芸術家とは
色んなものをクリエイトして行く中でたまに「アーティストだね」と言われる事がある。
それは個人的に全くと言っていいほど的を得ていない。
自分の作品には全てルーツがあり、基本がある。
そこからアイデアを組み合わせて一つにする。
それは今まで繰り返してきた反復練習の成果のみであって、湧き起こる情熱を形にしたわけでも感情に身を任せて身体が勝手に動くわけでもググって調べたものでもない。
更にいうと、普段会社の一部として働く人間が個人的結果を求めるために工芸菓子のコンペティションに参加するための表現に過ぎない。
作品の批評やジャッジは国によって違うがある程度似通ったところがあり、一定の世界基準があるように思う。
基準があると、当然その枠の中で優劣を決める事になる。
コンペティションには常に規定がある為、全てが芸術とは完全に言えない。
それが今の自分の作品だ。不器用ながらも少しずつ基本の技術から応用していく。
ところが自分の知る中では世界に数人、この作品はこの人が作ったものだな。
という人たちがいる。
彼等こそアーティストと呼ぶにふさわしいと思う。
ピカソだって明解で美しいものを描けるからこそ、敢えて難解な表現を評価された。
例えにピカソが出ちゃうあたり自分が安物のアーティストっぽくて堪らないが、今はそれで良い。
これから真のアーティストになれるかどうか、
ようやくスタートラインにたった。
出来る事ならこういう創作活動を一生続けていきたい。