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私の好きな人はスーパーマンに殺された(歌詞)

昔から敵キャラと呼ばれる人たちが好きだった。

最近は結構、敵キャラにも色んな想いがあってこういうことしてるんだぜ、みたいな描写のある作品が増えてきているけど、昔の作品(子どもの頃読んでいた昔話など)は正義と悪がしっかりと分かれているものが多かった気がする。

特に日本昔話は、正義側が悪側をぼっこぼこにすることが多い。嫌なことをされたんだから、やり返すのは当然だろう、それが正義だろう、というように。子どもの頃からそれがどうしても納得いかなかった。悪と言われている側にも色んな事情があるかもしれないのに。こっちから見たら向こうは悪だけど、向こうから見たらこっちが悪じゃないのか、と。

やり返すことや、復讐が絶対に良くないとは言わないけど、正義を盾にしてボコボコにするのは違うと思うんだ。今はSNSでよくそんなのを見かけるけど。

シンガーソングライターになって、曲を書くとなったときに、このテーマは絶対書きたいと思っていたものだった。

どうすればこのモヤモヤが伝わるだろうと考えた時に、怪獣と恋をした女の子のお話を思いついた。(元々私も、ウルトラマンのカネゴンが大好きなので)

そしてできたのがこの曲。
嬉しいことに、この曲を聴いてゆっそを好きになってくださった方も何人か居てくださる。
これからも歌い続けたい1曲。

私の好きな人はスーパーマンに殺された 

大きなあなたの背に座って 一時の逢瀬
平凡な私の日常は、あなたが来てから輝きました

町中がざわめいているわ
この恋はおかしいの?
ほらそこにスーパーマンが
3分で消えてしまう奴に
「私たちの恋は邪魔されてしまうのです」

その鋭い歯 ぎらりと光る目
ぐるるぐるると唸り声
ああ、もう大好きです
俺はもうあいつに殺されるなんて
弱々しい声出さないでください
あなただったら死にません

ほらそこにレーザー光線
私を庇ってあなた倒れる
「私の好きな人はスーパーマンに殺された」

その大きな手 ゴツゴツの肌
どすんどすんの足音が
ああ、もう愛しいです
俺はもうあいつに殺されるなんて
弱々しい顔見せないでください
あなただったら死にません

ねぇ 死なないで

死にたくないとわめくあなたと
英雄面したあいつ
どっちが善でどっちが悪
どっちが悪でどっちが善
どっちも善でどっちも悪か
あいつだってそのビームでたくさんの人潰してる
あなたは私に逢うためだけにここに居るのに

その鋭い歯 ぎらりと光る目
ぐるるぐるると唸り声
ああもう大好きです
俺はもうあいつに殺されるなんて
弱々しい声出さないでください
あなただったら死にません

なにが悪なの
なにが善なの
ねえ教えてよ

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