ユースキン製薬がなぜセガサミーフェニックスを応援するのか?
こんにちは!ユースキン製薬公式noteへようこそ!
当社は、昨年8月に競技麻雀プロリーグ・Mリーグの「セガサミーフェニックス」と2023-24シーズン ユニフォームスポンサー契約を締結しました。
『ユースキン製薬とMリーグ?なぜ??』
と思われた方も多かったと思います。もしかしたらこの記事で初めて知った方もいるかもしれません。
『2023-24シーズンが終了したら、その理由をnoteに綴りたい!』
という担当者の熱い想いがあり、今回は担当者が直々に記事を執筆しました。
Mリーグファンの方も、セガサミーフェニックスのファンの方も、当社のファンの方も、ぜひ多くの方に読んでいただけたら嬉しく思います。
それではご覧ください!どうぞ👇
はじめに
2023-24シーズンが終了したら、
『ユースキン製薬がなぜセガサミーフェニックスを応援するのか?』
というタイトルでnoteを投稿する予定でしたが、そんな矢先に、衝撃的な出来事が起きました。
2024年6月10日 午前10時、セガサミーフェニックスの監督・選手の契約更改が発表され、近藤誠一監督、茅森早香選手、醍醐大選手が契約更新となった一方、ドラフト1位としてチーム創設期から牽引してきた魚谷侑未選手、途中加入ながら多くのファンを魅了した東城りお選手がチームを去ることになりました。
予想外の発表にSNS上は騒然となり、一時セガサミーフェニックスがトレンド入りするほどの事態へ。私たちスポンサー企業には一足先(公式発表の2時間ほど前)にご連絡をいただきましたが、気持ちの整理がつかぬまま発表の時間となりました。
今回のチーム人事について、ファン・サポーターの皆さまは、様々なご意見があると思います。しかし一方で、私たちスポンサー企業という立場としては、チーム人事や戦術に口出しするのはご法度、と個人的には思っています。(あくまで私の個人的な見解です)
当社はセガサミーフェニックスの他に、サッカーJ3・カターレ富山とスポンサー契約をしています(https://note.com/yuskin/n/n46dc89605285)が、どのスポーツにおいても同様のポリシーでスポンサー活動を心がけています。
少しドライな言い方に聞こえるかもしれませんが、チームの運営方針に納得がいかなければ、スポンサーを撤退するのも致し方ないと考えています。選手を抱え、チーム運営することの苦労は内部の方にしか分かりません。私たちはあくまでファンやサポーターの皆さんと一緒に支援・応援する側であって、口出しする側ではないと考えています。
しかし…!
そうは言っても…!
多くのファン・サポーターの皆さんと同様に、そう簡単に受け止められないのも事実です。今回の件は一ファンとして寂しいというのが率直な感想です。せめてもう1年、同じメンバーで戦うところを見てみたかったという思いではありますが、チームの決断を尊重したいと思っています。
話がかなり逸れてしまいましたが、麻雀とは縁もゆかりもなさそうなユースキン製薬が、なぜセガサミーフェニックスのスポンサーをすることになったのか、その経緯をお話ししたいと思います。(ようやく本題です)
スポンサーをすることになったきっかけ
2023年8月1日、ユースキン製薬がセガサミーフェニックスのユニフォームスポンサーになったことが発表されました。
それと同時に、社内外から
『ユースキン製薬がMリーグ?なぜ麻雀?』
と言う声が沸き上がりました。当然の反応ですよね(笑)
私は2018年の開幕時からMリーグを見てきました。現在5つある主要麻雀団体の垣根を超えたMリーグの設立によって、麻雀という競技が大きく飛躍していく予感がしました。そして、その予想通り(いや、その予想を遥かに超えて)Mリーグは毎年毎年ドラマを生み出し、その麻雀熱は急速に、そして確実に広がっていくのを肌で実感しました。
Mリーグに熱中していた私は、いつか当社でもMリーグと関わる仕事はできないものか…と思っていました。当社の商品群はハンドクリームがメインです。雀士にとって、牌を触る手は大切な商売道具。ユースキン製薬が雀士の手肌をサポートできたら素敵だなぁ、と当時から考えていました。
当時私の仕事はスポンサー活動とは無縁の部署でしたので、ただただ妄想。しかし、2022年に現在の部署(企画部)に異動したことでスポンサー活動も業務範囲となりました!
