泳ぐ者(歌詞)
昔から周りに合わせるのは得意だった。
うまく馴染めるようにするのはできていた。
だけど、自分の感情に嘘をついたり、笑顔をはりつけてみせるのは、とてつもなく心を消費するもんだから、もちろんガタがきて苦しくなって息ができなくなることが多かった。その繰り返しだった。
相手の感情に敏感すぎて、いつも苦しかった。どうしてみんなはそんなに上手く生きれるんだろう。こんなに汚い世界で。みんなには綺麗に見えてるんだろうか。わからない。考えすぎだとよく言われた。考えすぎの私は出来損ないなのか、うまく泳げない私は出来損ないなのか。よく自分と会話をしていた。自分とだけちゃんと話せていたような気もする。
もしかしたらみんなも苦しい中生きていたのかもしれない。スイスイ泳いでいるように見えて、もがいていたのかもしれない。
私もちゃんと泳いでいけるかな。
泳いで、いきたいな。