ひとりひとりが意見を掲げる時代。#SilentCallingに寄せて。
今週から毎週木曜日に首相官邸前にてサイレントスタンディングを始めます。
#SilentCalling
#もしもし首相官邸
『政治に対話を求めるサイレントスタンディング』
毎週木曜 19:00-20:00
場所 首相官邸前
このスタンディングは、特定の主張はなく、すべての命と生活を守るためのあらゆる運動と連帯します。参加するそれぞれが主体であり、個人の主張・意思で立ちます。
#SilentCallingのステートメントをご一読頂けたら幸いです。
https://silentcalling.net/
スタンディングやデモは、ひとつの問題に対して声を上げる場合が多く、ワンイシューでないと報道も取り上げづらく、人も集まりづらいということは理解しています。
その上で、なぜマルチイシューのスタンディングを行うのか。
それは、”ひとりひとりが持ち寄った意見を掲げる”ことが、私たち市民には必要なのではないかと考えたからです。
SaveOurSpaceでは昨年の五月に、『SaveOurLife』という、
“新型コロナウイルス感染拡大防止に努めるあらゆる人の仕事と生活を守る継続的な支援を求める署名活動”を行いました。
SaveOurLifeの記者会見では様々な立場の方に登壇頂きました。
美容師、アパレル、飲食、文化芸術、セックスワーカー、水商売従事者、医療従事者、非常勤講師、保育士、難民支援、入管問題に取り組む有志団体、与野党の国会議員など。
私はそこで、自分とは立場の違う人たちが抱えている問題や暮らしを学びました。
それまで無関心であった自分を恥じました。
そして、全ての問題は繋がっているのだと感じました。
映画・演劇・音楽・美術の4つの共同体WeNeedCultureでは、#文化芸術は生きるために必要だ というハッシュタグを使っています。
文化芸術について、生きるために必要かどうかでまとめてしまうのは危険では?というご意見も頂きます。
また、生業として危機に瀕しているということが重要で、それは文化芸術に限ったことではないというご指摘も頂きます。
こういった意見については、WeNeedCultureの番組で、私たち自身も同様の視点を度々議論してきました。
WeNeedCultureは、文化芸術・エンターテイメントを、産業としてのみ切り取ることはとても危険だと考えています。
また、一般に不必要なものでも文化であり、その多様性こそ文化の重要性であり、WeNeedCultureは、それを守るための活動だと捉えています。
文化芸術が生きるために必要かどうかは人それぞれで、誰かにとっては別の何かが必要で、だからこそ、私にとっては、
#文化芸術は生きるために必要だ
と言えると思っています。
緊急事態宣言下での補償のない休業要請・休業の働きかけ、医療崩壊、失業率の悪化、貧困問題、オリンピックの開催議論、入管法改正議論、10月に控えている衆議院議員総選挙、国民投票法改正および改憲議論など、
私たち市民が直面している問題は様々に広がっていて、
今まさにSaveOurLife的な活動を今一度起こすべきだとSaveOurSpaceやWeNeedCultureのメンバーで話しました。
SaveOurSpaceは昨年3月に、4日間で30万筆以上のweb署名を集めてスタートしました。
そこから1年以上活動を継続していくなかで、少しづつ盛り上がりが小さくなっていくのを感じていました。
伝えようと、何倍も努力をしても、当初のようなレスポンスが返ってくることはありませんでした。
今年に入りコロナ収束の見通しが立たない中で、事態は一向に良くならず、活動は次第に疲弊していきました。
続ける意味があるのだろうかと。
そんな中で、私は、WeNeedCultureで共に活動をしている『SaveTheCinema』が呼びかけたサイレントスタンディングに参加しました。
30人ほどが国会正門前に立ちプラカードなどを掲げました。
私の隣に立っていたのは、霞ヶ関で働く知り合いの職員の方でした。
会釈程度でしたが、昼休憩を使って来てくれたのかなとか、映画が好きなんだろなと想像しました。
仕事上、参加を躊躇しても仕方がない立場だと思うのですが、すごく自然に、個として立っている姿に勇気をもらえました。良い時間でした。
そして、私は活動に対して、”減り続けている”、”小さくなっている”
ということばかりを気にして落胆していましたが、それは大きな間違いであることに気付きました。
「一人から始めれば、減ることはない」
ひとりでも立ち続ける限り決してゼロにはならない。一から何度でも始められる。
全て『個』であることが大事。
こんな基本的なことを忘れかけていました。
この活動がいずれ大きなうねりになっていくことは理想ですが、
何より重要なことは『個』として立ち続けることだと強く思っています。
まずは、オリンピック開催予定の夏まで、そして秋の衆議院議員選挙まで。
たったひとりが掲げた小さなひとつの意見を知る。
いくつもの小さな声が集まり、その声が次第に大きくなる。
無言のスタンディングなど意味がないという意見もあると思います。
SilentCallingの運営の有志は、それぞれの活動の中で、与野党関わらず、政党要請や省庁要請を継続的に行っています。また記者へのレクチャーの機会も設けています。
例えば、明日も私は与党の議連との面談の後に、サイレントスタンディングを行います。
#SilentCallingは、市民に開かれた『場』です。私たち市民自身の学びの場であり、政治家、官僚、メディアの学びの場としても機能し、発展していくことを目指します。そして何より願うのは、政治との対話の場になることです。
与野党の国会議員や官僚が共に路上に立ち、問題の認識を深めていく場になることです。
そして小さな声を集めて、直接国会に届けられる流れを作っていけたらと考えています。
コロナ禍のサイレントスタンディング。
シュプレヒコールなど従来のデモに苦手意識を持っている方や、個人を特定されたくない方にも開かれた場にしていきたいと考えています。
#SilentCallingは、声を出さずにプラカードなどで意見を表明します。
対人距離を取り、必ずマスクを着用します。人種や国籍、性別や性的指向、ハンディキャップなどを尊重し、暴力を受け入れません。
参加者ひとりひとりが場の主体となり自治を行い、思いやりを持って、危険のない、淀みのない場にしていきましょう。
ひとりひとりの意見を掲げる時代へ。
もしもし首相官邸、
私たちひとりひとりの静かなる意思が聴こえていますか?
#SilentCallingは、すべての人を守るための政治を求めます。
#SaveOurLife
#全ての人を救う政治を求めます
#誰も殺さない世の中を
#緊急事態宣言なら補償と一律給付金を
#持続化給付金再給付
#東京五輪の開催中止を求めます
#看護師の五輪派遣は困ります
#入管法改悪反対
#辺野古新基地建設反対
#辺野古の海を埋め立てないで
#セックスワークにも給付金を
#WeNeedCulture
#文化芸術は生きるために必要だ
#映画館への休業要請に抗議します