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沖縄に線状降水帯 その原因は?

どうも、たなかです。

今日の未明
沖縄に線状降水帯が発生しました。

なおかつ
ほぼ同じ場所で非常に激しい雨が降り
土砂災害や洪水害の危険度が急激に高まったため

気象庁は運用後初となる
「顕著な大雨に関する情報」を発表しました。

ぼくは、夜勤で番組サポートに入っていたため

バッタバタと忙しくなり

局内もピリッと緊張感に包まれました。

沖縄(特に本島地方)は
夜にかけて断続的に雨が降る見込みで

すでに名護では

1時間降水量など
6月の観測史上最大を更新しました。

そのため冠水や停電などが起こり
自治体からは避難指示も出ました。

さて、そのような豪雨をもたらした
線状降水帯はなぜ沖縄に発生したのか?

詳しく解説していきたいと思います。

まずは気圧配置から。

昨日の記事を読まれた方は
もしかするとピンと来てるかもしれません。

よく見ると
「淀川チャネル型降水」が発生した気圧配置と

似てるとは思いませんか?

前線の南側に沖縄本島が位置していて

そこに白線の等圧線(風の流れ)が
北東〜南西方向に横断しています。

これはまさに南西から
大雨の材料となる水蒸気をたくさん含んだ
暖かく湿った空気」が流れ込みやすい状況になっていたということ。

ただ
暖湿な空気の流入だけでは大雨にはなりません。

発達した雨雲を形成するためには
上昇気流」が必要です。

それは、どのようにして起こったのか?

キーポイントとなるのは
実は「台湾」なんです。

なぜ、上昇気流に台湾が関わってくるのか?

それは
風の通り道を台湾が遮っている
ということが要因となっているのです。

言葉だけではわからないと思いますので

実際に
台湾が風を遮っているGIFを見てもらます。

細かく動いている粒子が風で
画面左下付近に台湾があるので注目してみてください。

風は台湾にぶつかった後
左右に回り込むように流れていますよね?

何故こうなるかというと
台湾には3000m級の山々が連なっているため

風は山にぶつかると横に逃げていくのです。

そして
左右に回り込んだ風の行方を見てください。

沖縄付近で風が合流していませんか?

そうです
この合流こそが上昇気流の原因なのです。

この流れが持続的で風は次々と合流したため
上昇気流が止めどなく起こりました。

結果、わずかな時間で

このように
線状降水帯となる雨雲が発生したのです。

今後、梅雨前線は北上し

本州付近に近づいてくる見通しです。

しかも
北海道付近にある高気圧(オホーツク海高気圧)が張り出してくるかもしれません。

このオホーツク高気圧が
梅雨後半にかけてくっきり張り出してくると

梅雨前線を活発化させる要因となるため
厄介な存在となってきます。

沖縄県民の皆様の無事を祈りつつ

次はもしかすると我々の街にも…

と、頭の片隅に置いといて

梅雨後半、一緒に乗り越えましょう。


以下、参考

☝︎線状降水帯から自分の身を守るために

☝︎避難情報の取り扱い説明書

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