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カナダの移民審査が笑っちゃうくらい酷かった

つい先日、Auditor General of Canada(カナダの政府機関について監査する期間)がImmigration, Refugee and Citizenship Canada(カナダの移民に関する申請の審査をする政府機関)が行なっている永住権審査についての調査報告が公開されました。IRCCの審査に関しては移民コンサルタントとして思うことは以前から色々と気なることはたくさんあるのですが、こういう調査報告が自分自身が働いている中で感じることとに相違があるのかどうか興味深かく読んでいたんですが、思った以上に酷かった。。。これは永住権申請をする人にも少なからず関係があるのかなーと思うので、今回はそれについて軽く書いていこうかなーと思います。興味がない方も多いかもしれないですが、永住権申請だけではなく、これからカナダに滞在するのであれば、少なからずなんらかの形で関わることのあるIRCCの実態を少し知ってもらればいいかな?
これから色々と引用していくのですが、以下はProcessing Applications for Permanent Residence—Immigration, Refugees and Citizenship Canadaからの抜粋なので、気なる人は読んでみてね。(多分読む人はいないと思うけど笑)

永住者受け入れには積極的だが。。。

知っている方も多いと思いますが、カナダは移民によって低い出生率やBaby Boomerと言われる世代の定年後の労働不足の解消、または経済成長といった様々な問題を解決するために、積極的に永住者を増やしています。2022年に発表された永住者受け入れ計画では、2025年には一年で500,000人の永住者を受け入れるということが発表されました。当たり前ですが、500,000人を受け入れるということはそれだけの人が永住権申請をするので、最低でも500,000という数の申請の審査が必要になってきます。前々からバックログという本来予定している審査期間が経過しても終わっていない申請数が度々ニュースになるなど審査のスピードの遅さには定評(?)があったIRCCですが、報告読んだら思った以上に無計画でした笑
まず、大半のプログラムで2022年1月の時点で、その年の目標としている受け入れ数と未処理件数が同じかそれ以上!笑 思った以上に無計画に永住者の受け入れをしていた。。。笑

”The department’s ability to meet service standards is also affected by the size of the application inventory relative to admission targets. From March 2020 through 2021, Immigration, Refugees and Citizenship Canada continued to accept applications to its permanent resident programs. But with office closures and travel restrictions, the volume of applications in its inventory grew. At the start of 2022, the volume of applications in the inventory for the majority of programs we examined already exceeded the number of applications that could be processed to meet admission targets (Exhibit 9.6).”

Processing Applications for Permanent Residence—Immigration, Refugees and Citizenship Canada:9-22より

ま、まぁ、2022年1月の段階で、ほぼ全てのプログラムで新たな申請を受け入れなくてもいいくらいの未処理数があるのは年内の永住者受け入れの目標数を確実にクリアするという意味もあるはず。でも、バックログは考慮してもいいんじゃないかなー。。。ってか、これくらいの数のケースは年内でこなせるだろうなーっていう予想ができるのであれば、現在の未処理件数とバックログ、そしてこれから受け入れる数を考慮すればいいだけの話だと思うんですが、それはあえてしないスタイルなのが驚き。コロナ禍で未処理件数が溜まりに溜まった結果、バックログも既にあるので2022年1月時点でキャパオーバーが確定していることにも関わらず、毎年永住者受け入れを増やして、さらに審査期間も短くするってどこまでチャレンジャーなの?まぁ、経済的な理由もあるから、目標として掲げるのはいいとして、具体的な対策と結果が伴わないと申請者が不満を抱えるだけだと思うんだけど、それは無視ってことですかね。。。

Inventoryは基準の審査期間は過ぎていないけど、審査が完了していないケースでバックログは基準の審査基準が過ぎていてまだ審査が完了していない、要は審査が長期に渡っているケース。審査に長期間かかっているプログラムが多い。。。

