雇用保険のパラドックス
こんにちは。JPコアラです。
現在、雇用保険を利用して就活中です。
昔から思っていた雇用保険に関する疑問を文章にしてみようと思います。
就労意欲を削ぐシステム
退職して雇用保険で給付金を受給するには、大まかに働いていないことが条件になります。アルバイトであっても週20時間を超えればアウトです。
ハローワークなどから「仕事の紹介を即座に受けれない状態であるから」、給付金は出さないというのが理屈のようです。ガバガバです。
というのも、一般職で残業しながら転職活動をすることは不可能かと言われたら、むしろ、多くの人は在職中に転職準備をすると思います。この時点で実情に即していないですよね。
金額的にも単身者(稼ぎ手が自分一人)が雇用保険給付金のみで生活するのは厳しいはずです。生活費を賄うために週20時間以内のアルバイトであってもそれなりに稼ぐと、今度は給付金が減額されます。
雇用保険の意義が揺らいでいます。
不可解な再就職手当の条件
再就職手当の給付には不可解な条件があります。
以下、(少し文章を砕いています。)
「自己都合退職で給付制限がある場合、待機満了後の1ヶ月はハローワーク紹介の求人にて就職したものであること。」
単純に、なぜハローワーク縛りなのでしょうか?
以前であればハローワークにしかまともな求人が集まらなかったという背景があったかもしれません。
しかし、現在ではハローワークで求人を探す方が少数派だと思います。
まして、都心部ではなおさらハローワークは使わないという声を聞きます。
そして、最初の1ヶ月という縛りも謎です。理由は説明されません。
ハローワークの点数稼ぎ?意味不明です。
つまり、運よく就職先(ハローワーク以外で)が見つかり、再就職手当が欲しい場合、1ヶ月待たなければならないのです。就労を推進するはずの雇用保険の理念に大いに反しています。しかも、その間の生活費はどうなるのか・・・
謎(というか問題?)だらけの雇用保険に対して思うところを記述してみました。
雇用保険が就労に対してブレーキになっている点を説明したつもりです。
それでも、最大の謎は退職時に雇用保険のことを教えてくれる人がいないという点だと思うのですが・・・若者は全く知らずに生きているのでしょう。
雇用や税金に関しての教育が全くないというのが1番ヤバい問題なのかもしれません。