世界イチの大富豪
こんにちは!
子どもに伝えたいお金にまつわる話を紹介している、ゆうとすです。
本日は、世界イチの大富豪というテーマで歴史に思いを馳せつつ、紹介します。
▼ 華麗なる一族
近代の歴史をみていくと、お金と関係がある人たちで、必ずといっていいほど出てくるのが、ユダヤ人で、その中でも有名な大富豪「ロスチャイルド家」が有名です。
現在でも、金融業、ワイン製造、レジャー、百貨店など世界経済に大きな影響力をもっているといわれています。
ロスチャイルド家の歴史は、フランス革命の少し前までさかのぼるようで、、
1744年 マイヤー・アムシェル氏がロスチャイルド家の「ご先祖様!」だといわれています。
マイヤー氏は、ドイツのハノーバーの銀行で、金融業の仕組みを学んだあと、故郷にもどり「古銭商」をはじめます。
当時は、古銭のコレクターは今ほど多くなく、貴族や富裕層のマニアックな楽しみだったため、マイヤー氏は一般の人からほとんど無料で古銭を手に入れ、貴族の家を回って売り歩いたそうです。
さらに、
パンフレットを作成し、郵送するようなことを始めました。今でいうDM販売でした。その結果、マイヤー氏の商売は拡大していき、高名な貴族、領主などとも面識を広めていきました。
この頃から、マイヤー氏は「ロスチャイルド」を姓として名乗るようになったそうです。
この「ロスチャイルド」の事業は、宮廷ユダヤ人の伝統を受け継いでいて、ビジネスモデルとしては、「貴金属やダイヤモンドなど王侯や貴族の喜ぶ商品を用意して、貴族たちと仲良くなり、貴族たちの財務を引き受けるようになり、莫大な資産を築く方法」です。
この当時は、王侯や貴族を相手に商売をすることが、もっとも美味しいビジネスだったようです。
マイヤー氏の思惑どおり、プロイセンの君主であるフリードリッヒ大王の皇太子が顧客の1人になりました。
▼ 5人の息子の世界ネットワーク
皇太子の財政運営にも関わるようになったマイヤー氏は、事業をさらに拡大していきます。
マイヤー氏が皇太子から任されていた事業は、イギリスの小切手を「両替」することでした。
そのころ、ドルやユーロのような共通通貨はなく、各国の通貨が入り乱れていたため、両替商の手により、各国の通貨が交換され、最終的には物々交換で決済されていました。
当時、為替相場のような市場は整備されていなかったため、両替は両替商人の判断によってレートが決められたようです。
そのため、各国の状況分析が欠かせませんでした。
そこで、マイヤー氏は、息子5人を「フランクフルト」、「ロンドン」、「パリ」、「ウィーン」に配置しました。
マイヤー氏は、息子たちと協力して、情報のネットワークをつくり「為替」というビジネスを成功させたのです。
これも実は、伝統的なユダヤ人のビジネスモデルで、
ユダヤ人は、各国に分散しているため、親戚や知り合いが世界中にいます。そのネットワークを使って、利益をあげます。
その後、
マイヤー氏は、イギリスの小切手をただ両替するのではなく、それをイギリスの綿製品の購入に当てはめることに気が付きます。
このイギリスの綿製品をドイツで売れば、ただ両替するより利益が何倍も多く出たのです。
ロスチャイルド家は、「貿易」、「両替」で稼いだお金を投資してさらに拡大していきました。
▼ 世界的な資産家になったのは
ロスチャイルド家が世界的な資産家になったのは、この「ナポレオン戦争のとき」だと言われていて、
ナポレオン戦争のとき、ドイツはフランスの占領下にあり、そのためロスチャイルドの主人である皇太子は、亡命を余儀なくされました。
そして資産の管理をロスチャイルドに任せました。ロスチャイルドにはヨーロッパ各国につながりがあったので、安全な地に資産を隠してもらおうとの思惑でした。
そして、ナポレオンが征服していない地である、イギリスにいたネイサン・ロスチャイルドに多くのを頼ることになりました。
このネイサン・ロスチャイルドが、ロスチャイルド家を世界的な大富豪に仕立てげたそうです。
ネイサン・ロスチャイルドの名は、イギリス国債の主要債務者の中にも登場し、イギリスの財界に響き渡ったそうです。
その名声を利用し、また荒稼ぎを行いました。
「ワーテルローの戦い」が有名で、
ネイサン・ロスチャイルドは、ワーテルローでイギリスが勝利した情報をいち早くつかみ、イギリスの証券取引所でイギリス公債を売却します。
イギリス国内ではイギリス軍劣勢の情報が伝えられていたので、ネイサン・ロスチャイルドの公債売却を見た人たちはパニックになりました。
投資家たちはイギリスが負けたと思い、一斉に売りに走ったのです。
そして、イギリス公債が暴落したところを、ネイサン・ロスチャイルドは二束三文で大量に買い戻しました。
やがてイギリスの勝利が伝えられ、ネイサン・ロスチャイルドは巨額の利益を上げることになりました。
はい、いかがでしょうか。
ロスチャイルド家は陰謀論でも有名ですが、その時代にあった凄まじいビジネスを展開してなるべくして華麗なる一族になったようです。
本日は、世界イチの大富豪というテーマで歴史で紹介しました。
最後まで読んでいただいてありがとうございました!