どのプログラムの中でも常用が一番酷いのが、Private Sponsorshipでの避難民申請。知らない人も多いかもしれませんが、Private Sponsorshipというのは個人やコミュニティー団体などが避難民の人を1年間サポートし、カナダ移住を手伝うプログラムです。一部例外はあるものの、このプログラムを通してカナダへ来る避難民の人はすでに避難民としてUNHCR(United Nations United Nations High CommissionrUnited Nations High Commissioners for Refugees: 国連の避難民の保護に特化した機関)にて避難民認定をされていて、自国を逃れ、状況的にも決して安全ではない環境で暮らしている人たち。そういった申請を処理できるキャパシティーが他のプログラムより小さいのもあって、バックログが酷い。。。というか、バックログを全然考えていないとしか思えない。。。Government-Assisted Refugeeも似たようなもので、Private Sponsorshipよりも過酷な状況下にいるいて早急に助けが必要な人たちのためのプログラムなのですが、バックログを含めた未処理件数が30,000もある。。。
じゃ、実際に審査には平均的にどれくらいかかっているのか気になりますよね?下の表を見てもらえるとわかりますが、全てのプログラムが目標としている処理期間を満たしていないことがわかります。Federal Skilled Worker Programの3%ってもう目標で設定おかしくなりすぎてるでしょ。。。しかも、基準となる6ヶ月という審査期間を大幅に超えて平均的に22ヶ月かかってる。。。

カナダ国内での配偶者・コモンローパートナーのスポンサーシップはコロナ禍で優先的に審査をする言っただけあって、かなり改善されているけど80%には満たない。

避難民の申請に関しては、IRCCが処理期間の基準を設けていないため、12ヶ月の表記になっているけど、IRCCがその基準を設ける気がないって。。。

”Service standards for processing times were not in place for refugee applications, contrary to Treasury Board directives that require any identified service to have a service standard. The department identifies both of the refugee programs we examined as services, but it had no plan to set service standards as required.” 

Processing Applications for Permanent Residence—Immigration, Refugees and Citizenship Canada:9-22より

しかも、避難民申請の審査機関の長さは前々から指摘されていたのに、オンライン申請ができない。。。避難民の受け入れは積極的に行なっている姿勢は果敢にアピールするものの、避難民申請の審査に対してはずいぶんの消極的ですね。。。カナダのこういう外面だけ良くしようとするとこダメだよ。

バックログは少なくなったが。。。

とはいうものの、バックログに関する指摘は何度もしてきているので、IRCC何も対策をしていないわけではありません。多額のお金を投じて、バックログを少なくしつつも、年々増える永住者の受け入れをするべく対策をするようにしています。

In the 2021–22 fiscal year, Immigration, Refugees and Citizenship Canada spent approximately $254 million to deliver its permanent resident programs. To support its growing admission targets, address ongoing application backlogs, and speed up processing, the government allocated separate funding in each of the following years:
• $62 million over 5 years starting in the 2020–21 fiscal year and $15 million ongoing
• $183 million over 5 years starting in the 2021–22 fiscal year and $36 million ongoing
• $430 million over 5 years starting in the 2022–23 fiscal year and $101 million ongoing
In addition, in the 2022–23 fiscal year, the government allocated another $28 million to reduce application backlogs and processing times.

Processing Applications for Permanent Residence—Immigration, Refugees and Citizenship Canada: 9.5より

バックログ解消のためにこれだけの資金投入しただけあって、2022年1月時点でのバックログ数は2022年12月では全てのプログラムで少なくなっています。

全てのプログラムでバックログが占める割合が減っている!2022年末までのバックログの割合を20%以下にするという目標には全く届いていないものの、IRCCもやればできるじゃん!と思いますよね?

しかし、ここはIRCC。こんなにサクッと問題解決できるわけがありません。バックログを減らした一方で、処理期間の基準を過ぎた年数がどんどん伸びているという事実も。。。(しかも、全てのプログラムで笑)2022年に受け取った申請も処理しなければいけないというプレッシャーがあったのはわかるけど、この時点で受け取った順に審査をしていないことがわかります。正直、ここは移民コンサルタントとして働いているので、全然驚きません。同じタイミングで申請しても審査期間がバラバラというのは日常茶飯事だし、もう経験済み。しかし、ここら辺は、”バックログが減った分、少しくらい審査期間が伸びるのは多めに見てあげましょう”とは言えないんですよね。。。なぜなら、審査期間が爆発的伸びたから。

”We also found that the age of backlogged applications increased across all programs, indicating that the department finalized many newer applications over older ones. For example, in the Provincial Nominee program (Express Entry), the age of applications remaining in the backlog had increased from 12 to 20 months, while in the Sponsored Spouse or Common-Law Partner in Canada Program, the age rose from 27 to 47 months.

