【バルセロナ0日目】30代半ば、なぜいまスペイン留学?
2019年10月1日、夜のフライトでバルセロナに飛びます。
出発前日9月30日は、5年勤務したタイ・バンコクの人材紹介会社でのオフィシャルな勤務最終日となります。
まさに、終わりと始まりが交差する今。
バルセロナへ出発前1か月を日本で過ごし、お世話になってきた多くの方とお会いし楽しい時間を過ごし応援の言葉をいただきました。今まで行ったことのなかった金沢、山形にも親友と旅行し日本のいいところをたくさん感じることができました。
◇タイ10年、30代半ば、なぜ今スペインへ?◇
2009年から10年間半タイ、バンコクでずっと人材紹介のお仕事に携わらせていただいてきました。
多くの素晴らしいクライアント様との出会い、海外で活躍される先輩方、友人、仲間との出会いを得て、人材紹介特にエグゼクティブサーチが天職だと思えるほどと尊い経験と学びを与えていただきました。
34歳、タイでの就職、起業、新規事業の立ち上げ、プライベートでも様々なバックグラウンドのある人とのお付き合い、結婚、離婚を経験。出産育児以外はほぼ経験できたのではないか?と思うほど濃い10年半を過ごしたタイを卒業してなぜいまスペインへ。しかも人事の修士を学びにビジネススクールへ留学をするのか?
タイで働いていた会社の退職のご挨拶の際に、ほとんどの方から
「え?日本帰るんじゃないの?」
「ほんと、勇気あるね!」
「なぜあえてアメリカやイギリスではなくスペインなの?」
「作り上げてきたタイでの安定したキャリアを捨てて学生になぜ戻るの?」
など、驚きの声をいただきました。
私の変態さをよく理解している方々は、日本に帰るよりも「ゆうちゃんらしい!」と自然に受け入れ応援してくれました。
どうしていま、スペインへいくのか?おい、変わってるな!と思われていると思うので、ちょっと説明しておきますね。
◇スペインへの興味のはじまり◇
大学への進学をする際に第二言語で選んだスペイン語。
将来海外で仕事をすることを当時から希望していた私は、英語よりも世界での使用人口の多いといわれているスペイン語を選択しました。
もともと語学を勉強するのは大好き。文法は難しいスペイン語ですが、クラスメイトと泊まり込みでテスト勉強をしたり楽しく勉強していました。
加えて幸運にも、一番初めにスペイン語を教えてくださった日本人の先生のお人柄や生き様に惹かれ、スペインや中南米へのあこがれは大学時代から抱いていました。先生とは卒業後いまでもつながっていて、お会いする度にたくさんの勇気と開眼するような自由な思考にはっとし学びをいただいています。
◇タイからなぜスペイン?◇
タイに10年ほど在住し、いろいろなことが安定し不便なことは何一つない生活。LCCなども発達し、SNSなどのコミュニケーションツールも発達したいま、日本とタイの距離も、世界中の距離が大きく縮まりました。
タイは日本人にとって最も住みやすい外国。物価と生活のクオリティのバランスが最高によく日本からも近く、日系ビジネスの規模も大きく10年間人材紹介に一貫して携わってきた私は、お客様のおかげとチームメンバーのおかげで名実ともにベストな立場にいたと思います。
好奇心が強く、常に前に進んでパワーアップしたい、自立をしてほかの誰にもまねできない唯一無二の人生を歩みたい私は、安定したその立場や環境にどこかむずむずと感じ始めました。
30代に突入し、結婚した私は彼(日本人)ともタイのほかでチャレンジしたいねという話を常日頃からしていました。彼も若い時から中南米の人たちと縁があり、タイの次はメキシコでビジネスをしたいという希望を持っていました。人材紹介のお仕事が大好きな私は、どこへいっても人材紹介のお仕事を続けるつもりでした。どこの国でもできる仕事なので、私は語学の面から、彼はビジネスの面から夢への準備をはじめることになりました。偶然か必然か、オフィスから歩いて3分の場所にバンコクで2校しかないスペイン語学校のうち1校があったため早速アプライ。タイに来てから全く触れる機会のなかったスペイン語を再度勉強し夫婦の夢を叶えるための第一歩の準備をすることになりました。(タイはイギリス人、フランス人、ドイツ人が多くいるのですが、スペイン人やラテンアメリカ人は大変少なく私のスペイン語は結局そんなにのびていません・・・という言い訳 笑)
