30歳、脳梗塞。
あれ、体が傾く、普通じゃない______
そう感じたのは2022年8月26日の夜。
会社の人とくら寿司を食べて家に帰ってきて、風呂の入った時のことだった。
やたら体が右の方に倒れるな、、、。
あと右の鼻の中の感覚も少しおかしい。
風呂上がってタオルを取ろうとした時体がよろめいた。
その瞬間、直感で、
「普通じゃない」と思った。
基本的に自分の直感は信じるタイプだった。
すぐに母親に連絡。
事情を説明。
とりあえず兄に愛西まで車で迎えにきてもらって、刈谷の兄と親が住んでる兄の家に行くことにした。
それが功を奏した。
愛西の家を出た時は普通に歩けてた体が、約45分後、
兄の家に着いた頃には歩けなくなっていた。
激しい頭痛と吐き気もきて、自ら救急車を呼んでと母に頼んだ。
すぐに救急車が来て、ストレッチャーに乗せられて救急車に運ばれると先程までの頭痛と吐き気が嘘のようになくなった。
俗に言う、病院に行ったらその症状出なくなっちゃう現象。
救急車乗ったことがない人はわからないかもしれないが、
このストレッチャーがほんとに寝心地がいいのだ。
これがベッドでも良いと思えるくらい。
ただ、右足が言うこと聞かないのは確かなので病院に搬送。
血液検査とCTスキャンを撮った。
結果はまさかの、
「特にこれと言った症状が見つかりませんでした」
だった。
俺も兄もこんな状態で何も見つからない訳がないと思った。
しかし話を聞いても、脳梗塞だと出る血液の値などは出ず、会話の受け答えもしっかりしてるのでなんとも言えないと。
MRIを撮れば血管の細かい状態が見れるが、時間が大幅にかかるのと今の状態だとやっても何か見つかるかはなんとも言えないと。
とりあえず俺たちは家で様子見ることにした。
朝方4時、兄の家に再到着。
とりあえず横になって寝た。
それから3時間ぐらい寝て、朝の7時になった。
その日は本来なら伊勢に行く予定だったが、こんな状態なので行けなくなったことを嫁に連絡。
電話して事情を説明。
嫁が少し泣きそうになってるのは電話越しにわかった。
心配をかけて本当にごめんね。
しかし、電話を切った後、体調が悪くなり、再度救急車要請。
明らかに1回目よりもしんどい。
尋常じゃない汗、少し呼吸もしにくい。
2回目の救急車は1回目よりも少し時間がかかった。
再度ストレッチャーに乗せられ救急車に入れられた。
1回目のようなストレッチャーの寝心地の良さなんて感じてる余裕はなかった。
ただ、救急車に入れられた安心感があったのは確かだった。
そして3時間前にいた所に再度戻ってきた。
医者の人たちからも、おかえりと言われた(気がする)。
ただ今回は先程と様子が違うことはわかってくれたみたいで、すぐにMRIを撮ってくれた。
このMRI、耳栓をして検査するほど爆音なのだ。
まあ当の本人は耳栓をしててしなくても変わらないぐらいの状態ではあったが。
MRIを撮り終わって、結果が出るまで時間がかかるので救急の人の待機する所みたいな場所で兄と母と待つことにした。
その時には少し体調も落ち着いて、小さい声だが話せるぐらいになっていた。
1時間ぐらいして、女性の医者らしき人が来た。
「MRIを確認したところ、血管が一部裂けてて、そこに小さな塊みたいなのがあります。軽度の脳梗塞です。」
と言われた。
その話を横で聞いてた俺は半分わかっていながらも半分これからどうなるんだろうと思っていた。
つづく。