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『都市伝説解体センター』感想:甘く見ていたら完全に手のひらで踊らされていた。まさに「ゲームの面白さ」を体験できる超傑作インディー

2,000円以下のインディーゲーム、侮ってました。
「ゲームの面白さってこういうことだよな」と改めて思わされた傑作。
『都市伝説解体センター』に完全に負けました。手のひらで踊らされました。
私の負けです。


ドット絵で描かれたビジュアルが美しく、「なんか凄いゲームが開発されている…」、そう思ったのはどれくらい前か、もう覚えていません。

ずっと気になっていた本作。
2023年のbitsummitでは、長蛇の列すぎて遊べませんでした。

時は流れ、2025年2月13日にとうとう発売された本作。
率直な感想を書いていきたいと思います。



ゲームについて

ゲームは大学生の女の子「福来あざみ」が主人公。
人の痕跡を見ることができる「念視」という能力を持つ彼女は、ひょんなことから「都市伝説解体センター」の仕事を手伝うことに。

センター長である「廻屋 渉」の千里眼に監視されながら、先輩であるジャスミンこと「止木休美」と一緒に、都市伝説の調査を行います。

足が不自由なセンター長から電話で指示やアドバイスを受けつつ、都市伝説(事件)の真相を解明…つまり「解体」していくのが、このセンターの目的となっています。

ゲームはアドベンチャーゲームに分類されます。
逆転裁判やダンガンロンパのように、現場の調査や推理を行い、謎を解いていくのです。
事件の真相には、SNS調査と現場調査の2種類を駆使し近づいていきます。

SNS調査はまさに現代のテキストによるSNSをモデルとしていて、特定の話題についてコメントが投稿されていたり、途中で少し脱線したりと、現実に近いSNSから情報を集めます。
表現されているSNSはX(Twitter)的ではありますが、特定の話題に対して大きくブレることなく話題が続いているのはスレッド的な印象も受けました。

主人公のあざみはこれらのSNSから検索すべきワードを見つけ、そのワードを検索してさらに検索すべきワードを見つけ…という調査を行い、特定の都市伝説についての情報を集めます。

SNS調査が完了すると、事件現場の調査へ。

現場では、人物への会話や物を調べることで情報を集めます。
調べた物や聞き取りで情報を得ることで、さらに聞き取れる内容が増えたりしますが、基本的には総当たりであらゆるものを調べて、情報を集めます。
あざみの念視能力で、「過去その場にいた人の痕跡」を見ることもできるため、それもまた情報収集に役立ちます。

調べる場所は表示されていますし、調べる空間自体も狭いため、「どこを調べたらいいかわからずイライラ」という状況にはなりません。
(個人的にはポイント&クリックのゲームで調べるところがわからず詰むこともあったので、これは助かる点でした)

情報を集めていき、推理に十分な情報が集まったら推理へ。
これはシンプルで、選択式または穴埋め問題となっています。
質問が提示され、文章がその答えとなるように言葉を選ぶ。
ミスをしてもペナルティは無いうえに、穴埋め問題に関してはどの穴埋めが正解または不正解だったかが視覚的にわかるようになるため、推理部分はかなり簡単です。総当たりでも短時間で攻略できるものとなっています。

そうして、状況を整理していくことで、センター長がその事件をどのような都市伝説に該当するか「特定」し、また最後には、真相にたどり着き都市伝説を「解体」します。

このあたりの演出は凝っていて、またいかにもクライマックスという感じがしてよかったですね。

都市伝説を「解体」。
平たく言えば事件の真相を明らかにし、話は終わります。
ゲームクリアまでは複数の話があり、最後の都市伝説を解体することでゲームクリアとなります。

まさに、よくある推理もののアドベンチャーゲームの形式…なのですが、これをインディーで完成させたこと、そして特にその物語の上手さに虜になってしまいました。

ネタバレは伏せますが、第1話をプレイし、その最後の展開を目の当たりにした瞬間、「これは凄い物語なのでは…」という予感が。
きっとプレイした皆さんも同じ感想だったと思います。

いわゆる、「独立した謎を解いていって終わり」というゲームではなく、各話にはどこか引っかかる情報が残され、いくつも話を攻略していくことで、大きな謎、物語が紐解かれていくのを感じました。

