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ディエゴの話

マラドーナが死んだ。
ニュースを見る前にインスタがマラドーナでいっぱいになった事で何か嫌な予感がした。

幼心の時に見た稀有な左脚。 頑なまでに左足のみでプレーする美学。 強靭な肉体。
VHS越しでも心に響いてみんなが真似した。
ファウルでしか止められないから危険なファウルを裁く審判の基準にもなった選手。

80年代後半が全盛期だから、ちょっと自分が観てた時とはズレてる。W杯も86年はマラドーナの大会と呼ばれ制覇してる。 90年のイタリア大会では準優勝だったけどブラジル戦でのカニーヒアへのスルーパスは痺れるものが未だに有るし、その時のナポリの英雄だったのにイタリアとの試合でまさかの客席からのブーイングで涙したのは有名な話。

自分の家にBSが入り、朝5時に起きて観てた94年アメリカ大会では薬物中毒から復帰しての出場。 ギリシャ戦のゴールとかステップは憧れのものを始めて目の前で見れた感動が物凄く、今もその余韻に浸る事が出来る。

しかしその後、薬物の陽性反応がでてW杯から追放された事実を新聞で見て、当時の自分としてはようやく会えたヒーローからの断絶で、受け入れ難い事なのを覚えている。

W杯も敗退し、そこからマラドーナは地元アルゼンチンで復帰もしたが、それまでの輝きは失われてしまった。

スポーツをしてて、体格のハンデを背負っていた人がマラドーナを見て、そこまで大きくなくてもイケるという勇気をもらった人はめちゃくちゃ多いと思う。

それから次に体が小さくても人に夢を与える事が出来るようになるのはリオネルメッシで同じアルゼンチン人で左利きとは。

何かが起きてるにしか思えない。
Rest In Peace Diego Maradona.

#マラドーナ

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