2022-23シーズンを終えたセガサミーフェニックスは、次期のスポンサー企業をTwitterで募集しており、私は偶然その投稿を見つけました。
以前からMリーグに関わりたいと思い続けていた私は、何か運命的なものを感じ、『まずは話を聞くだけ…』と心の中で言い訳をしながら問い合わせをしました。数日後には、セガサミーの営業担当の方から連絡があり、詳しいお話を聞くことに。ただ、契約内容は問題ないものの、社内をどう説得できるだろうか、と悩みました。麻雀を取り巻く環境は以前と比べて大きく変わっているものの、世間一般において麻雀に対するイメージはどうなのか、私自身が計りかねていました。初年度からMリーグを観てきた私からすれば、かつての麻雀に対するネガティブな印象などないことは分かっていましたが、経営陣にそれを理解してもらえるかどうか、また社員からの理解を得られるかどうか、が不安でした。
資料をまとめ、恐る恐る社内で提案したところ、『君がそんなにやりたいならやってみたら』ということで無事に承認を得ることができました。(意外にもあっさりOKでした。笑)
8チーム(当時)の中で、なぜセガサミーフェニックスを選んだのか?
①メンバー構成とチームの雰囲気
どのチームもそれぞれ魅力的なのですが、女性3人の中に唯一の男性選手・近藤誠一選手(現・監督)がいるというバランスが、他のチームにはない魅力と感じました。
また、過去の戦績を見れば苦しい時期が多かったフェニックスですが、東城選手を始め楽屋の雰囲気が常に明るく元気なところに惹かれました。全員の手牌が晒される放送対局、選手は打牌1つ間違えれば批判の的となってしまう過酷な環境です。しかし、どんな時でも楽屋で明るい雰囲気を感じられるというのはとても大切ことと思っています。
②過去の名シーン
苦しいシーズンが多かったセガサミーフェニックス(6シーズンの内4度のレギュラー敗退)ですが、数々の名シーンを残したチームでもあります。近藤選手の奇跡の倍満ツモ(2020-21シーズン)や、2019-20シーズン・ファイナル最終局、魚谷選手はアガれなかったものの、優勝したU-NEXTパイレーツをギリギリまで追い込んだ局など、負けてもまた応援したくなるような魅力的なチームだと感じました。
③チームカラー
Mリーグはどのチームも個性があって魅力的です。箱推し(Mリーグ全体が好き)だった私にとって、特定のチームを選ぶことなど出来ません。(個人的には佐々木寿人選手が好きです。笑)
そういった中で、最終決断をするための「理由付け」はとても重要なことです。当社のアイデンティティであるコーポレートカラー(オレンジ)がフェニックスにも使われている、という点は最後の一押しとなりました。
とは言え…正式にリリースされるまで社内外からどんな反応があるのか、とても不安でした。しかし、実際に情報が公開されてみると、とても好意的な声が多く、一安心したことを覚えています。
2023-24シーズン開幕後は、醍醐選手が初勝利を挙げるまでキャンペーンをやったり、フェニックスが好調な2月には、アガり回数ごとに「しそ飴」が当たるキャンペーンをやったりと、様々なSNS施策を行いました。
醍醐選手がなかなか勝てなかったので、「勝つまでやります」キャンペーンがプレッシャーになっていなかったか心配ですが(笑)
SNS(キャンペーン含む)で心掛けていることが1点だけあります。それは、前向きな雰囲気になるような投稿をすること、です。当社が行ったフェニックスキャンペーンの応募資格は選手への応援メッセージを必須、としました。勝てない状況が続けば、ファンやサポーターも落ち込むと思いますが、誰よりも責任を感じているのは選手本人です。そして、選手たちは常にSNSをチェックしています。そんな時に追い打ちをかけるような言葉ではなく、できるかぎり前向きな言葉で埋め尽くしてほしいという思いでキャンペーンを実施してきました。
キャンペーンはありがたいことに、フェニックスサポーターだけではなく、Mリーグファンの方にもご応募いただきました。なかなか初勝利が遠かった醍醐選手に対して、たくさんの応援メッセージが届き、運営側としてとてもあたたかい気持ちになりました。
また、これらのキャンペーンのおかげで、今までユースキン製薬とは接点がなかったであろう新しいお客様と出会うこともできました。私たちがフェニックスのスポンサーになったことを機に、『初めて使ってみました!』という男性からのお声は嬉しかったです。私たちの商品の多くは女性に使われてきましたが、ハンドクリームやリップクリームはいまや性別に関係なく、誰でも使うものです。しかし、当社のブランドはなかなか男性への認知が広がっていかない課題がありましたので、Mリーグをきっかけに新しい層に知って頂けたことは大きな収穫でした。
