「RTBってなに?」でマーケタータイプが分かれる件
”RTB”はマーケターのみなさんにはおなじみの業界用語だと思いますが、お仕事をしている中で、同じマーケティング界隈にも2種類のRTBが存在するということに気づきました。
更に少し深掘ると、このRTBをどちらの意味で考えているかで、マーケタータイプは大きく2分されるように思えてきました。
それが面白いなと思ったので、今回の記事でシェアさせていただきます。
まず、ネット専業広告代理店に新卒入社した私にとって、"RTB"は研修期間に習う用語のひとつでした。習った意味はもちろん「"Real Time Bidding"の頭文字」。和訳すると、即時入札です。
運用型広告と呼ばれるインターネット広告のオークションロジックの説明をするときに使われる言葉で、ネット代理店においてはきほんのきです。ざっくりいうと「インターネット上の広告枠はリアルタイムでオークションが発生して売買されている」といった意味です。
もうひとつの"RTB"に出会ったのは、私がとある自動車メーカーのマーケティング案件を担当していたときのことでした。
そのもうひとつの"RTB"が「"Reason To Believe"の頭文字」。「(広告・商品を)信じる理由」という意味です。
具体的には、広告の中で商品の良さを伝えるだけでなく、その商品や広告を信じることができる理由を加えるというもの。
科学的な根拠や、その商品の製造場所、歴史や造り手によって込められた想いなどが"RTB"としてユーザーの琴線にふれることが、そのブランドへの信頼につながるという考えから、主にブランディングを重視するマーケターが使う言葉です。
この2つの使われ方をもとに、"RTB"ときいてなにを思い浮かべたのか?で2つの大きく異なるマーケタータイプに分かれると思っています。
もちろん、優劣があるものではありませんし、私の偏見でしかないことはご了承ください。
1.Real Time Biddingを思い浮かべた方
ネットマーケタータイプ。管理画面でCPA!CPC!CTR!を追いかけるロジカルシンキングが得意。
2.Reason To Believeを思い浮かべた方
ブランディング志向タイプ。企業のブランド担当者に多く、どのようにブランドの想いを伝えるかを考える。