見出し画像

【投資初心者向け】REIT(不動産投資信託)とは

今までに投資信託ETFなどについてご紹介させて頂きましたが、本日はREITについてご説明していきます。不動産の投資信託???となるかもしれませんが、そこまで難しい話ではありません。

海外オフショア積立投資の運用先にもREITが入っており、ローリスクを選択されている方はポートフォリオに入っているかもしれません。

REITとは?

REITとはReal Estate Investment Trustの略で、直訳すると不動産投資信託になります。アメリカで生まれ、日本では2001年3月に東京証券取引所でREITの市場が開設されました。日本ではJapanの頭文字のJをつけて、"J-REIT"と呼ばれています。

スクリーンショット 2021-01-09 18.36.21

REITは上記のような仕組みで行われ、投資家から集めた資金でオフィスビルや商業施設などの不動産へ投資を行い、不動産の賃料収入や売買益を投資家へ分配していくような仕組みです。証券取引所に上場しているため、株式などと同様にリアルタイムで売買可能です。

REITのメリット

REITのメリットをいくつかご紹介致します。

比較的安定した収益
株式投資などと違い賃料収入などから収益があがるために比較的安定して利益が出ております。2021年1月8日時点での平均利回りは4%でした。REITのような投資法人は一定の条件を満たす事と収益の90%以上を投資家へ分配することで経費計上(損金扱い)になり、法人税がほとんどかかりません。

配当を投資家へ分配しやすいのはこういった仕組みがあるおかげです。投資家へ利益を分配する事で税金が減るというのは個人的に好きな仕組みです。

流動性が高い
REITは、間接的な不動産への投資になりますが、流動性が高い資産というのもメリットの1つです。実際の不動産を保有している場合は、現金化までに時間がかかり1年経っても売却できず売り先を探している不動産オーナーもおります。

不動産へ分散投資ができる
REITのもっとも大きいメリットですが、不動産へ分散投資が可能です。個人でオフィスビル、ホテル、商業施設へ投資をしようと思ったら多額の資金が必要です。REITを経由する事で少額で複数の不動産へ分散投資が出来ます。

REITのデメリット

REITのデメリットをいくつか紹介致します。

値動きが激しい
本来、不動産であれば値動きは緩やかなのですが、REITの場合は上場されており、需要と供給のバランスの影響で値が動きやすいです。株式に比べると激しくはないですが、不動産と捉えて投資する方は注意が必要です。

様々な変動リスク
REITは不動産投資を行いますが、金融機関からの借入を受けながら不動産を取得している場合もあり、経済状況において金利の変動リスクがあります。また日本は世界の中でも災害の多い地域であり、地震や台風などで不動産の被災リスクがあります。

また税制も変わるリスクがあり、先ほどの投資法人へ特別措置もいつ撤廃になるかわかりません。

不動産投資との違い

REITと不動産投資の違いですが、いくつかの違いがあります。個人の不動産の投資の場合、ご自身で金融機関から借入を行い、不動産を取得し、管理運営していきます。REITの場合は、これらをすべてREIT側に委託できます。

そして個人の不動産投資は、マンションなどの住居が中心になりますが、商業施設などへ投資できるのがREITの強みです。しかし、すべて委託する分コントロールは出来ませんので、人任せになってしまいます。

個人の不動産投資は、自分でリスクコントロールが可能なのとサラリーマンの数少ない節税法法の1つであり、配当以上の効果が見込める可能性もあります。

ご自身で手間をかけて不動産を管理運営できる方やローンが通る方は不動産投資、手間かけたくないもしくは、個人事業主などでローンが通りづらい方はREITを通しての不動産投資がオススメです。

まとめ

今回はREITについてご説明させて頂きました。現状の平均利回りは4%とお伝えしてますが、今後はどうなるか分かりません。本場アメリカのREITと若干、J-REITは仕組みが異なりますので、興味がある方は調査してみてください。

そして海外オフショア積立投資をされている方は、ご自身のポートフォリオにREITが入っているか確認してみはいかがでしょうか?本日も最後まで読んで頂きありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!