Processing Applications for Permanent Residence—Immigration, Refugees and Citizenship Canada:
9-22より

カナダ国内での配偶者やコモンローの申請が27ヶ月から47ヶ月は伸び過ぎ!見過ごせるっていうレベルじゃないくらい伸びてる。。。20ヶ月って1年超えてますけど。。。?それもそのはず。受け取った申請から順番に審査せずに、2022年にに受け取った申請から審査していたことも発覚

We also found that Immigration, Refugees and Citizenship Canada did not consistently process applications on a first-in-first-out basis contrary to its operating principle. In 2022, newer applications were finalized ahead of older ones in all 8 programs we examined. For example, in the family class, more than 21,000 applications were finalized within 6 months of being received, ahead of at least 25,000 older applications that remained in the inventory at the end of the year. Immigration, Refugees and Citizenship Canada’s own analysis also found that the lack of adherence to this principle occurred across programs, and it identified operational pressure to finalize large volumes of applications to meet the Immigration Levels Plan as a key contributing factor.

Processing Applications for Permanent Residence—Immigration, Refugees and Citizenship Canada:9-20より

なんでこんなことしたのか疑問ですよね?受理した順番に処理すれば、こんな状況にはならないはずですから。あくまで個人的な予想ですが、IRCCが2022年分を先に処理したのは、2022年に受理した審査期間を意図的に短くして、IRCCの審査速度が劇的に改善されたことを印象付けるための操作だと思われます。こういう悪知恵働かせなくていいから、待たせている人の待ち時間をさらに伸ばすようなことやめません?見せかけのパフォーマンスいらないよ。繰り返しますが、こんなことをしても全てのプログラムで審査期間の基準を満たしていません。。。印象操作した結果、満たしてないって酷すぎる。。。

人種差別は無くす方針だけど。。。

これは前からずーっと移民コンサルタントの間で言われてきたことなんですが、申請する場所や申請者の国籍によって審査にかかる時間が全然違うんですよね。これは全ての国で同じ人数の申請者がいるわけではないから申請の数に偏りがあるし、一応その地域に見合った審査官が配置されているものの、その年によって申請数は変わってきます。各国の状況も違うので、その状況が審査に影響を及ぼすことだって十分あります。それに、審査をするオフィスが全ての国にあるわけではなく、オフィスによってはいくつかの国の申請を担当するということもありえるため、これ自体は決して不思議ではないし、現実的なことを言えば全ての場所で審査期間を統一するのは不可能に近いです。なので、今回の調査の結果でも当たり前のように、特定の場所はより審査に時間がかかっていることが指摘されていした。これはもう周知の事実。こんな程度じゃだれも驚きません。”何を今更・・・”レベルです。
しかし、問題なのはその原因追及。審査期間にばらつきがあるのはまだ納得できるにしても、申請者の国籍によって審査期間が違うことも前から指摘されていましたので、さすがにデータくらいは集めてるだろうなーと思っていました。2021年にはIRCC内で人種差別に関しての方針が作られて、人種や国籍が審査結果や審査期間に影響出ないようにする方針でしたからね。なんだったら、いくらIRCCでもそのデータを元になんらかの対策をしているんだろうなーと思っていました。

Its Anti-Racism Strategy 2.0 (2021–2024) outlined its commitment to identify and address differential outcomes for applicants, including the use of racebased and ethnocultural information to assess disparities in processing times.”

Processing Applications for Permanent Residence—Immigration, Refugees and Citizenship Canada:9-35より

しかし、今回のIRCCはなんと国籍による審査期間やバックログに関するデータは一切集めていないことが発覚!性別でによる申請者の割合について分析していたけど、国籍や居住地、もしくは性別で審査期間の差については分析していませんでした。(逆に性別の割合知って何に使うの?データ分析についてもう少し考えてほしい。。。)さすが、期待を裏切らないIRCC。自分の予想をはるかに超えていました。(完全に悪い意味で)

We also found that the department did not track or analyze application processing times or backlogs by country of citizenship. It used a gender-based analysis plus assessment to understand the gender composition of new admissions, but this analysis did not look for differential outcomes in processing times on the basis of gender or other intersecting identity factors, such as race or citizenship or country of residence.

