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ASOBINOTES ONLINE FESにおけるミライ小町のゲーム音楽DJが完全に未来を先取りしていて腰を抜かした話 #AOF


観客の希望に沿った曲をかける。曲を繋ぐこともできる。法的にもクリア。
全てを備えた「笑顔でかわいい」バーチャルDJ、ミライ小町


2020年6月28日、新木場 Studio Coastに行われた、株式会社バンダイナムコエンターテインメント主催のオンライン音楽フェス「ASOBINOTES ONLINE FES」。

「CHARACTOR」「GAME」「VIRTUAL」「AKIBAPOP」という4つのフロア=4つの配信チャンネルを通じ、新木場 Studio Coastでの「無観客」フェスを配信するというかなり大規模なイベントでした。

もともとはお客さんを入れての開催を予定していたと思うのですが、さすがに昨今の状況からそれは難しい。
それでも、こんな豪華出演者のイベントを開催してもらえたのは、とても嬉しいものでした。

おそらくピーク時には全フロア合わせて1万5千以上の視聴者がいたと思います。もっとかな。twitterのトレンドランキングでも日本、世界のトレンドのトップになったようです。

私はこの中でも、滅多に聞く機会の無い、「ゲーム音楽DJ」フロアを見るためオープンから待機していました。


結果としてはクローズの21時まで、1秒たりとも目が離せず夢中になって日曜の午後を費やしました。8割ゲームフロア、2割他のフロアを見ていた感じです。夕飯の時間がもったいなく、少しでも時間を省きたくてuber eats頼みました。

そして、その中でも今回腰を抜かすほど驚かされたバーチャルDJ「ミライ小町」ちゃんについて語りたいと思います。



ASOBONOTES(アソビノオト)

そもそも「ASOBONOTES(アソビノオト)」とはなんなのか。
これは昨年10月にプレスリリースが出ていますが、端的に言うとバンナムさんの新事業であり、そこで用いるのはバンナムさんが保有している「音」。

バンナムさんはアイマスとかテイルズとか人気だけど、私の解釈としてはASOBINOTESはきっとそれ以外、つまりリッジレーサーなどのゲーム音楽を活用していく事業なのかなと思っていました。
DJイベントの企画なんて文言もありましたし、リッジレーサーフェスみたいなものも今後開催されるのかな…。と、この情報を見たときは思っていました。

レコードも発売されています。



ASOBINOTES ONLINE FES

そして企画された、今回の「ASOBINOTES ONLINE FES」。
その開催2日前、下記の情報がリリースされました。

今回、このフェスにおいて、パックマンにおけるモンスターの行動AIや鉄拳のCPUに使われる「ゲームAI」、そしてAR(拡張現実)、VR(仮想現実)、MR(複合現実)など仮想現実と現実世界を繋ぐ表現技術の総称「xR技術」を活用するとのことでした。

そしてその技術が用いられパフォーマンスを行っていたのが、バンダイナムコスタジオのキャラクター、ミライ小町だったのです。


そして17時15分、ミライ小町DJパートが始まりました。



DJ配信の枠を飛び越えたインタラクティブ性

まず初手でこんなことが可能なのか、と思わされたのが「聞きたい曲投票システム」です。本当に驚きました。

ミライ小町ちゃんがDJしている最中、配信画面上に2つの楽曲が提示され、そのうちお客さんが聞きたい方の楽曲へ画面上から「投票」します。そして、その投票数が多かった方の曲を、数分後本当にDJでかけてくれるのです。

なんですかこのインタラクティブ性は…。視聴者が参加する音楽配信。
そして、そのインタラクティブ性の見ている時間軸が特殊だと感じました。


配信者と視聴者のコミュニケーションは、基本的には過去または現在起こっているアクションに対してのものだと思います。
その方法としては、DJ配信であれば「この曲聞けて嬉しいという気持ちのコメントや良いDJに対するドネーション(配信者への寄付)」などのようなものがあったと思います。
FPSなどゲーム配信であれば「優勝したから」「スーパープレイが見ることが出来たから」「面白い話に対して」ドネーションやスーパーチャットとういう、ユーザーからの「評価」があります。つまり「発生したこと」に対するアクションだったのです。


しかし今回は、数分後の未来に向けた視聴者参加システム。聞きたい楽曲という「未来」について、配信上で視聴者が介入できるというのがとても驚きでした。一緒に未来を作っていっているのです。

