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泳ぐ者(歌詞)

昔から周りに合わせるのは得意だった。
うまく馴染めるようにするのはできていた。
だけど、自分の感情に嘘をついたり、笑顔をはりつけてみせるのは、とてつもなく心を消費するもんだから、もちろんガタがきて苦しくなって息ができなくなることが多かった。その繰り返しだった。

相手の感情に敏感すぎて、いつも苦しかった。どうしてみんなはそんなに上手く生きれるんだろう。こんなに汚い世界で。みんなには綺麗に見えてるんだろうか。わからない。考えすぎだとよく言われた。考えすぎの私は出来損ないなのか、うまく泳げない私は出来損ないなのか。よく自分と会話をしていた。自分とだけちゃんと話せていたような気もする。

もしかしたらみんなも苦しい中生きていたのかもしれない。スイスイ泳いでいるように見えて、もがいていたのかもしれない。

私もちゃんと泳いでいけるかな。
泳いで、いきたいな。

「泳ぐ者」 ♪ゆっそ

どうやってそんなにスイスイ泳いでるの
作り笑顔とおべっかと
少しのジョークを覚えれば
僕もうまく泳げますか?
息がうまく出来ないんです

きっとみんなには
綺麗な世界が見えていて
さぞ泳ぎやすいんでしょう
でも僕にはどうしたって
この世界は綺麗には見えない

どうやって空気を吸えばいいですか
空気(いき)がうまく吸えないんです
それは僕が出来損ないだからですか
僕とみんなとみんなと僕と
どうしたら同じになれますか

きっとみんなにも
汚い世界が見えていて
でも泳ぎ続けるでしょう
ああ僕にはどうしたってさあ
そんなことができない

きっとみんなには
綺麗な世界が見えていて
さぞ泳ぎやすいんでしょう
でも僕にはどうしたって
この世界は綺麗には見えない

きっときっとさ
あなたもみんなも僕だって
泳ぎ方はさ違うでしょう
僕にもさ
僕でもさ
泳いでいけるかな
無様でも
苦しくても
泳いでいけるかな
泳いでいきたいな


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