このキャラクターは何者なのか。謎のカードは何を意味しているのか。
その時点ではわからない、ゲームの根底に流れる真相の断片が、各話に散らばっているのです。

物語は最後にある事実が突き付けられ、そこがピークであると思うのですが、正直なところそこまでの段階、ストーリーの構成の上手さは尋常じゃないものがあり。
まんまと熱く夢中にさせられました。
完全にやられました。

なんというか、物語の作り方が丁寧なんですよね。
もちろん、完全にあらゆる部分から納得できるというよりは、語られていない部分も多分にあるので「そういう物語も構築できる」というような理解(ややその事実にたどり着くには情報が不足していて、不足している情報が「こう解釈できる」と定義すれば綺麗な物語になる)であったのは確かです。
つまり、やや情報が唐突であったり、やや強引なところもあったのは否めません。

それでも、粗くて雑な物語であったかと言えばそんなことはなく、SNS調査での何度となく記載されているキーワード、話題にされている過去の事件などが物語を進めていくにつれて収束していくような感覚は本当に上手かったです。

雑に、突発的な情報で物語が展開するわけではなく、「確かに今までの事件でこういう情報があった。徐々に何かが動き始めている。そしてとうとうこうなった」というような物語の流れが非常に丁寧でしたし、プレイを進めるにつれて不穏さが輪郭を持ち始め、それにまた興味を引かれていました。

それもあり、物語の面白さとしては、1話2話ではまだそこまで感じられないかもしれません。徐々に明らかになる事実は話を進めるほど魅力的なため、後半ほど止まらなくなるのではないでしょうか。

特に、最終話の展開はもう、本当に熱くて、完全にやられてしまって、もうなんというか、久々にゲームに手のひらで踊らされたんです。

別に本数が偉いわけでは全くないのですが、年間150本くらいゲームに触れて、50本以上クリアしている私です。
特にアドベンチャーゲームが好き、物語重視なゲームをよく遊ぶ私としても、「やられた!このゲームは面白かった…!」と思わされてしまったんですよね。

調査を行っている以上、キャラクター同士のやり取りも多いですし、ドット絵で描かれたキャラクターは表情豊か。漫画・アニメのような描かれ方は、そのときの感情がデフォルメされて伝わり、リアルな映像よりも、その場その場の感情が強く伝わったと思います。

出てくるキャラクターの数が多くないのもありますが、それぞれの人物の人間性がわかりやすいのも良かったです。

特に世間知らずのあざみ、ダルそうだけど仕事はきっちりする先輩のジャスミン。この2人の関係が徐々に強くなっていくのは見ていて心が温かくなるものがありました。

あざみはセンター長をどうしても敬称付きで呼んでしまったり、泣き顔になったりと結構おどおどしているのですが、その頼りない姿が物語を進めるにつれて自立していくところも良かったですね。

このコンビ好き

もちろん、都市伝説・オカルトがテーマなのも親しみやすかったです。
ゲームの中でありつつ、その中で扱われている都市伝説は「聞いたことがある」ものなので、現実のインターネットでテキスト上のみで伝わっているものがゲームでいわゆる「具現化」されているのは非常にわくわくしました。

それを事件として構築し、解決方法まで考えられたシナリオ。
さらにゲームとして面白くなる流れで完成された緻密さは、非常に完成度の高いものでした。



SNSについて

このゲームで伝えたいこと、表現したいテーマとして、おそらく現代のSNSの歪さというものがあったのではないか…と思いました。

都市伝説。それはインターネットが無い時代からも存在していたものであり、口伝えで広まっていたものでした。

それがインターネットやSNSの登場で伝播するスピードが速くなったのは確かにあると思います。そういう意味で、SNS調査と都市伝説は非常にマッチするものでした。
一方で、そんな合理的な都合だけでSNSという仕組みを採用したわけではないことも強く感じるのです。

明らかなのは、「SNSで行われている誹謗中傷、デマ、私刑」といった行動に対するしっかりとした批判、否定でした。
当然ながら、大多数の人はそういった、他人を傷つけるような投稿を行いません。