魚谷侑未選手の魅力
フェニックスの選手は本当にどの選手も素敵な方たちばかり。全員の魅力を熱く語りたいところではありますが…
魚谷選手は麻雀ファンなら誰もが知るトッププロ。お会いしたことはなくても、魚谷選手の人柄の良さは伝わってきます。飽くなき向上心、麻雀ファンへの真摯で丁寧な対応。つい応援したくなってしまいますよね。
そして私たちスポンサー企業への気遣いにも感激しました。魚谷選手はMリーグや、チームをスポンサードしてくれる企業の存在にとても感謝している様子が伝わってくるのです。
スポンサー契約を発表した後、魚谷選手が当社製品(リップクリーム)を愛用している、という投稿をしてくれました。
傍から見れば、当社が製品を協賛してPRしてもらったような投稿でしたが、こちらからお願いしたわけではなく、以前から魚谷選手が実際に使ってくれているものでした。
『いやいやいや…!そんなわけ…』
というお声が聞こえてきそうですが、本当にそうなんです。
と言うのも、魚谷選手が投稿してくれた”リリップケアチューブ“という商品は、実は販売不振で既に販売を終了した商品でした。当社HPにも記載していますが、投稿の1年前にあたる2022年8月に販売終了となっています。仮にPRしていただくのであれば、当然ながらこれから売り出したい商品を依頼します(笑)
その他にも、人生で初めてあせもになった・・という投稿の後、ドラッグストアで当社のあせもクリームを買った、という投稿をしてくださったり、花粉の時期には『ユースキンのしそ飴がめちゃくちゃ良い!!』と声を大にして言ってくださいました。
先日魚谷選手にお会いする機会がありお話ししたところ、しそ飴は実際にドラッグストアを何軒も回って探し求めていただいたようで、ユースキン公式SHOPでもたくさんご購入くださったようです。数量限定発売だったこともあり、東京近郊では買えない状態となっていたため、先日お会いしたときに在庫をかき集めてプレゼントしたらとても喜んでくれました。
そして、その場ですぐにSNSにアップしてくれました。魚谷選手としては当たり前の行動なのかもしれませんが、私たちスポンサーにとっては本当にありがたく、心より感謝しています。
スポンサーとしてセガサミーフェニックスに求めるもの
レギュラーシーズン敗退が決定した時、運営の方からは『御社ロゴの露出機会が減って申し訳ない』と何度も頭を下げられました。しかし、セミファイナル・ファイナルは契約外の話ですので、我々としては何の問題もありません。レギュラーシリーズを突破できれば、露出が増えてラッキー程度にしか思っていませんでした。そもそもロゴが露出するかどうかなんて、私たちにとっては些細なことです。
私たちは明るく元気なセガサミーフェニックスを、ファンと一緒に応援したいだけなのです。いまは契約更改の話題で、様々な憶測が飛び交い、監督や選手に矛先が向かってしまっていることに、スポンサーとして、また一ファンとして、心を痛めています。一日もはやくこの騒動が収束してくれることを心から願っています。
選手の入替が起きた以上、ファン・サポーター全員が納得することは不可能とは思いますが、監督や選手に矛先が向かないよう守って頂きたいと思います。
来季はスポンサーを継続するのか?
正式なリリース前のため明言はできませんが、当社の方針として、一度お付き合いを開始した以上、末永くサポートしたいという思いで始めています。そのためにはチームの運営方針、理念に共感できるかどうか、は大切な判断基準になると思っています。正式に継続が決まった際には改めてご報告したいと思います!
最後に
Mリーグを立ち上げた藤田チェアマンの思いは、各麻雀団体の垣根を超えることで、麻雀界がより飛躍していくことだったと思います。私もその理念に強く共感し、麻雀界が更なる飛躍を遂げることを楽しみにしています。この「熱狂」の中に、新生・セガサミーフェニックスも名を連ねてほしい、という思いです。
これまでセガサミーフェニックスの一員としてMリーグを盛り上げてくださった魚谷選手・東城選手、たくさんの感動をありがとうございました。またいつか、この舞台に戻ってくる日を心待ちにしております。これからのお2人のご活躍を心から願っております。