そして、この楽曲投票という、極めて具体的かつ結果がスピーディーに返ってくる仕組みが、視聴者のDJ配信に対する定着率を高めていたと思います。


投票をしたユーザーは、その曲が流れるかどうか(投票で勝つかどうか)は気になります。自分が投票したら、数分後に流れるかどうかの「結果発表」まで。そしてもし多数決で勝利し、投票した曲が流れたらその曲が終わるまで。嬉しくて配信チャンネルを変えずに聞いちゃうと思うんですよね。

この、配信に視聴者をキープし続ける力。未来という時間に向けた視聴者参加システムの特徴であり、映像演出やDJ技術も含め、ここまでリッチに実現されたものは見たことがありませんでした。


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これがスマホを通して見える画面。画面下部に楽曲が2曲提示されており、聞きたいほうの楽曲をタップ(投票)できます。連打可能。加えて、ARでの映像演出も加わり画面が派手で、投票というシステムの本来は地味な部分が気にならなくなっていました。今思えば、連打可能というシステムもまた、ゲーム性が出てきて単純な1票の投票より面白いですよね。


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興奮してカメラぶれてますが、投票結果発表中


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視聴者の投票の結果、「キラメキラリ -おおくぼひろし Remix -」が投票多数によってかけてほしい曲に決定。実際に5分後くらいに、ミライ小町ちゃんがかけてくれます。


完璧に覚えているわけではないのですが、確かこの投票はミライ小町ちゃんのDJ中に2回あったはずです。30分のミライ小町ちゃんの持ち時間のうち、2回の投票があったら、あっという間に30分すぎてしまうんですよね。これがまた、次にかける曲を全て投票で決めるような頻度ではないのがちょうど良くて。時間的に3曲に1曲くらい投票のタイミングが来る感じだったでしょうか。

投票と無関係の、ミライ小町ちゃんが自身でかける曲については、「次に何がかかるんだろう」という気持ちが生まれます。
一方で、投票が行われた際は「投票した曲かかるかな」という期待の気持ちも生まれます。このバランスがとても良く、コンテンツの流れが一方的でなく双方向なのが「参加してる感」を生み出していました。

テレビでサザエさんが流れていたとき、チャンネルを変えることはあると思います。
でも、サザエさんとジャンケンするコーナーの途中でチャンネルを変えることは無いのではないでしょうか。
朝のニュース番組で、星座占いが始まったら、自分の星座が出るまでは見ちゃうことって多くないでしょうか。
 
そんな、一方向ではなく、視聴者が期待を込めてコンテンツに介入している双方向な感覚を、ゲーム会社がその技術を用いてDJというコンテンツによって、成立させていました。

そもそもの話、曲のかっこよさやミライ小町ちゃんの可愛いビジュアル、リッチな映像演出もあるのですが、投票というまるでゲームのようなインタラクティブコンテンツに、ずっと夢中になりました。このイベント中、最も短く感じた時間でした。

いや、夢中というか、全く新しいアトラクションに乗せられて、考える間もなく面白さを体験していたという感覚でした。


AIのDJ技術について

DJ技術の話になりますが、ミライ小町ちゃんの2回目の投票で決まった曲は、確かかかっている曲を終わらせて、無音にしてから投票された曲をかけたと思います。これはわかるんですが、私の記憶が確かであれば、1回目の投票で決まった曲は音を途切れさせず、曲を「繋いで」いました。

個人的な話になります。DJをしていてたまにリクエストをもらうことがあるのですが、結構技術が必要だなあと思っています。私はDJするときに曲の早さを揃えたり場の雰囲気を壊さないようにしたり気を付けているつもりなので、リクエスト曲が大きく雰囲気の違う曲だと「さてどうやってその雰囲気まで持っていこうか…」とその場で考えるわけです。
例えば、高垣楓さんの「こいかぜ」をかけているときに、リクエストで「あんずのうたをかけてほしい」と言われたら、さてどうやってなるべく違和感が無い、音楽として自然な道筋を考えていくか…とか考えるわけです。

話題を戻しますが、ミライ小町ちゃんは1度目の投票で選ばれた曲を、違和感なく繋いでいました。
これが凄いんです。もちろんおそらくは、どちらの曲が選ばれたとしても、違和感が無いようなBPMおよび雰囲気の2曲からの選択であったと思うのですが、それをDJの音を止めずに迅速にDJプレイで達成したのが素晴らしいんです。

投票多数になった曲=視聴者の聞きたい曲を叶えてあげるレスポンスの早さ。そして曲を繋ぐという行為。
この2点を達成していたのは、バンナムさんの技術が根底にあるのはもちろんですが、配信という環境であったからこそ出来たのだと思います。

