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渋谷悠初監督作品『美晴に傘を』の全て

心の雨を、言葉にかえてー


『美晴に傘を』公式サイト

渋谷悠(脚本・監督)から応援してくださっている皆様へのメッセージ

映画館に足を運んでくださり、そして感じたことを言葉にしてくださり、心から感謝いたします。 皆様のおかげでこの作品がより多くの人に届いています。本当にありがとうございます!

引き続き、この映画を応援してくださっている皆様にお願いです。

・『もう一度観たい』『誰かを誘って行きたい』と思ってくださっている方は、ぜひお早めに劇場にお越しください!
通常2週間の上映で場所によっては1週間の上映となります。
・この映画をより多くの人に観てもらいたいと思ってくださった方々は、ご家族やご友人に映画のことを伝えてください。

この作品は大手の会社が集まった製作委員会などが後ろ盾になっている作品ではないので、皆さんがテレビでみかけるような映画と比べて圧倒的に宣伝費が足りていません。クラウドファンディングなどでのご支援金も大切に使わせていただいていますが、CM一回流すことさえ難しいのが現実です。

僕やプロデューサーたちも自腹で各所を回って舞台挨拶などさせていただいていますが、僕たちだけでは広まりに限界があります。
本当に力があるのは、作品に感動してくれた皆さんの口コミです。

一緒にこの映画を育ててください。お願いします。

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ムビチケ鑑賞券が利用できるかについては、下記のPDFファイルにまとめてあります。ご自由にダウンロード・印刷いただけますのでご活用ください。

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■映画脚本■


「脚本を読んでからもう一度観てみたい」という声をうけて、脚本の電子書籍をAmazonにて販売開始しました。完成版の映画ではカットしたシーンなども収録。

【付録】
① 劇中では一瞬しか映らない絵本の全ページのイラスト(カラー)と文章
② ラストシーンの3人のセリフ(モノローグ)を読みやすく個別に掲載

脚本・監督を務めた渋谷悠自身が、アメリカの大学院時代に英語で書いた演劇台本 "Selling Umbrellas"をもとに映画のために書き直した脚本です。
何が俳優さんたちのアドリブだったのかなど、映画との違いもお楽しみください。

▼購入はこちら▼

■サウンドトラック■


音楽を担当してくださった土井あかねさんがサントラを販売中です。詳しくは下記のサイトをご覧ください。


STORY

北の小さな町の漁師である善次(升毅)は、喧嘩別れをしてから一度も会っていない息子の光雄(和田聰宏)をがんで亡くす。東京で執り行われた葬儀にも出席せず四十九日を迎えようとしていたところに、光雄の妻の透子(田中美里)が娘の美晴(日髙麻鈴)と凛(宮本凜音)を連れて、善次の元を訪ねてくる。
善次は、突然の訪問に戸惑い、うまく接することができないが、彼女たちを通して亡き息子に想いを馳せる。透子は、聴覚過敏を持つ自閉症の美晴を守るのに必死だ。「もう自分しかいない」という決意は、夫である光雄が亡くなってから更に強まっている。美晴は、守られてきた世界から一歩でも外に踏み出したいと願うものの、失敗したり不安を感じると、布団を被り夢の中に逃げ込む。そこは、父の光雄が生前病床で書いた『美晴に傘を』という絵本の世界であった。

大事なことほど言葉にできない善次。
自分にかけるべき言葉を見失っている透子。
世の中の音を言葉にしていく美晴。

やがて、小さな町の人々との交流も手伝い、善次、透子、美晴は、自分自身の内なる声に耳を傾け始める。


INTRODUCTION

『底なし子の大冒険』『狼少年タチバナ』などで知られる劇団牧羊犬を主宰し、短編映画では国内外の数々の賞を受賞してきた渋谷悠の初長編作品。

家族の再生という、映画では幾度となく語られてきたテーマを新鮮な物語へと昇華させ、魅力的な登場人物たちが観る者を心地よく包み込む。
主演には、息子を亡くし後悔の波に溺れる漁師・善次に升毅、言葉少なに圧倒的な存在感を見せつける。障がいを抱える娘を懸命に守ろうとする母・透子の心の機微を田中美里が繊細に演じる。聴覚過敏によって聴こえてくる様々な音を擬音語に変えられる才能を持つ美晴役には『麻希のいる世界』主演の日髙麻鈴が挑んだ。その他、和田聰宏、宮本凜音、上原剛史、井上薫、阿南健治らが脇を固める。


登場人物紹介

 吉田善次(升毅)北の町で暮らす寡黙な漁師。

【監督コメント】 仙厓義梵(せんがいぎぼん)の「祖死父死子死孫死」という有名な言葉があります。 「生まれた順に正しく死んでいくことが、最も幸せである」 という意味です。善次は、息子に先立たれます。

