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「一人出版社」を続けるために

有志舎は「一人出版社」なので、私の場合、自分じゃないとできないor自分が一番得意な仕事(企画立案と依頼、原稿督促、著者との相談・交渉、原稿を読んで著者に改稿を依頼したりする事を含む編集全般、入稿管理、原稿整理、校正の殆ど等)は自分でやるけど、出版には本の編集・制作以外でも膨大な業務・作業が伴うし(あまり知られていないが)、様々な人との共同作業でもあるので、必要な部分で他人に任せられる仕事は、その道のプロにきちんとお金を払って依頼しています。

そうした方が正確で心配がないし、結果的にコストが掛からない。変にケチって、無理して自分でやったり、「ちょっとやれる」程度の半ば素人のような人にタダで頼んでうまくいかず、二度手間・三度手間になる方が時間とコストがもったいない。
だから私は、出版の基幹を構成する仕事のうち、以下のようなところはその道のプロにお金を払って頼んでいます。
組版・装幀デザイン・校正や校閲の一部・広告版下制作、経理確認と税務処理、取次への本の出荷・返品受付・在庫管理など。

それでも、かなり忙しいのが出版という仕事なので、これに加えてアルバイトも頼んでいます。
とても片手間でやれる仕事ではないけど、それでも「一人出版社をやりたい」という人には私の僅かな経験であっても伝えられるような機会をつくりたい。
私も来月で還暦になるので、今後、それを考えていこうと思っています。

結局、「一人出版社」だからこそ、逆に一人ではできないという事をこの19年間で学びました。