現場だけではこれは不可能です。というか、今回のこの「数百人の投票からDJへかけてほしい曲を伝え、違和感なく繋ぐ」というは、機器を使わず実際の人間が行うのはかなり困難と推測されます。配信というシステムでの投票と、AIのDJ技術が非常に上手くマッチしていたと思います。

そう、今回のDJはAIらしいんです。
先ほどのプレスリリースには、

あらかじめアナライズされた楽曲を使用し、DJパフォーマンス(楽曲を違和感なく繋ぐ、楽曲のテンポをコントロールする、オーディエンスを盛り上るなど)が組み込まれたゲームAI

とあります。
選曲はおそらく先に決めてあるとしても、BPMの変化および曲の繋ぎについてはAIが行っていると解釈しました。

もし、セットリストが決まっているDJプレイ・パフォーマンスであれば、プロが先にそのプレイを録音し、本番で流せばいいだけなんですよね。

でも、今回のようにAIが自動でDJを行うことが出来るというのは、事前録音を流すのではなく、何かを達成するためにわざわざその技術を開発したわけです。
じゃあ何を達成したかったのか。それはきっと、DJにおけるリアルタイム性だったんだと思います。
そしてそのリアルタイム性とは何かというと、先ほどの視聴者参加型の投票システムになってきます。

この、「投票で決める曲」というのは、あらかじめセットリストに組み込めない、「セットリスト上は空白の時間」になってしまうんですよね。
それこそスタッフも誰一人、事前に何の曲が流れるかわからないからこそ、事前に録音しておくことが出来ない。本番に演者が、投票結果を見てリアルタイムにDJをするしかない。

そしてそれを見事に、AIが対応してしまったのです。
DJがDJたらしめる行為を、実現してしまいました

さらにDJというものは、決められた「出演時間」というものもあります。多少の誤差はあるにしても、ちゃんと決められた出演時間で自身のパフォーマンスを終わらせることが必要です。
セットリストの空白の時間を視聴者からの投票で決められた曲で繋ぐ、つまり時間的な不確定要素を取り入れつつも、時間配分を行いDJパフォーマンスを達成していたということになります。


視聴者の選択した曲を流し、かつリアルタイムで曲を繋げ、そして時間も守る。ここまでがAIで完成されたとすれば、配信でのインタラクティブなDJコンテンツとしては申し分ないどころか、既存コンテンツから一歩先に進んだ未来のコンテンツになっていると思いました。

投票システムもそうなんですが、どちらかというとこの技術のほうに驚き腰を抜かしてしまいました。これ、DJの歴史の中でひとつの大きなポイントになるんじゃないかと思いました。


ゲーム音楽と著作権

ミライ小町ちゃんを語るうえで、というか、企業の公式イベントでの特徴として著作権は大きく関わってきます。

音楽の演奏や配信には必ず著作権が関係します。最近は配信プラットフォームが著作権管理団体と包括契約することも多くなってきました。

さて、ゲーム音楽についての著作権は少し特殊です。
ゲーム音楽の著作権は、各ゲーム会社が保有していることが多かったりします。これは昔からゲーム会社の社員が音楽を作っていたから…とか、権利管理団体に預けることでのメリットデメリット…とか、色々あります。JASRACやNexToneに権利を預けていない音源が多いのです。

各ゲーム会社が権利を自社で管理するということは、音源を使いたい人は権利の許諾を得るのに各社に交渉する必要があったり、そもそも権利利用の窓口が分からなかったりで…。まあ簡単に言うと、他のジャンルの音楽で出来ていることが、ゲーム音楽は権利の関係で困難になってるわけです。



株式会社ノイジークロークの坂本英城さんのこの講演が、とてもゲーム音楽を取り巻く音楽著作権についてわかりやすいです。CEDECってゲーム業界関係者じゃなくても聞けるのかなあ。聞きたいなあ。
坂本さんはスマブラの主題歌等作曲されている超超第一線のゲーム音楽コンポーザーの方です)

私も色々とこのゲーム音楽を取り巻く著作権の現状を変えようと頑張ってみたのですが、うまくいかず。悔しい思いをしているところです。
どうにかしたいのですが方法もわからず、とりあえず転職してよりこの現状を変えられるような環境に行きたいと考えてます。(とはいうものの何も決まっていないので7月から無職なのですが…ヤバい…)