吉田透子(田中美里)障がいを抱える娘を懸命に守ろうとする母。

【監督コメント】 妻であり母である前に1人の人間。周りに染まらない強さとどこか不思議な感じのする人物を描きたく『透子』と名づけました。

吉田光雄(和田聰宏)善次の一人息子で透子の夫。詩人になりたいと上京。癌で亡くなる。

【監督コメント】 『美晴に傘を』は20年前に僕がアメリカで書いた戯曲”Selling Umbrellas”が元となっていますが、このキャラクターの初登場シーンが最初に思い浮かんだシーンでした。

吉田凛(宮本凜音)光雄と透子の次女。ヤングケアラー。

【監督コメント】この作品には、障がいを持つ兄弟姉妹に対してリスペクトをもって接する人物を描きたいと思いました。凛には、そうした願いが込められています。

雪島二郎(阿南健治)善次の友人の漁師。

【監督コメント】二郎はスケベ俳句(川柳)ばかり詠んでます。劇中に出てくるスケベ俳句のいくつかは、阿南さんご自身が二郎になりきり作ってくださったものです。笑

木村さくら(織田あいか)二郎の娘。北の町で美容室を営む。

【監督コメント】僕の舞台『底なし子の大冒険』に吸血鬼役などで出演してくれた織田さん。今回当て書きだったので、引き受けてもらえて嬉しい。「さくら」という名前にちなんだ小道具や衣装もちらほら。

木村忠(菅沼岳)さくらの夫。漁師。光雄の学生時代の後輩。

【監督コメント】義理の父親である二郎とものびのびと仲が良く、妻のさくらの尻の下にも上手く敷かれる忠はムードメーカー。菅沼さんご本人も現場で誰とでも仲良くなっていました。

せっちゃん(和田ひろこ)居酒屋の女将。吐いたら1週間出禁というルールを掲げている。光雄の幼馴染み。

【監督コメント】気は利くけど詮索はしない。明るいけど無理はしていない。こんな人が女将だったら行きたいなぁと思うままに書きました。

玉岡ひろし(徳岡温朗)フルーツを育てている。美人にも酒にも弱い。せっちゃんの店でしょっちゅう「1週間出禁」になっている。

【監督コメント】劇団牧羊犬 の看板俳優。面白いセリフは更に面白く、そんなつもりがなかったセリフも面白くしてくれる男。長生きしておくれ。

桐生秀一(上原剛史)最高のワインを作るために東京から北の町へ移住し、ワイナリーを営む。

【監督コメント】上原さんは役作りのために、お知り合いが経営される北海道余市郡仁木町のワイナリーで何週間か働いて、その足で現場入りされました。ちなみに映画の予告編のナレーションもイケボの上原さんです。

正野百合子(井上薫)書家。善次に漢字を教えている。

【監督コメント】劇団牧羊犬 の看板俳優、通称「かおちゃん」。感情・表情・声の幅を楽しそうに操る魔法のアコーディオン。こういう人を天才という。長生きしておくれ。

吉田美晴(日髙麻鈴)光雄と透子の長女。20歳。

【監督コメント】登場人物紹介のトリを飾るのは、美晴です。聴覚過敏である美晴には【世の中の音を自分だけの擬音語に変えられる】という才能を持たせました。障がいを持ったかわいそうな女の子としてではなく、個性と魅力を持った「美晴」として描きたかったのと、「言葉にできないことを言葉にする」という作品のテーマを象徴して欲しかったからです。日髙麻鈴さんは、これらのことを自分のものにして、僕の想像を超える美晴になってくれました。 作中、いくつもの擬音語を生み出していく美晴ですが、僕が一番好きなのは「お母さんのワンピースの音」です。

キャスト

升 毅 田中美里 日髙麻鈴
和田聰宏 宮本凜音 上原剛史 井上薫 阿南健治

織田あいか 菅沼岳 和田ひろこ 徳岡温朗
納谷真大 山野久治 菊地颯平 磯貝圭子 小島達子 南 参 中禰颯十 長谷川健太 勝内晴博 守屋百葉 平岩聖司 加藤俊太郎 加藤砂生子 宮崎博也(ローレント) 大友達人(ローレント)

スタッフ

脚本・監督: 渋谷 悠
プロデューサー: 大川祥吾 渋谷真樹子
撮影監督・共同プロデューサー: 早坂 伸(JSC)

助監督:西貴人 | 照明:オカザキタカユキ | 録音:寒川聖美 | ヘアメイク:岩鎌智美 原 早織(Kleuren) | 制作:岡田珠美 | 監督助手:中西未来 | 撮影助手:玉貴州統 | 撮影助手:岡本虎丸 | ヘアメイク助手:長尾芽夢 | 制作助手:奥村百絵

音響効果:吉方淳二 | 編集:小堀由起子 | カラリスト: 田口朋美 | 音楽:土井あかね | バイオリン演奏:Asuka Mochizuki | 編集助手:三品真央 |英語字幕: 岩間香純(Artoka)渋谷 悠 | グッズデザイン:今井詩織 | アソシエイトプロデューサー:今井祐介

制作プロダクション: アイスクライム キアロスクーロ撮影事務所
配給: ギグリーボックス
©️2025 牧羊犬/キアロスクーロ撮影事務所/アイスクライム


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