見出し画像

残党(歌詞)

好きな人と会うために勝負下着を選んだり
もらったピアスをつけるために
穴を開けてもらったり。

そんな幸せな時間がたしかにあった。
だけど終わりはしっかりくる。

私はあまり捨てることがうまくなくて
もらったものも、選んだ下着も、思い出も
全然捨てられない人間で
耳の穴もふさげない。

「討ち漏らされなどして残った敗者」
残党の女。

捨ててやると息巻いても
結局残しておきたくなってしまう。

敗者の女。

残党   ♪ゆっそ

君の声が好きだと言ったあんたが
もう違う女に夢中
ああ世の中そんなもんだよな

好きってなんだ好きってなんだ
何度も問いかけては夜が明ける

あんたのために買った下着は捨てたし
あんたが開けた耳の穴も塞ごう
お守りのマルボロはまだ持ってようかな

何度もの死にたいを越えて
大人になってはみたけれど
歌にもならない恋をして
この街で緩やかに死んでいく

あんたのために買った下着は捨てたし
あんたが開けた耳の穴も塞ごう
お守りのマルボロはまだ持ってようかな

「初めては好きな人とがいいの」
なんて言ってた頃のまんまでいれたらな

私は初めてをすごく大事にしていたタイプで、小さな頃から、キスも、身体を重ねることも、初めては本当に好きな人とじゃないとしないと心に決めて生きていた。

それまでもたくさん恋をしたけれど
この人と!っていう人には出会えず
この人!と思った人はクズ男だったわけで。
(それはまた違うお話)

今はもうそんな頃の気持ちは忘れてしまって
"好き"ってなんだろうなんて思ったり
この人とじゃないとなんて思わなくなって
流れで…みたいなことになったり
大人にはなってみたものの
あの頃よりもわからないことが
多くなっている気がするよ。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?