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子どもに薬を飲ませるコツ②心構え編 #46

誰も見ていないと思うので、音声配信の原稿を書いていきたいと思います!
👇よかったら配信も聴いてください^^
https://stand.fm/channels/610d516675cffe554586521d

みなさんこんにちは!ゆーすけです。このチャンネルは、病院薬剤師として働きながら、3人の子どもの子育てをしている僕が、「忙しさに負けず日々挑戦!」をモットーに、日常の気付きや子育ての話、時にはお薬にまつわる話をみなさんと楽しく共有するチャンネルです!

今回も、「子ども(特に乳幼児)に薬を飲ませるコツ」についてお話します。子どもが体調不良になると病院に連れて行ったり看病だけでも大変な中、お薬も飲んでくれないとなるとホント疲弊してしまうと思いますので、せめてお薬を飲ませる苦労が少しでも減ってくれたらいいなという想いで話していきたいと思います。
今回は2回目ということで、薬を飲ませる際の心構えについての話になります。まだ1回目の放送を聴いていないという方がいらっしゃったら、ぜひまず1回目の放送を聴いていただいてからこの放送を聴いていただけますと幸いです。

個人的にはどちらかというと実際の飲ませ方よりも、前回の薬の基礎知識の話や今回の心構えについての内容の方が重要かなと思いますので、ぜひ最後まで聴いてください。そして、次回の放送で最後具体的な飲ませ方を紹介をしたいなと思います。

それでは今回は薬を飲ませる際の心構えについてということで、お話ししたい内容は今回も全部で4つあります。
①わざわざ薬に関するネガティブな情報を伝えない
②薬を飲む気分になるような環境づくりをする
③飲ませるのに必死にならない、怖い顔をしない
④薬は病気を治すために飲むものという軸を貫く

まず1つ目は、
・わざわざ薬に関するネガティブな情報を伝えない
これは特にはじめて薬を飲ませる場合とか、言葉を理解し始めた頃とかに注意したいポイントなんですが、例えば「お薬苦いけど頑張って飲もうね」とか「不味いけど頑張って飲もうね」とかですね。もう薬が苦いとか不味いっていうのが刷り込まれてしまってる子どもに対しては仕方ないところはありますが、まだ何も知らない子どもに対して、こちらからわざわざ苦いとか不味いというネガティブな情報を与えて、頑張って飲まないといけないものなんだっていう感じにしてしまうのはもったいないなと思います。親が自分の経験からそう言いたくなる気持ちはすごくわかるんですが、飲む前からわざわざ壁を作ってお薬嫌いにさせるような感じになりかねないので、ネガティブな情報は最初からは伝えない方が良いかなと思います。
すでに言ってしまってるという方も、果たして今子どもに飲ませようとしているそのお薬って本当に苦いんでしょうか?実際にはそこまで確認せずにお薬=苦いというイメージだけで言っているケースも案外多いのではないかと思います。お薬自体、昔に比べて様々な工夫がされていて格段に飲みやすくなってますし、特に小児科の門前の薬局でもらったお薬なんかは、飲みやすさが重視されているはずなので、かなり味の面でも飲みやすいと思います。もちろん本当に苦いお薬もありますが、感じ方も子どもによってそれぞれですし、変な香りとか甘味がついている方が飲みにくいという子もいるので、実際に飲ませてみて苦いとか味の問題で飲めないと言われたら、そこからじゃあどうやって飲んでもらおうかというのを考えていったらいいんじゃないかなと思います。

次に心構えの2つ目ですが、
・薬を飲む気分になるような環境づくりをする
子どもがお薬を飲む気分になっているか?飲める状態か?ということをしっかりと確認して、飲めるような環境づくりをするのが重要なポイントになります。お薬の飲ませ方どうこうの前に、子どもが飲む気分や状態になっていない時はどんな方法を使っても飲ませるのは正直難しいです。同じ子どもでもその時の気分だったり状態によって上手に飲める方法も変わります。一度上手くいった方法が次も上手くいくとは限らないですし、前は上手くいかなかった方法が、次は上手くいくこともあります。なので、まずはお薬を飲む気分になるような環境づくりを意識した上で、色々な方法を知っておいて、これがダメだったらこれを試すとか、選択肢をたくさん持っておくというのが大切になります。環境づくりを工夫してもどうしても子どもが飲む気分にならない時は、一度あきらめてタイミングを変えるのも手です。
指示された用法から多少タイミングがずれても、大体一定の間隔で飲ませてもらえれば問題ないお薬がほとんどなので、その辺りはあまりムキにならず柔軟に対応してもらえたらと思います。

そして心構えの3つ目は、
・飲ませるのに必死にならない、怖い顔をしない
これはできてるようで、意外とできてないことが多いかもしれません。
子どもはもう乳児の段階から、視線や表情からさまざまな情報を読み取る能力を持っていると言われています。薬を飲ませる時に、無表情だったりイライラして怖い顔をしていると、子どもが不安や恐怖を感じて、なにか良くないことをされるんだと感じて泣いてしまったり、薬を飲んでくれない原因の一つになることがあります。なので、子どもは子どもで体調が悪くて機嫌も悪かったりで、親も親で看病で疲弊してて大変な状況だとは思うんですが、薬を飲ませる際の表情にはぜひ注意していただいて、できるだけ自信をもって笑顔で飲ませてあげて、子どもに安心感を与えるように心掛けてください。

最後、心構えの4つ目は、
・薬は病気を治すために飲むものという軸を貫く
子どもがもう言葉をしっかりと理解できる年齢であれば、薬を飲む理由を丁寧に説明してあげると、納得して飲んでもらえるようになります。例えば、「このお薬を飲んだらお熱が下がって元気になるよ。」と説明して、実際に飲んで症状が治まれば、子どもながらに薬の効果を実感してくれます。そしてその後、「お薬を飲んで元気になったね。えらかったね。」といった感じで褒めてもらうと、1つの成功体験としてインプットされて、その後も飲んでくれやすくなります。
「薬を飲まないとおやつ食べれないよ。」とか「遊べないよ。」というように目的を別のことにしてしまったり、ネガティブな声掛けっていうのは避けるようにして、「薬を飲んで治ったら、一緒にどこどこへ行こうね。」など、ポジティブな言葉で、子どもが自分から薬を飲んでくれるような手助けをしてあげてください。子どもがなかなか薬を飲んでくれないと、ネガティブな声掛けをしてしまいがちなんですが、焦る気持ちを抑えてボジティブな声掛けをぜひ心掛けてみてください。

今回の内容に関して疑問や質問がありましたら、コメントかレターでいただけますと幸いです。7/24の22時からひろぽんさんとお薬の相談ライブも予定していますので、お時間合う方で他にも聞きたいことがある方は、ぜひ遊びに来ていただけたらなと思います。よろしくお願いします。それではまた次回お会いしましょう!ゆーすけでした!

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