仕事ができる人は誰かと聞かれたら、蕭何と答えたい
バーで本を読みながらお酒を飲む一コマ。
マーケティングの仕事をしていると、どうにもこうにもならなくて、時々Zガンダム最後のカミーユ(精神崩壊)みたいになることがある。
それはきっと、抱え込み過ぎなのだと思う。
マーケもカミーユも蕭何も全く繋がらないように思うが、それでも繋がっていると感じるのがこの不思議な世の中。
キングダムが流行っているのでキングダムで例えてみようと思ったが、そもそもキングダムを見てないし読んでいないので、せめて内容を寄せられるようにと、おそらくキングダムの少しあとの楚漢戦争で。
漢王朝400年の基礎を作った劉邦に使えた漢の三傑の一人である、蕭何。韓信・張良に比べればどれだけか地味な存在ではあるが、大人になって、この仕事を始めてから初めてわかったのが、蕭何の偉大さ。それでもたぶん、1%くらいしか理解できていない。
中学生の頃なんかは、韓信になりたい。しか考えていなかった。
蕭何がすごいのは、戦場へ兵站を送り続けた上に、戦争による遠征中も自分は国に残って国をまとめ上げたこと。これらを現代のテクノロジーなどがないような時代に、様々な情報を駆使して実現したこと。
劉邦もこれらやその他の功績をもって、楚漢戦争での功績を与えた。
現代の仕事に例えるなら、現場で売り上げ上げるためには適切な人員を投入したり、サービスを改良したり。もしくは、動いているのが当たり前と言われるインフラ的な業務。
MBA的に言うと、SCM(サプライチェーンマネジメント)がうまい、特に上流側のSCMに優れているのではないだろうか。
https://www.smbc.co.jp/hojin/magazine/planning/about-supply-chain-management.html
地味な仕事かもしれないが、SCMを描けばわかるようにすべての業務は繋がっている。だからこそ、販売で成果を出す・競合優位性を出すには、調達・仕入れ・生産・流通などの分野を整えないと価格や品質で競合よりも劣る可能性があるし、それらを実現するには適切な人員配置が必要である。人員配置には、理想の組織図を描き、採用・教育を行う。それらを持って、企業文化を作る。
企業(国)がどの方向に向かっていきたいのか、楚(項羽)を倒して天下を狙うのであれば、それに合わせたSCMと組織づくりが必要である。その規模感で応える蕭何の凄さ。
マーケの仕事をしていると、いわゆる営業職の方と一緒に売上を作ることを考える事が多い。マーケは営業職の方に少しでも多くの問い合わせを渡す。営業は1件でも多くの契約を取る。
2者が揃ってきれいな花形になると感じるが、その、目立つような花形の仕事を支えているのがSCM上流工程であり、ここが弱くなってしまうと花形はそもそも咲かない。
だからこそ、マーケ職である自分が少しでも上流工程から見られるようにと考えるが、これがなかなか難しい。
求められるものが違えば、各業務の専門家も違う。士業の専門家もいれば、そうじゃない専門家もいる。各専門家と話すにはそれ相応の知識が必要であるため、下調べも重要。各業務のある程度の数字感を把握するためにも慣れていないなりにその業務の感覚を掴めるように現場を見に行く。
マーケは商品開発とか市場開拓とか言われることもあるが、これはこれで大事なのは否定をしないしそのとおりだと思うが、それと合わせて、自社のリソースを把握した上で大きな穴が空いていないか、自社リソースでどこまで目指せるのか、過不足はないのかなどを考えておいたほうが良いと思う。
突拍子もない思いつきの商品開発に振り回される組織は、地獄絵図。
そうやって考えると、やっぱり蕭何はすごい。今なんかよりももっともっと情報入手のハードルが高い上に頑張って手に入れた情報ですら間違っている可能性だってある。
それでも劉邦に天下を取らせた。
本当に実務ができる人は目立つか目立たないかではなく、成果を出せる人だと思う。だからこそ、世間一般的のマーケの仕事なのかそうじゃないかわからない仕事でも頑張ってみて、実務で成果出せるような人間になっていきたい。
そうやってたくさんの仕事を受けると、カミーユみたいになるのである。蕭何の前には、カミーユ。
たぶん、教科書に出ます。
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