シェア
笹山 雄成
2022年6月24日 01:12
錆びた鉄格子の隙間から、窓の外の景色を眺める少年グリム。 グリムは綺麗な金髪と朧げな青い目でいつもどこか遠くを見つめている。 古びた木のドアが開き、牢屋の様に何もない部屋にスキンヘッドの中年の大男が入ってくる。 鉄格子にかかる白いカーテンだけが、この牢屋の様な重苦しい部屋の雰囲気を和ませていた。 彼の名はクロウ。彼もまた朧げな目で、グリムを見つめる。クロウ 「グリム