しかし、有名人の事件や政治に対する批判などで、行き過ぎた言葉は非常によく目につきますし、インプレッションを稼ぐための強い言葉、明らかに景表法や医師法に違反しているような投稿が散見されるのが現実のSNSです。

ゲーム序盤。主人公のあざみがSNS調査の最中、そういった投稿に対して、やめるよう呼びかける投稿をするシーンがあります。
結果は全く効果なし。あざみの発言は軽んじられ、逆に誹謗中傷のターゲットにもなります。
これはまさに、現実のSNS、そして人の醜い部分を見ているようでした。

SNS内の自浄作用が機能していない、だからこそみんなが「危ない投稿をしている人はスルーする」という流れになっている。
しかしそれは、明確に「この投稿はやってはいけないこと」であるという指摘がなかなかなされないということにも繋がります。

そんな中で、このゲームではそれらのSNS投稿に直接リプライするのではなく、「その投稿を読んだ人の感想」として、あざみやジャスミンが会話をします。
ここのテンポ感は後述の通り気になりましたが、しかしその内容がまさに、現代のSNS批判的であったと感じました。
誹謗中傷やデマ、個人情報が勝手に投稿されている状態について、ときには直接的に否定、ときには冷笑的に否定など、とにかくそういった投稿に対して「倫理的におかしい」という、極めて教科書的な会話が(若い女の子の言葉で)なされます。

結構、この会話でハッとしたところがありました。
思えば、SNSの誹謗中傷について身近な人と話したことがほとんどないなと。
正直なところ、知人のSNSでも、ときに「それは言葉が強すぎではないか…」と思う投稿をしているのを見かけたことはあります。でも、いちいちその投稿について否定したりはしないですよね。

SNSのリテラシーは人それぞれなので、冗談のつもりで人の個人情報を投稿していたり、LINEの内容を承諾なくスクショして投稿していたり、はたまた政治に対する過激な発言であったり…。
ちょっとモヤっとするところがありつつも、正面から指摘することはない…。そんな状態なのは、私だけではないのではないでしょうか。

その気持ちを明確に、バッサリと言語化しているのがこの作品でした。
この指摘の会話はゲーム本編の流れに関係がありつつも、印象としてはほんの少し過剰なくらいであったと思います。
それだけ、SNSに対する警鐘のようなものが、このゲームの根底にある伝えたいテーマのひとつであったように受け取りました。

そしてあざみやジャスミン(特にジャスミン)が、非倫理的な投稿を意に介さず流したりしっかりと否定していたのが、思ったより心に残ったんですよね。

SNSという特殊な環境。
そこに対する自分のスタンスを、あざみやジャスミンに肯定されたような気持ちになり、ゲームの本質ではないかもしれませんが、私自身の中に強い印象を残した部分でした。



気になったところ:ターゲット層の違いやテンポ感

クリアしてみて、間違いなくお勧めできるゲームではあるのですが、気になったところ、好みが分かれるであろうところもちらほらあったようにも感じました。

まずは難易度です。
様々な事件現場を調査していくのですが、これは前述の通り総当たりで進められる、作業的なもの。
そして、推理パートも、不正解だったとしても特にデメリットなく、また回答の選択肢も少ないため、特に何も考えずとも、総当たりで自ずと正解に導かれます。

特に推理パートの穴埋めは、3か所の穴埋めに対して9個の回答から選ぶものとなっているのですが、これが文章形式のため、1つめの回答スペース、2つ目の回答スペース、3つ目の回答スペースそれぞれに対応する回答が結構見えてくるんですよね。
1つの回答スペースにつき9つの回答候補から選ぶのではなく、実際には文章の組み立てから考えると3つの回答候補から選ぶようなものであったと思います。

つまるところ、難易度は非常に低いです。本格推理物を期待すると、簡単さにミスマッチを起こす可能性は大きいかなと思いました。

これは単純にターゲット層の設定の関係なので、誰が悪いというわけではありませんが、こういうゲームの中ではかなり簡単なので、そこはゲーマーには物足りなく感じるかもしれないなと思いました。

