11年務めた大学病院の退職を決意〜発信活動で踏み出せた新たな1歩〜
こんにちは、3人の息子(7歳、5歳、2歳)を持つワーパパ薬剤師のゆーすけです。先日、新卒から11年間務めている職場の上司に退職の意思を伝えました。この記事では、なぜ僕が安定した職場を離れる決断をしたのか、その経緯と心境を共有させていただきたいと思います。
限界を感じ始めた日々
週休1.5日、夜勤あり。新卒から11年間、大学病院の薬剤師として働いてきました。27歳で結婚し、1人、2人、3人と子宝に恵まれライフステージが変化していく中で、今の働き方に徐々に限界を感じるように。仕事と家庭の両立に疲弊して、子どもに強く当たってしまうことがあったり、夫婦関係がギクシャクしてしまったり。かといって、共働きでなければ家計を維持するのは難しい。何のために働いているんだろうか?、、、そう思うことも度々ありました。家族のために定時で帰ることを心がけている一方で、以前のように残業ができなかったり、仕事にコミットできないことに後ろめたさを感じたり。仕事も家庭も中途半端でやりきれていない、、、そんな充足感を得られないモヤモヤを2-3年前から感じていました。
安定と違和感の狭間で葛藤
大学病院という今の職場は安定しています。年功序列で給与も立場も上がっていく。でも、その「安定」は同時に「未来が見える」ということでもあり、その未来にワクワクしていない自分がいました。周りより頑張ったからといって給与が上がるわけでもなく、出世が早まるわけでもない。5年後、10年後の上司の姿を見ても、その姿になりたいとは思えない。このままではダメだ、、、そう思うことが増えていましたが、忙殺される日々でその感情に蓋をしてしまったり、家庭を持つ身として「安定」という現状維持バイアスが強く働き、なかなか行動することができませんでした。
視野を広げてくれた発信活動
変化のきっかけとなったのは発信活動でした。最初はX(旧Twitter)で自分の考えや日常を発信することから始めました。そんな中で出会ったのが音声配信プラットフォームのVoicyでした。仕事と子育てに追われる毎日で、まとまった時間を確保して何かを学んだりすることは難しい。でも、音声配信なら通勤中や家事の合間にもながらで気軽にインプットできる。そんな音声配信の良さに惹かれていきました。
次第に「自分も音声で発信してみたい」という思いが芽生え、stand.fmでの配信にチャレンジ。背中を押してくれたのはVoicyパーソナリティー大河内薫さんのこちらの配信でした↓
「躊躇」が成長を鈍化させる | 大河内 薫「大河内薫"お金の学び"ラジオ」/ Voicy - 音声プラットフォーム
音声という形で自分の考えや悩みを発信し、それに対してリスナーの方々から反応をいただく。そうした交流を通じて、自分の置かれている状況を客観的に見られるようになっていきました。同じ環境で働き続けていると、どうしても視野が狭くなり「これが当たり前」と思い込んでしまう。発信活動を通じて様々な働き方や生き方に触れ、自分のマインドが変化したことで、ようやく「環境を変える」という選択肢が見えてきました。
退職を決断し伝える
次の面談で伝えようと心に決めたものの、業務の忙しさから予定されていた上司との面談がずっと先延ばしになっていたので、意を決して僕から面談を申し出ました。行動すると決めたら早いのが”慎重さ”をストレングスの上位資質に持つ僕らしいです。後から聞いた話では、上司は面談内容として僕からの要望や苦情を想定していたようで、それに対応する心の準備はしていたとのこと。でも、僕が開口一番に「退職したいと思っています」と切り出したので、上司は驚きを隠せない様子で、目に見えてあたふたしていました(僕にとっては想定内でした)。
上司からは引き止めの言葉もありましたが、驚きのあまり説得力のある内容ではありませんでした(これも想定内)。最終的には「一度考え直してほしい」と言われ、年明けに再度面談することになりましたが、僕の気持ちが変わることはないでしょう。職場内の謎のルールで、退職の意思を伝えてから実際に退職するまでに6ヶ月間の猶予が必要とされています。この6ヶ月ルールが転職活動のネックになっていますが、円満退職を目指しているのでルールは尊重するつもりです。この6ヶ月間にも意味があると思って、前向きに今できることを進めていきたいと思います(転職先も決めないとね)。
これからの展望
今回の転職ですべてを叶えようとは思っていません。もしかしたら今よりも状況が悪くなるかもしれない。でも、これまで経験したことのない環境に身を置き、新しい可能性を探っていきたいと考えています。将来的にはさらなる転職や、自分業を育てることも視野に入れています。それと同時に今よりも家族時間を大切にできるような働き方が実現できる転職にしたいと考えています。この先どうなるかわかりませんが、「あの時決断して行動して良かった」と思える未来が待っている気がします。
このワクワク感、、、忘れてた。
おわりに
この記事を読んでくださっている方の中にも、似たような状況で悩んでいる方がいらっしゃるかもしれません。特に共働き子育て世代は、仕事と家庭の両立に日々奮闘しながら、なかなか大きな変化を決意できないことも多いと思います。
僕の場合、忙しい中でも継続できたstand.fmでの音声配信を通じて、新しい一歩を踏み出す勇気を得ることができました。慌ただしい日々の中でも続けられる形で自分を表現し、様々な方々と交流することで、少しずつマインドが変化していきました。
今の環境に違和感や限界を感じているのであれば、それは変化のサインかもしれません。その違和感と正直に向き合い、新しい可能性を探ってみる価値はあるのではないでしょうか。
この記事が、誰かの人生の分岐点で、新しい一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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