Processing Applications for Permanent Residence—Immigration, Refugees and Citizenship Canada:9-34より

いやいや、2024年って来年なんですよね。(なんだったら数ヶ月後)2021年から2024年の間で人種差別についてIRCCでこうやって変わっていこうっていう方針が作られたのに、監査が行われた2022年まで何もしていないってどういうこと?2023年ももう終わりますけど、あと1年ちょっとでどうやって変えるの?ってか、方針作られてからすぐにデータ取ってないって変える気ないですよね?少なくとも、2021-2022年までのデータがないということは、その間は一切何もしていないということだし、データ無しで何しようとしてるの?(方針作っただけで満足してる?)

オンライン申請ができるようになったけど。。。

悪いことばかりではないです。ここ数年で劇的に変化したのは各永住権プログラムのオンライン申請。オンライン申請ができるというのは申請者にとってもかなり便利。(IRCCが書類を無くす心配が減る!)しかも、オンラインでキャパシティーがあるオフィスにケースの割り当てをできるため、より均等に各オフィスにケースを割り振ることができるようになりました。これによって、先ほど触れた申請場所によって審査期間にばらつきが出るのを防いで、より効率的にケースを処理することができる・・・はずでした。

In 2016, Immigration, Refugees and Citizenship Canada
announced its transition to capacity-based processing—whereby
application workloads would be moved according to available capacity
across its offices. The department identified this change as key to
alleviating excess demand on some offices, decreasing regional
disparities in processing times, and reducing backlogs. ”We found that the department did not transition to capacity-based processing and continued to assign workloads to offices based on application volumes in their assigned geographical region, without regard to their available capacity to process these applications. As a result, regional backlogs continued to accumulate in the overseas family and refugee classes in some offices with limited capacity.”

Processing Applications for Permanent Residence—Immigration, Refugees and Citizenship Canada:9-51より

しかし、ここはIRCC。オンライン申請ができるようになっても、他のオフィスのキャパシティーを考慮せずに、従来通り申請された場所にケースを割り振るというオンラインのメリットを無碍にするIRCCの大胆なケースマネージメント能力!笑 それもそのはず、各オフィスがどれくらいの処理能力があるのかという情報が共有されていませんでした。。。(当たり前だけど、とても重要な情報)

In addition, we found fundamental gaps in the department’s
information about the processing capacity within its offices: The
department did not know whether these offices had the resources they
needed to process the volumes of applications assigned to them.
In
our opinion, the department cannot move to effective capacity-based
processing without reliable information on where capacity exists. At
the time of our audit, the department was still exploring options to track
capacity by office to better support timely processing. It expected to
begin this tracking in 2026—10 years after the department said that it had
shifted to capacity-based processing.

Processing Applications for Permanent Residence—Immigration, Refugees and Citizenship Canada:9-52より

2016年に移行するって言っていたのに、実際の移行は2026年にはって悠長にやり過ぎでは。。。?辞めた審査官にケースを割り当てて、大幅に審査に遅れがでたことを指摘され散々叩かれていたのに、マネージメントスタイルは変えない鋼のメンタルはすごいけど、この上なく迷惑。。。(ってか無能。。。

AIは導入したけど。。。

IRCCは審査を迅速化するためにAIを積極的に導入しています。AIの導入して直接審査官が審査するべきかどうかのケースを振り分けを一番最初に行うことで、問題のない審査の審査期間を大幅に短くするというもの。AIの導入よって、審査官の仕事を少なくしようという考えですね。これは実は数年前から行われていなのですが、以前から審査結果に国籍や居住国が大きく影響していることが指摘されていたた上、利用されているAIについて詳しいことが公開されていなかったので、懸念の声が上がっていました。審査結果に国籍や居住地が影響しているのは、審査官が特定の国籍や人種などに対して先入観や偏見を持ち、その先入観が申請に影響を与えるという意見が多く、実際に、国によって承認率だけではなく、審査基準が異なると度々指摘されていました。なので、過去のケースのデータを元にAIのアルゴリズムが作られるのであれば、審査官の偏見等もAIに大きな影響を及ぼすため、当然の反応です。そして案の定、今回の調査でAIでフィルターの結果、特定の国は高い確率で条件を満たしたと判断されていたのに対し、ある国は審査官によって直接審査する割合が高かったとのこと。

We also found that applicants from certain countries of citizenship were directed to manual processing by the tool at higher rates and experienced longer than average processing times. For example, almost all applications from individuals with Haitian citizenship were routed to manual processing, and applicants waited twice as long for a final decision. At the same time, applications from other countries of citizenship, including India and South Korea, received automated eligibility decisions at higher rates and experienced faster than average processing times. ”

Processing Applications for Permanent Residence—Immigration, Refugees and Citizenship Canada:9-62より

正直ね、知ってましたよ。IRCCが平等に審査をしないことなんで今に始まったことじゃないですからね。でも、直接審査官が審査する場合とAIが処理する場合の時間の差を埋める予定がないっていうのはどうなんですか?