正直なところ、私も1話2話あたりは(特に調査中は)その簡単さと単調さでやや退屈さ、眠気を感じるところもありました。
まあ、ダンガンロンパにせよ逆転裁判にせよ、調査パートは得てしてその後の推理・議論パートに比べて刺激が少なく単調であるのは致し方ないところはあると思うので、こういう形式のゲームにおける避けられないプレイ感なのかなとは思います。

また、私としては、テンポ感ももう少し早いといいなと思ったところでした。

SNS調査を行う際、投稿された全てのコメントに対しアクションすることができ、全てのコメントに対してあざみとジャスミンの感想が会話で行われます。
それは一言二言程度の短いもので、この作りこみは凄いなと思い、SNSの投稿に対する会話は先ほど書いた通り心にグッとくるものもありました。
一方で、どちらかというと毒にも薬にもならない会話も多く、これは必ずしも全ての投稿に会話が発生しなくても良かったんじゃないかなと思いました。

もちろんこれはあざみやジャスミンのキャラクター描写をより詳しく、愛着あるものにしている効果もあると思うのですが、それでもちょっとくどかったかなと感じました。

また、現場の調査において気になったのが、キャラクターの移動速度です。
非常に細かいところなのですが、あざみの歩行スピードが遅いため、物を調べたり人に話しかけたりする際に少し時間がかかりました。
これもほんの1~5秒くらいではあるかと思うのですが、調査の状況が進むごとに、同じ物や人に何度か話しかけるというアクションが発生するからこそ、この部分はスピード感があると良かったなと感じました。

よく考えればダンガンロンパも逆転裁判も、調査のときにキャラクターが移動せず、(ほぼ)1画面の中をカーソルで移動し、インタラクティブしていましたね。
そういうゲームとつい比較してしまうのですが、ここはもう少し早く移動でき、待たずに調査できると良かったかなと思いました。(もちろん、移動形式だからこその臨場感も感じていたので、一長一短だとは思いますが)

こういうアドベンチャーゲームで可能ならばセリフ表示は最速にしてしまうような私としては、こういったゲームのテンポはどうしても気になってしまうところでしたし、これがもっとひどかったら離脱していたかもしれないので、この点は個人的には惜しいなと感じました。



総合的には本当に素晴らしい作品であり、手のひらで踊らされた

と、システム的な部分で「もう少しここ良ければ!」ということを書いてしまいましたが、言い換えれば気になったのはそのくらいです。

推理や物語にやや強引なところもありますが、得てしてこういうミステリ的なアドベンチャーゲームはそういうものであると思っています。あまりに合理的すぎるとプレイヤーが簡単に予測できてしまう、というところもあるかと思いますし。

あとは、そういうシステム的なところの小さなストレスが、ゲームを進めるにつれて物語の魅力に上書きされていったのは事実。システム的に気になったからと言って、まさかこの物語を途中でやめることなんてできない。
そう思わされた瞬間、傑作という評価は決まっていたのかもしれません。
そしてその「物語の引き」が、1話の終わりで強烈に作用していたのも確か。
物語構成の上手さもそうですが、こういう「先が気になる展開」の作りの上手さも脱帽といったところでしょうか。

いやあ、やっぱり最終話の話をしたい。
この物語全体を通した不穏なところや、謎の登場人物、事件。
あらゆる要素がまさに「どんでん返し」なこのゲームは、良質な短編ミステリを読んだような気分です。
完全に、手のひらで踊らされていました。

多少、それまでの経緯に気になるところがあったとて、問題ではありません。
まず間違いなく、万人におすすめできるアドベンチャーゲームであり、2025年のベストインディーゲーム候補であることは確定です。
むしろ、このゲームと競うことのできるインディーゲームが出てくるのか。
そう思わされてしまっています。



ゲームに関係ない企業がインディーゲーム事業に参入してきていること

ゲームの感想ではないのですが…正直、集英社ゲームズがパブリッシャーというのは、なんだか「ずるい」と思ってしまった自分がいました。

インディーゲームは大手ではできないことをやる。そうなると、資金も少ないため、粗いところが出てくる。それでも、アイディアや熱意一発でひっくり返せるようなゲームが出来てくる。
そこに大手が絡んでくると結局、丸くまとまった、特徴の薄いインディーゲームが出来てくるのではないか。
また、パブリッシャーの広告力を使って、「それなりの面白さ」のゲームでも多くの人にプレイされ、評価されてしまうのではないか。そんな風に、斜に構えていた気持ちが、少しありました。なんというか、ゲームの面白さとは別に広められるのはちょっとずるいのではないか、と。