さておき、ではこのような著作権の現状でどのような方法が一番強いのかというと、権利を持っている会社がその音楽の著作権を思いっきり有効活用することなんですよね。著作権管理団体に委託していないので、他者に利用される機会は減っていますが、その代わり権利を独占できているわけですから。
でもゲーム会社は音楽会社ではないので、基本的には音楽を売るって難しいんです。ゲーム会社はゲームを売ることが主軸ですから。

ただ、それを可能にしたのが今回であったと思います。
今回のミライ小町ちゃん含めた、GAME FLOORでの各バンダイナムコ所属(またはOBの)DJさんのパフォーマンス。
利用された楽曲はほぼバンナムさんから発売されていたゲームの楽曲。バンナムさんが権利を保有している楽曲であると思います。

大久保博さんのセットリスト。全曲リッジ!



本来複雑な申請や調整、交渉を行わなければ利用できないであろうゲーム音楽ですが、自社が権利を持っているのであればグループ内でのやりとりで完結するのではないでしょうか。
そして公式に演奏・配信利用できる。オフィシャルイベントならではの強みだと思います。

本来1社の保有している音源のライセンスを使ってもそんなに大きいムーブメントにはなりにくいのですが、スクエニさんやバンナムさん、セガさんなどの大企業となると別です。
ユーザーの人気な音楽ライセンスを多数抱えているので、十分なコンテンツになり得るんですよね。

そして、その音源の利用方法として、オフィシャルな(バーチャル)DJが誕生しパフォーマンスを行っています。
全てが社内で完結しているこの状態は、完成された城のような強固なもので、外から見てミライ小町ちゃんへの企業の本気度、圧倒的なバックアップ体制のパワーを感じました。



一瞬、もうDJやめてもいいのかもな、と思った

ミライ小町ちゃん、もう完璧です。
今後、バンナムさんでの研究開発が進み、例えば数千曲のゲーム音楽から自動でDJ出来るようになるとか、投票システムやパフォーマンス、映像演出がAI化&パワーアップされ、そして音源がライセンス的にクリアだとすると、それはもう自分の必要性は無いのかもな? と一瞬落ち込みました。


AIに出来ないことは(今のところ)まだまだありますが、今回のバンナムさんの力の入れよう、そして今後の方針として世界規模でのパフォーマンスに向けた仕組み作りを行うとプレスリリースにあるので、どんどん出来ることは増えていくと思います。特に、総合プロデューサーが大久保博さんであるので、もう間違いなく正しい方向で今後パワーアップしていくと思います。
ゲーム音楽DJとして、10年やってきたものの、これは絶対、勝てない…。そんなことを思ってしまったのでした。

でも結局ミライ小町ちゃんのDJを見て、そのあとのバンナムDJの皆さんを見てどう思ったかっていえば、「心から楽しかった」なんですよね。

もうなんか一瞬自分の立ち位置とか考えてたのがちょっと恥ずかしくなって。
違うじゃんと。そもそも有名になったりお金が欲しくてDJを始めたんじゃなくて、いい音楽なのになかなか知られていないゲーム音楽を色んな人に聞いてもらって共有したかったんだろと。今日、月と王子を聞いて、DISCO BALLを聞いて、思わず声が出るくらい嬉しくて楽しかっただろと。

なんというか、初心を思い出して背筋が伸びました。最近こういう気持ちになっていなかったので、凄い刺激になりました。ミライ小町ちゃん、バンナムDJさんありがとうございますという気持ちです。
まだまだ頑張っていきたいと思います。またイノタクさんやAJURIKAさん、大久保博さんと一緒にイベントでDJしたいな…。
早くまたみんなで遊べる日常が戻ってくるといいですね。


ここがパワーアップされたらもっと好きになっちゃうと思ったところ

ミライ小町ちゃんのDJパフォーマンスの際、体の動きのパターンがいくつかの決められたパターンの動きを繰り返しているのが見て取れました。体の前で手を叩く、腕を上げる、など。
とても可愛いのですが、その動きがちょっとゲームキャラクター的に感じました。こう、〇ボタンを押すと右腕を挙げる、ボタンを離すとニュートラルな姿勢に戻る、というように、ほんの少しだけですが、操作されているキャラクター感が見えちゃいました。