We found that applications that received an automated eligibility decision were finalized, on average, about 2 months faster than those that did not (Exhibit 9.9). The department was aware that, in order to meet increased admission targets, applications automatically deemed eligible by the tool were being finalized more quickly while those that were manually processed for eligibility were being left behind. However, it did not have a plan to reduce this differential impact to the extent possible.

9-61

先ほども触れましたが、国籍や人種などを理由に審査期間などに影響を与えないような方針を作ったのに、AIで処理されたケースと審査官が審査したケースのに国籍が影響しているのであれば、その差を埋める努力をしないこと自体も差別に当たるのではないでしょうか?もちろん、国によって情報や書類が得やすさなどに差があることはありますが、IRCCが改善をする予定がないというのはまた訳が違う。。。

IRCCの反応

さぁ、こんだけボロボロだった調査報告ですが、IRCCはどんな反応をしたのでしょうか?気になりますよね?
結果からいうと、"え?報告書読んだ?”っていうレベルの反応でした。。。

Many lines of business are now back or close to being back to service standards. As of September 2023, the department has processed over 80% of federal high-skilled applications within service standards that were received since July 2022. As well, more than 80% of spouses, partners and children (except for Quebec) applications received since April 2022 have been processed within service standards. We are also committed to monitoring and evaluating our use of technology to help process applications.”

Statement by Minister Miller on the Office of the Auditor General’s report on processing applications for permanent residenceより
いや、2022年以降の話じゃなくて、全体の話しませんか?

2022年7月移行に受理した申請の80%は基準の期間内に完了したとのこと。いや、だから、それは受け取った順に審査してないからでしょ?バックログ減らしてるっていうことにも触れているけど、減らすんじゃなくて先にバックログ無くすっていう考えには至っていないの?

I am optimistic, considering the progress made by IRCC despite all the challenges it faced over the past few years. I want to recognize the dedication of IRCC’s employees, whose efforts are a crucial component of application processing. The Office of the Auditor General’s report is a good reminder that we have the responsibility to deliver on our promises and continue to ensure Canada is a welcoming and inclusive destination for people seeking to build a new life.

Statement by Minister Miller on the Office of the Auditor General’s report on processing applications for permanent residenceより

正直ね、ここOptimisticになるとこじゃないんですよ。今回の結果をもっと真摯に受け入れて、構造的な改革をして、ケースマネージメントや人種差別の対策についてもっと真面目に、そして迅速に取り組むべきなんですよ。Reminerとかじゃなくて、IRCCの運営によって多くの人の時間が失われていること、その時間がそれぞれの人にとても大きな影響を与え、そのせいで苦しんでいる人がいるということを認識しないといけないんです。Noteのタイトルは笑えるくらいって言ってるけど、実際は全然笑えないんです。状況によっては生死に関わることだってあるし、家族関係が大きく変わることだってあるんです。IRCCのトップであるMinisterがこのレポート読んでOptmisticなんて言っているようじゃ、何も変わらないと個人的には思います。(実際、ネガティブなことには触れてない。。。)
今回は永住権プログラムに焦点を絞っているけど、他のプログラムもやってほしいです。正直、もっと酷いと思います。カナダにとって移民というのは、多方面で欠かせないものだし、ある意味ではカナダという国の中枢を担うものだと思います。ということは、移民のシステムが国に大きな影響を与えると思います。はっきり言って、現在の移民システムはその時その時で行き当たりばったりで行ってきたことをつぎはぎでしているため、システムとしての統一感はないし、一貫性もないです。今の状況で苦しい思いをしている人たち一人一人の状況を考えることは難しいのはわかるけど、システム改善によって得られる利益は大きい。それなら、最低限国としてちゃんと機能したシステムの再構築をしていくべきなのではないでしょうか?

Cover Photo by Chelsey Faucher on Unsplash


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