辺境の友達の話

と言いつつ、好きな駅の話。
ちなみに撮り鉄とか乗り鉄とかではない。
最寄りの駅の話とかでもない。
帰省する時の途中の駅の話。


その駅は東海道線の東京方面から熱海方面の間にある。
真鶴と早川の間。根府川駅。
特に何か駅の周りに好きなごはん屋さんとか便利なショッピングモールとかない。
線路は2つで2つのホーム。
変なJAの建物が駅前にあるだけ。


ぼくがそんな駅を好きな1番の理由は、でっかい海が目の前にあること。
ホームは網の柵で覆われていて、駅の南側の廃線の奥に雄大な海。

反対側には富士山は見えないけどちょっとした山がそびえ立っている。


帰省するときは、小田急で小田原駅まで南に来てから東海道線で地元の静岡方面へと向かう。
正直、根府川駅が神奈川なのか静岡なのかよくわからない。

でも帰省するたんびに、
おかえり
いってらっしゃい
を言ってくれてるような気がする。


成人式の日に朝早い電車で地元に向かった時も、ここで眩しくて目が開けられないほど綺麗な朝日を見せてくれた日もあった。
天候が悪い日で海が怒ってるような日もあった。

なんか人みたいなんだよなあ。
いつもこんにちはと言いたくなる。



雄大な海、のどかな山、よくわかんないJAの建物、根府川駅。
たまに見るこれがいいんだな。



この海に見惚れてると、熱海乗り換えの時にダッシュしなきゃいけないこと忘れがちだから気をつけてね。
乗り換え電車の待ち位置は長くても3号車からだからね。



以上、帰省途中からお送りしました。
東京にお返しします。



20200321 辺境の友達の話 Yusei Komori

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