多分これ、DJブースっていう狭い空間だからこそだと思うんですよね。他のミライ小町ちゃんの動画見ると、凄い滑らかで人間的に見えましたもん。でも狭い空間だと、踊ったりしにくくて出来る行動が制限されるのかなと思いました。その分ちょっと同じ動きがループする時間が見えちゃったところがあるかもしれません、そしてかけている曲がエッジの効いた激しい、BPMも早くなっていくような曲だったので、余計そう思っちゃったのかなと思います。DJさんってやっぱりBPMの早さに応じて動きが早くなるような印象もあるので。

今回VIRTUALフロアにVtuberの方が出演されていましたが、最近Vtuberの方って3D化されてたりしますよね。ミライ小町ちゃんもDJ中の細かい動きとか、あとは立ち位置が左右に移動するとかあったら面白いなって思います。
でもミキサーを操作するような動きは細かくてびっくりしましたし、そこまでDJを再現されていることに嬉しさを感じました。

「動き」という視点から見ると、バーチャルなキャラクターだとどうしても3D化されたVtuberの方と比べることになっちゃうので、どうしても3Dモデルだとそのレベルを無意識に求めちゃうところがあるんですよね。
今後もし可能であれば、そのあたりも個性が出るような自由な動きとかがパワーアップされるともっと好きになっちゃうな、と思いました。

3Dと言えば最近楠栞桜さんにハマってます


あと、ミライ小町ちゃんに限らないのですが、今回各DJさんがかける曲は、曲名が表示されていたこと、および曲が変わる前に次の曲名が表示されることもあったことから、あらかじめセットリストが決められていたと思います。
それはひとつのDJの形なのですが、その場合、もし可能であれば「ゲーム映像」もあるとすごくいいなあと思いました。

例えばR4の曲でR4の映像、または画像が映像演出の中に含まれるとか。音ハメがっつりではなくてもいいので、ゲームを想起させられるような映像があると、ゲーム音楽DJに対するお客さんの体験として強くなるんですよね。今回は配信なので曲名が表示されましたが、ゲーム音楽って現地だと「あ~この曲なんだっけ…」「なんのシーンで流れた曲だっけ…」ってお客さんがモヤモヤするのは絶対に出てくるので。これが実現されたらもう最強だと思います。
(6/30追記:調べたところゲーム映像が演出で出ていた場面もありました。失礼しました…)


そういえば、一つ凄い良い流れだなと思ったところがあって。
ミライ小町ちゃんの後の三宅優さんパート、見た目から選曲からかなり個性的で、その光景に対してtwitchコメント欄に冗談で「小町ちゃん助けて」「小町ちゃん戻ってきて」といった様に、ミライ小町ちゃんに助けを求めるコメントが書かれてました。

今ってミライ小町ちゃんが色々自分のことを話したり、いわゆるVtuber的な活動って多分されていないと思うんですが、そうなるとどこを好きになったらいいかわからないところがあるんですよね。こういう特徴があってこういう好みや嗜好があって、というところが見えにくいかも、と思ってまして。

でもそれって、割とそのキャラクターなり中の人なりが自分をさらけ出さないと難しくて。まあ人付き合いみたいなもので、何も教えてくれない人とは話が弾みにくかったりするかなと思いますし、なかなか好意を持ちにくいような気がします。

それが、先ほどの通り「助けを求める対象」としてやや固定化されてきたのは凄い面白いなって思いました。あまりさらけ出していない分、変な行動や特殊な趣味など無い状態なので、優等生のようなポジションに自然と収まっているように感じます。
こういう部分からネットミームのように、「困ったときはミライ小町ちゃんに助けを求める」みたいなブームが出来たら個性が出て面白いな、とちょっと妄想してしまいました。

まあそのあとキャリバーのキャラメイクでガンガン戦っていたので(?)、それもまた面白い方向性だなと思いました笑


もちろん、バンナムさんの技術紹介用キャラクターであるので、Vtuberさんのようにアイドル的に売り出していくわけではないかもしれませんが、これからどんな個性が生まれていくのか個人的には楽しみです。

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音楽フェスの配信には見えない



その他:電音部と二次創作について

イベントの最後、電音部という新規IP企画が発表されました。

キャラクターが歌を歌ったりDJしたりするのかな? と思いますが、何よりこの参加クリエイターの圧倒的な豪華さに驚きです。本気で日本から世界まで席巻しようとしている姿勢を感じました。
Vtuberの方が声優として参加されているのも面白いですね。そういうビジネスのモデルが出来上がるのは、Vtuberが見た目だけのキャラクターではなく人間性まで含めた魅力に溢れている証拠だと思います。