話の展開が早すぎるのですが・・・その後いろんなことがあり同じ夢をみた彼とは離婚することになりましたが、お互いにいつかスペイン語圏も視野に仕事をしたいという気持ちは変わらず。
傷心旅行ではないですが、今まで行ったことがないところへとヨーロッパで行ってみることにしました。私の20代はアメリカとアジアばかりでヨーロッパデビューは2018年の4月のタイ正月でした。2016年の秋にオランダ、ベルギー、フランスに行く予定がパスポート破損事件でフライトにも乗れなかったということもありましたが(笑)
初のヨーロッパは2週間程度の短い期間でクロアチア(ザグレブ、ドゥブロブニク)、スペイン(マドリッド)、フランス(パリ)を巡りました。短期間でできるだけローカルの人とと触れ合うため、各地でCouchsurfingというアプリで知り合った現地の方に街を案内してもらい、初めてのヨーロッパでしたが友人もできとても充実した旅になりました。
クロアチアもパリも本当に素敵だったのですが、スペイン語を勉強している私にとってマドリッドは耳にも心地よく街中で人々が話すスペイン語を聞くだけでうっとり。
数日しかいなかったのにアートとファッションにあふれる街がすっかり気に入ってしまいました。
もっとスペインのほかの街も見てみたい!と、ふたたび2018年の10月にスペイン、ポルトガルの旅に出ることに。
二度目のスペインは、マドリッド、バルセロナ、グラナダ、コルドバにいきましたが、一番好きだった街はバルセロナでした。
なんといっても、サグラダファミリア。
感動して涙がじわっとわいてくるほど美しい外装内装に、いつかこの街にすんでみたいなぁと思ってしまいました。
そして、3年以内にはバルセロナへ住むという妄想のような目標を立てました。
◇スペイン留学への扉◇
ヨーロッパ旅行からバンコクへ一度戻ってから再度、家族の事情で11月の半ばに福岡に帰省しました。そしてまたバンコクへ戻った11月末。5年間一緒に働いてきた心から尊敬する大好きな上司、オーストラリア人の女性社長が退職するというアナウンスメントがありました。
2年ほど前から真剣に次のステップについて考えていた私。親会社の会長、社長にもビジネスプランを発表するなど、日本に帰ってからのキャリアも真剣に考えていたのですが、なかなかタイでの後任が見つからず家族のように大切なチームに後ろ髪を引かれている部分もあり前に進めずにいました。
そんな中で、大好きな上司にはいつも真っ先に相談をし家族のこと、夫との関係のこと、キャリアについてなどなんでも話をしていました。
立場上、上司は自分が退職をして旦那さんと一緒に世界一周をすることを私には話せず、上司の退職のアナウンスメントがあった時、子供のように泣きじゃくりショックで胸が苦しくなりました。
同時に大好きな上司が幸せな選択をすること、いままで作り上げてきたものから一旦離れ人生を楽しむ姿勢に祝福をすると同時に大きな勇気をもらいました。
その時にたまたま、国連のジュネーブ本部で勤めているドイツ人の友達がバンコク出張にきていて、家族のこと、上司の退職のこと、これからのキャリアのこと、離婚によって考えたことを相談する中で、かねてから私がぼやいていた、「いつかヨーロッパで仕事をしてみたいな」「中南米にいずれはビジネスでいきたい、そのためにはスペイン語が必要だね」といっていたことを改めて聞かれました。
「一度日本に帰って仕事をして、2~3年後にヨーロッパへと言っているけど、一度日本に帰って仕事をし定着したらヨーロッパにもういかなくなるんじゃない?」
