そうだ、長い夏休みをとる話し(上)
駆け抜けた7年間
2014年に自然農法を始めて、すぐに結婚した僕ら。翌年には子供が産まれて、忙しさの中に過ぎて行った時間。就農と生活と子育てとでてんやわんやの生活をしながらも、増えていく子供達。3人の子宝に恵まれて、長男が一年生になった今年。大学卒業以来約13年目にして、初めての長い夏休みをとってみた。
疲れ切ってしまう前に
お茶の作業が最盛期を迎えた今年の6月から7月。今年は茶畑の近くの事務所に泊まりこんで作業することも増えて、家内の負担も増えていた。授乳が終わらない、一歳の次男。自転車での送り迎えの必要な幼稚園の年少、三歳の長女。いたずら大好き小学生一年生の長男。みんなが疲れ切る前にゆっくりとそれぞれが休む時間が欲しくなっていた。
長い夏休みをとる決心
どうしたらいいのか。車を運転しながらふと思いついた、8月まるまる休みにする。その間、できるだけ農作業から離れる。子供達と遊んで、家の中で暴れ回る子供たちの相手をしないといけない家内の負担を軽減させる。皆を連れてシンプルな旅行にいく。ご飯を一緒に食べる。宿題を見てあげる。上半期走り続けてたきた、心と体をいやしたい。欧米では1ヶ月ぐらいのバカンスが一般的だということで、失敗してもいいので挑戦してみることにした。
どうしたら長い休みが取れるのか
夏休みをとる前に行ったことは実にシンプル。例年、8月に行っていた作業を全て、終わらせてしまうこと。これに尽きる。2番茶の収穫、紅茶作り、お米の除草作業、草刈り、お茶の草取り、この4種類の作業を7月中に終わらせることができれば、夏休みが来る。8月に休みを取ることを決心した以上、7月中に終わらせるようにスケジュールを調整した。
僕にとって幸いだったこと
僕にとって幸いだったことは、作業の補助を行ってくれている福祉事業所のグリーンサムさんが仕事を増やしてくれたことだった。6月までは、火木の週2日に2人体制だったのが、7月に入ってから週3日約5人体制になったことで、今までの作業よりも4倍くらいの作業量をこなしてもらえるようになった。そしてさらに引き続き、8月も作業を引き続きしていただけることになった。7月中に行った作業の中で、8月にして欲しい作業を引き継げたことが、僕が長い夏休みを取れる大きな要因になった。
そして、長い夏休みが始まった。