そして特にこの電音部、オフィシャルサイトに二次創作ガイドラインが規定されています。

ガイドラインを一部引用させていただきますと、下記の部分が基本的なルールになっています。

どんな形式のファンメイドコンテンツを作れるの?
・以下に掲げる要素を除くあらゆる要素につき、このポリシーを守っていただければ、「電音部」に含まれる要素を、改変、リミックスその他さまざまな翻案の手段により、ゲームソフトウェアを除く、どのような形式のファンメイドコンテンツでも制作していただけます。ただし、電音部公式ホームページ(https://denonbu.jp)内の「電音部楽曲リスト」に掲載されている楽曲のうち、「ファンメイドコンテンツへの使用不可」と記載されている楽曲を除きます。
※「電音部楽曲リスト」は後日公開となります。

かなり広く許可されていると思います。そして注意事項には、ファンメイド作品についてはバンダイナムコエンターテインメントが利用・改変することがあるとも記載されています。
勝手に作ることは制限しないけれども、必要に応じてその創作物は会社が特に連絡することなく利用するよ、そして特に制作者の名前は出さないよ、というのが基本的なルールに感じました。

先ほどの著作権の話とも少し繋がりますが、今までこういった二次創作はどんなコンテンツでも基本的に不可なケースが多数だったと思います。東方のガイドラインや、二次創作歓迎なインディーゲームなどもありますが、大多数、特に大企業は明確に不可とは言わないものの許可は出していない、問い合わせに対しては不可としか言えないといった、グレーの状態が継続していました。

ここでこの電音部のような明文化された2次創作の扱いは、未来のファンメイドコンテンツの道筋をひとつ示したのかなと思います。
気になるのは、二次創作で大きく話題になった作品を、上記のルールの通りライセンスを持っている企業が自由に利用した場合です。利用するということは、企業が利用できるレベルのクオリティであると思いますし、そうなるとある程度有名な方の作品が利用されることもあるのではないでしょうか。

制作した方に1本メールで連絡するとか、制作者名を隅に記載するとかしておくと、トラブル防止のためにいい気も個人的にはしています。ガイドラインは極めて正論ですし、IPを作り出すというのは凄い苦労があると思うので、難しいところだと思うんですけどね。ガイドラインに沿って制作された方へのお金ではない還元がほんの少しあると、みんな幸せな気もするかもなあってちょっと思いました。ただもちろん、それにより逆にトラブルが発生する可能性があるのも否めないので、ただのふわっとした感想・希望です。

もちろん今後ファンメイド作品がどのように公式に利用されるのか次第だと思いますし、前代未聞のケースだと思うので、とても気になります。


笑顔

ミライ小町ちゃん、本当に素晴らしかったです。
最後にひとつ付け加えるとすれば、それは笑顔なんです。
あれだけ笑顔で可愛く、楽しそうな姿でプレイされていると、こっちも楽しくなりますね。余裕があって楽しんでいるように見えました。
しかも、流している曲はバンダイナムコファンを唸らせるような曲ばかり。

バーチャルのDJ自体が少ないと思うのでその最善な姿はまだわかりませんが、少なくともミライ小町ちゃんの笑顔は間違いないですね。
リッチで鮮やかな映像演出に囲まれたミライ小町ちゃん、本当に可愛かったです。


終わりに:更に進化したミライ小町ちゃんを見たい

そもそもこのイベントが無料っていうのは異常事態なんですよね。
もちろん電音部の宣伝目的というものもあると思うのですが、それにしても会場費、出演者へのギャラ、スタッフ人件費、配信用アレコレ、などなど合わせたら多分とんでもない額になっていると思います。

ではそこに個人的に出来ることって何かと言えば、グッズを買うことなんですよね。
(なんか回し者みたいなこと書いてますが当然ながらそういうのじゃないです、いちファンとしてのnoteですので…)

だって、2回目開催してほしいじゃないですか。きっと世の中が落ち着いたころになると思うんですが、満員の会場で、プロのDJ聞きたいじゃないですか。
ミライ小町ちゃんがどんな進化を遂げて、どんな楽しませ方をしてくれるか楽しみじゃないですか。

でも、これは熱意だけじゃだめで、企業が開催している以上、かけたお金以上の利益が見込めないと難しいと思うんですよね。
今回は非常事態なのでその辺はわかりませんが、第2回を開催するならそこは必要最低条件だと思います。
だったら、第2回を期待する意味で、お金を落としていきましょう。



次に現地で開催されるときは、絶対に遊びに行きたいと思います。
そしてその際は、是非現地でお話ししましょう。



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