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氷川神社と斐伊川

氷川神社のルーツ

武蔵国一宮、氷川神社。全国に280社ある氷川神社の総本社です。

武蔵国一宮 氷川神社

その名の由来は、この地に湧く霊泉の氷川が社名になった説と、この地に赴任した出雲族の国造が故郷の斐伊川になぞらえて氷川と名付けたという説があります。

斐伊川とヤマタノオロチ

斐伊川は出雲を流れる大河で、神話ではスサノオのヤマタノオロチ退治に登場します。生贄に差し出されるクシナダヒメを救うため、スサノオはヤマタノオロチに酒を飲ませて斬り殺します。

速須佐之男命其の御佩かせる十拳釼を抜き、其の虵を切り散らししかば、肥河(斐伊川)血に変なりて流れき

古事記
島根県を流れる斐伊川
ヤマタノオロチが住んでいた「天が淵」

ヤマタノオロチを退治したスサノオは、クシナダヒメと共に安住の地、出雲の須賀にたどり着き、日本で一番古いとされる和歌を読みます。

八雲立つ 出雲八重垣つまごみに 八重垣つくる その八重垣を

古事記
和歌発祥の社「須我神社」

「妻と籠る八重垣を作ろう」という新婚夫婦の和歌ですが、縁結びで有名な氷川神社の御祭神ならではの仲睦まじいエピソードですね。

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