国際バカロレアの学びの基盤「知の理論」④
自分自身を徹底的に分析せよ。
注目されない・させたいTOKの側面。
新カリキュラムからは探究すべき実社会のテーマが明確に示されるようになりました。
コアテーマ:「知識と知る人」TOKにおいて探究が必須
選択テーマ:知識と技術,知識と言語,知識と政治,知識と宗教,知識と土着社会より選択
コアテーマではTOKにおいてあまり注目されていない側面を浮き彫りにし、探究を促す意思を感じます。TOKの考え方を適用する際、多くは社会の状況や学問領域に目を向けがちです。しかし、コアテーマにおいては知識と知る人(生徒自身)との関係に注目し、知識によって形作られる自分自身について考察することが求められます。
「徹底的に自分自身を探究せよ」
現行のカリキュラムでも知識と自分自身との関係を探究することが求められていましたが、その点についてはあまり知られていないようです。
◎現TOK指導の手引きより
・ねらい4.
自分の信念や前提を批判的に振り返り、より思慮深く、責任意識と目的意識に満ちた人生を送れるようにする。
・評価目標6.
さまざまなものの見方を認識して理解し、自分自身のものの見方に関連づけることができる。
私自身も指導の際、「社会の状況」や「学問」そのものの探究に目をやりがちで、生徒自身の考え方やモノの見方への意識が弱かったように感じています。これほどまで明確に目標が示されていたにもかかわらず…
今一度、生徒自身のためのTOKを見つめなおしていきたいと感じています。
日々精進ですね。