【旧稿再掲】天災を天災に留めよ

昨日、2011年3月11日(金)の14時46分に東北地方太平洋沖地震が発生し、その後の様々な被害を含む東日本大震災が起きてから10年が経ちました。

本欄では、東北地方太平洋沖地震が発生してから約4時間20分後に、「天災を天災に留めよ」と題する記事を公開しました[1]。

様々な被害の全容が明らかにならない段階で執筆したため状況の理解に不十分な点もあろうかと思うものの、当時の生々しい体験を私がどのように理解し、何を考えていたかということを振り返るという意味では何がしかの意味を止めていると考えられます。

そこで、今回は以下に記事を紹介します。

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天災を天災に留めよ
鈴村裕輔

14時46分頃に三陸沖で発生した「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」は、日本最大の地震として、特に三陸沖に大きな被害をもたらしています。

私も、2分近く続いた地面が十字に動き、特に机の抽斗を勢いよく手前に引くような揺れと、その後の余震に直面しています。

被災者には衷心より哀悼の意を示すとともに、政府、各自地方自治体の迅速にして適切な対応が行われることを望みます。

また、報道機関には、必要な情報を速やかに伝達するとともに、決して人々の不安の念を喚起することのないよう、事実に即し、粛然と報道することを期待します。

過去の事例を引くまでもなく、地震は天与の災害ですが、その後の対応のいかんによって人為の災害となることは明らかです。

われわれには、天災を天災に留める努力が求められています。
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[1]鈴村裕輔, 天災を天災に留めよ. 2011年3月11日, https://researchmap.jp/blogs/blog_entries/view/76353/bd798356ee150331cc89287d6d1c2b6a?frame_id=435622 (2021年3月12日閲覧).

<Executive Summary>
We Shall Not Invert a Natural Disaster to a Man-Made Disaster (Yusuke Suzumura)

I wrote an article entitled with "We Shall Not Invert a Natural Disaster to a Man-Made Disaster" on 11th March 2011. In this occasion I introduce the article to the reader of the weblog.

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