「家族の問題、離婚、上司の退職、一見ネガティブな出来事に見えるけど、次のステップに進むためのきっかけなんじゃない?」
もともと高校時代から中南米へ留学したり、大学でもマドリッドに留学するなどスペイン語もネイティブレベルにできる彼、アカデミックな視点からもいろいろとアドバイスをくれました。
いきなり仕事でヨーロッパに行くのは難しいのであれば、まずは修士課程に入って学位を取得してからヨーロッパでの就業機会を狙ったら?とスペイン大学院やビジネススクールについてその場で調べてくれました。
そのあとすぐに、いろいろと調べてみるとアメリカでMBA留学をすると学費だけで一年間一千万円ほどかかるときいていたのでヨーロッパも同じくらいかと思っていたら、実はヨーロッパ留学のほうがずっと金銭的には安く1年で修士がとれるということがわかりました。ちなみに私は人事の修士を取得できる学校を探していたのですが、スペインだと一年の学費が150万円ほど、ほかの国(例えばチェコやハンガリーなど)だと本当に安く50~60万円程度の学校もありました。
一年間、150万円の学費+生活費、なんとか貯金で生きていけるかな?社会人も11年間人材紹介一筋でやってきたから、ここでいったん自分自身への投資で留学するのもいいチャンスだなと思い早速問い合わせ。
せっかく行くなら自分が住みたいと思っていたバルセロナがいいなと、「バルセロナ×人事修士×英語で勉強できるコース」で調べて出てきたのがEAE Business Schoolでした。実はもう一校と問い合わせをしてやり取りをしていたのですが、EAEのアドミニストレーションの女性がとても親身に説明をしたり手続き上でもサポートをしてくれたこともあり、最終的にはEAEのみを受験しました。
実質初めのスカイプ面接から合格通知まで1週間ほどで決定しました。同じリクルーターの立場からこのスピード感とプロセスでのサポートには感服でした。
初めに学校の説明でスカイプで話しましょうとなった時が実は一次面接だったこと、必要書類の提出期限がその一次面接から3日後、選考会が書類提出から3日後、次の日には結果発表。入学金の振り込みはその合格発表から1週間以内とあっという間にバルセロナ留学が決まりました。
テストはなく、あとからIELTSは受験しスコアの提出をしましたが、基本的には面接と書類選考のみ(志望動機書、レジュメ、推薦状:数が多いほど有利と言われたので、私は4名のお世話になった方々にお願いし推薦状を書いていただきました。命の恩人です、改めてありがとうございました。)
タイに行くことが決まった時もあっという間に決まってしまい、親にも事後報告でしたが、スペイン留学が決まった時も瞬く間に決まり親へもまた事後報告になってしまいました・・・
決断力というか直観力はとても高いタイプなので、転機がやってきたときには自分の野生の感を信じてすぐに決めます。
タイに行くときも、結婚も離婚も、スペインへ行くときも、自分の心の声をよく聞いて答えはそこにあるから選び取るという感じです。
ということで、本当は東京で仕事するっていってたけど、スペイン留学をすることになり、いま成田空港にいます。
10月1日21:20分発、イスタンブール経由で明日のスペイン時間10時に到着予定。
タイを出るときも多くの壮行会をしてもらい、大泣きしながら日本へ帰国後一か月、尾道、金沢、山形といったことのなかった日本のいいところにも旅行ができ日本の友人やお客様とも時間を過ごすことができ、まだなんだか実感わいていませんが・・・
いってきまーーーーす!!
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タイにて10年間在タイ日系企業向けにタイ人の紹介を経験,安定したキャリアを一旦お休みして自費留学。1年間スペインバルセロナのビジネススクー…
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