夢の国(歌詞)

ここは夢の国。

冷蔵庫もない。キッチンもない。
狭い狭い5畳のお部屋。
スーパーで買った68円のやっすい缶ビール。
おばちゃんのおまけ付きの惣菜。
物に溢れた部屋。
小さなテレビでアニメを見ながら
くだらない話をする時間。
小さい布団にくるまって眠る時の体温。
朝起きたら目の前に居る君。
お腹がすいたら買い出しに行く商店街。

ここは夢の国。
幸せすぎる夢の国だったんだ。

いつでも帰ってきて良いよって
思っていたのになぁ。

夢の国 ♪ゆっそ

5畳の寂れたアパートメント
湿った空気でカビが生えてた
あの扇風機はあなたの匂いでいっぱい

ダーリン ダーリン ふわりふわり
愛しいお部屋にこんばんは

机に並んだ安いビールと君の声
ぐちゃぐちゃに交じってアタシに溶けた
どうでもいい全部どうでもいい
ここは夢の国
パレードも甘いお菓子もないけれど
君が居るだけでよかった

5階の奥の角の部屋
縋った空気でヒビが入った
死にたくなったらチョコ食べよう

君が好きなチョコレイト

ベイベー ベイベー ぽちゃりぴちゃり
置き去りのお部屋にこんばんは

机に並んだ安いビールとおんなじアタシ
準備は万端 いつでも帰って来ていいよ
どうでもいい全部どうでもいい
ここは夢の国
パレードも甘いお菓子もないけれど
君が居るだけでよかった

狭い狭い私達の世界
君だけ居なくなったけど
アタシはまだあの部屋にいるよ

どうでもいい全部どうでもいい
ここは夢の国
パレードも甘いお菓子もなくたって
君が居るだけでよかった

君が居るだけでよかったのに

こんなことを書くと当時付き合っていた人には、"勝手に曲にしやがった！"と思われるかもしれないけれど、あの人がこの記事を見ることはきっとないという事実がまた悲しい。