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職人におけるサイキックインカム

およそ10年ぶりに日本の企業で働く事になり、なんだか昔聞いた言葉を思い出した。

サイキックインカムとは簡単に言うと金銭的収入以外の自己収入。
んなもんねーよが一般的と見せて、心の中にはサイキックインカムが占める割合の人はかなり多いと思ってる。

目標とかやりがいとかにすると聞き心地いいけど、アホっぽいって聞いちゃう若い耳がある。
そう思う人はそれでも良い。
それは感じれないだけだと思うから。
ただキャリアを通して自分の過去を否定するのは心理的に困難だと思う。
だからいつの時代も今の若い奴は、、って話がでる。

お金が大事なのは自分の生活環境の話だと思うし、経営したらまた全然別の話だ。
サイキックインカムがもたらす幸せの話は何だろう。

職人の世界に限らず一流とそうではない人がいる。
何をもって一流なのか。 どう評価されるかと言うとやはり収入、売上だ。 それが世間への評価であり、一般論だとおもう。

一流から溢れた人は? 一流の人と同じようしてたのに結果が出ない人は? どこから二流か?

それでも美学を持ってやってる人も沢山いる事を日本に帰って来て感じた。

アメリカの様にジョブホッピングも出来ないし、契約もない。やりがいとお金の境い目が業界によって激しい。
高所得者にとって交渉は普通の事だが逆はその選択肢はなかったりする。選べる立場じゃない事を物語っていると思う。

それでもやってるものが好きでこの業界を離れない人は多いと思う。
簡単には追求できないのも魅力だ。

そういう意味で自分の今の仕事に対してのサイキックインカムは相当高い。
じゃなければこんな田舎に来てない。 単純なインカムは低いけれどこの決断が出来たのは人生の逆算によるものが多い。

楽しい、面白い。を前提にやってきたものが、今やれる、今しか出来ない事もプライオリティに入って来る。年月を重ねたからだ。

昨年末から正月は高熱と腸炎に倒れ、救急車に乗った。
こんな生活は4.50代になってまでしたくはない。
でも今なら出来る。 もしかしたら今しか出来ない事と思うと、そこの自分に逃げる様な事はしたくなかった。

言葉にすると刺激が強めだけど表現は的確だと思った「日本は衰退途上国」
欧米で働いた経験とその他の国で見たものは日本のそれ程悲観的ではない。

どこからも聞こえる人材難。若者が同じ夢を見れなくなったのは必然。
選択肢が増えて魅力のあるものが増えた。YouTubeもその1つ。
新しいコンテンツに対して、根性論や人生観じゃ太刀打ち出来ないのがこの現状。

もしかしたら沈みそうな船に乗り込むのか、サーフボードでみんなと一緒に同じ波を乗り越えようとするのか。
今の若い人らはサーフボードを括ってみんなで乗り越えようとする傾向すら感じる。まぁSNSの話だけれども。
それはそれで悪くない。

10年前とは変わった光景をみて、自分のやるべき事はそれでも一生懸命良いものを出すという事だろう。
大きな船は持ってないけど自身を守る小さな浮き輪は持って生きていると思ってる。

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