金に関する勉強を始めるようになり、さらに資本主義社会の構造がわかるようになってきた。
税制は複雑且つ定期的に改正されるため、税理士でない僕が全てを理解し把握することは極めて難しいのが現実であるが、税金の理解が経済的な人生の豊かさに直結すると僕は確信した。
最後まで記事をお読み頂きありがとうございました。
僕のnoteが読者の皆さんにお役立てできますと幸いです。