昨今のAAAタイトルをプレイしていると、ときには「超大手が作って、このくらいの面白さなのか…」と落胆することもありました。
だからこそ、大手企業のインディーゲーム参入には不安を覚えていたのですが…。こと『都市伝説解体センター』をプレイすることで、このゲーム、ひいては集英社ゲームズには、その心配は無用なものであると思わされました。

もちろん、他のインディーゲームに比べて圧倒的に宣伝はされていると思います。だからこそ、ここ最近見ないレベルの話題性を作り出していると思います。
そして、「プレイした人がたくさんいるからこそ面白いという人がたくさんいる」ことを危惧していたのですが、このゲームはもう、「ゲームそのものが面白いからこそ面白いという人がたくさんいる」という事実を認めざるを得ません。

また、別に私はインディーゲーム開発者ではないのですが、どこか「本当に集英社ゲームズ、大丈夫か? 名前だけじゃないのか? 本当にゲームが好きなのか? 市場が育ってきたからビジネス目的で参入してきたんじゃないのか?」と穿った見方をしていました。

悔しくも、そして恥ずかしながら、この見方は完全に私の間違いであり失礼な考えでした。『都市伝説解体センター』の面白さ。それだけで上記懸念が誤っていたことが、圧倒的に証明されています。
とにかく、「面白かった」んです。

大手のゲーム会社ではなかなか出せない、インディーだからこそのシンプルさやボリューム感そして価格帯。
インディーゲーム業界に参入したもののなかなか結果が出せていない企業もある中、集英社ゲームズは、そのエリア…AAAタイトルでもなければ、インディーの無名さという弱点もない、その合間のエリアを完全に開拓していました。

雑なクオリティでただただ宣伝広告費をかけただけのゲームであれば「やっぱりゲームに関わってこなかった企業はこの程度か」と思っていたと思うし、何ならそういった評価をしそうだなと(特にドット絵がリッチだったからこそ)穿っていたのですが、本当に完全に負けました。

余談ですが、この結果で集英社ゲームズが『OPUS』新作のパブリッシングを担当しているのも納得であり、安心しました。



終わりに

非ゲーム会社の子会社がパブリッシャーという、あまり無いインディーゲームである本作。
インディーだからこそのちょっと気になるところはあれど、それはターゲット層を明確にしているからであると思いますし、多大な広告もそのためであると思います。
ダウンロード数も多く、Switchのダウンロードランキングでは1位になり、感想もポジティブなものばかりです。

大々的な広告で広められた、インディーゲーム。まさデベロッパーとパブリッシャーがとてもうまく嚙み合ったと言えるのではないでしょうか。
これが、面白くないゲームが広められたのであればがっかりしますし、面白いのにパブリッシャーの宣伝力がないと、ゲームが埋もれてしまいます。 

ゲームもしっかり面白い。パブリッシャーも力がある。
そしてこの発売直後の爆発的な人気。
非常にハッピーな状態だと思います。

付け加えるならば、このインターネットが発達した今、ゲームを楽しめるのはいつなのか。
まさに今なんです。
友人との会話はもちろん、SNSや実況配信などで情報が溢れている発売直後の今だからこそ、祭り的に楽しめる今。

ぜひ、この都市伝説解体センターを遊んでみてください。
最後まで遊んだとき、間違いなく「面白かった…!!!」と思えると思います。
これは自信を持って言えます。

きっとインディーゲームはこれからもどんどん面白い作品が次々生まれ、そして界隈も市場もどんどん大きくなっていく。
『都市伝説解体センター』、そんな希望を持てる、強く大きく、本当に面白い作品でした。
ゲーム好きな方も、最近ゲームから離れていた方も、ぜひあざみのように、一歩踏み出してみてください。きっと、忘れられない体験が待っています。


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