略語について
もういくつ寝ると、メリクリあけおめことよろー。12月は楽しいイベントが目白押しですね!私は全部仕事です。
さて、日本人は言葉を略すのが好き、というのをどこかで目にしたことがありますが、私の働く鉄道業界はそれはもう略すのが大好きです。
よろしくは『ヨロ』。取り消しは『トケ』。運休は運転休みから『ウヤ』等々。
鉄道はかつて送信文字数の限られる電報で通信していましたから、送信文字数を減らすために「電報略号」として何でもかんでも略す文化が産まれたのですね。
電報略号以外でもいろいろ略しています。意外なところでは運転士が発している『出発進行』。よくよく考えてみると、「出発進行」って何となく「発車しまーす!」って感じですが、意味がわからなくないですか?これも実はちゃんとした意味がありまして、『出発信号機が進行信号を現示している』状態を口に出して確認しているのです!
···意味がわからないですね。鉄道にはいくつかの種類の信号がありまして、主に駅から発車するときに見なきゃいけない信号が「出発信号機」。そして鉄道では青信号のことを「進行信号」と呼び、信号が表示されることを「現示する」と言います。それらを略して『出発進行』なんですね。だから出発信号機停止現示で「出発停止」や、閉そく信号機減速現示で「閉そく減速」なんて言葉もあるのですよ。
さて、最後の鉄道略語は『ミソリン』。一体何の略語か分かりますか?正解は『大晦日臨時列車』。大晦日から元旦にかけて夜間走る特別な列車のことです。
ええ、そうです。担当します。来年の『あけおめ』は電車の中からお伝えします。来年もよいお年を。
(仕事も省略してくれないかな、という思いは胸に秘めて)
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