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野球は9回2アウトから

1.はじめに

みなさんこんにちは、ゆーさく(Twitter:yu_saku25)と申します。聖なる夜にわざわざこのページに飛んできて頂けたという事は相当なロッテファンか、クリスマスもへったくれもない方々なのかなと推察致します。お互い頑張りましょう、笑
岡大海ファンとして僕の事を知っている方もいらっしゃると思いますが、今回は「この1点を、つかみ取る。」というチームスローガンのもと、岡大海選手がどのような活躍でチームに貢献してくれたのかをnoteにまとめてみました。
なにぶん初めてのnoteなので読みづらい部分もあるとは思いますが、温かい目で読んでいただけたら幸いです。

2.パルプンテの謎

皆さんは「岡大海」と聞くとどのようなイメージを持ちますか。パルプンテ、ミラクル岡など意外性といったイメージを持たれている方が多いのではないでしょうか。
ではその「ミラクル」「意外性」とはどのような場面で活躍する事によって想起されるのか。ズバリそれは「9回2死」です。今シーズン2本のサヨナラホームランなど数々の強烈な活躍を見せてくれた岡大海選手ですが、果たして本当に9回2死に強かったのでしょうか。以下の表をご覧下さい。

岡大海9回2死成績

12打数5安打7打点3HR
打率.417 出塁率.462

結論から申し上げます、かなり強いです。

まず9回2死という場面で13打席も回ってくる事が驚きですね。放った5本のヒットのうち、4本がゲームを動かすものとなりました。
4月21日、10月15日に巻き起こした「ヒロミナイト1・2」はもちろん、4月18日に京セラドーム大阪でヒギンス投手から放った同点タイムリー内野安打も、10月10日に札幌ドームで杉浦投手から放った同点2ランHRも、全て9回2死からの一打でした。この成績を見るだけでも、岡大海選手の勝負強さを窺い知ることができますね。

ではもう少し掘り下げて、ミラクル岡さんを見ていきます。

3.この勝負強さ、本物なのか?

一口に9回2死といえども、スタメンか途中出場か、勝っているのか負けているのかなど、その状況は様々です。本章では状況ごとに9回2死を整理していき、岡大海選手が1番活躍を見せた9回2死とはどのような状況だったのかを炙り出していきます。

岡大海出場状況別9回2死成績

先程の表に岡大海選手がスタメンか、途中出場かを付け加えました。ここから9回2死で放った起死回生の3HRは全てスタメン出場時に記録していた事が分かります。

岡大海状況別9回2死成績

続いてこちら。岡大海選手の9回2死での成績をリード時、同点時、ビハインド時の3つの状況に分けたものです。

実は、マリーンズがリードして迎えた9回2死での成績はスタメン、代打済み(代打で登場後に9回2死で2打席目が回ってきた試合)共に打率.000でした。9回2死で強烈なインパクトを残している岡大海選手でしたので、ノーヒットというのは少し意外ですね。

また、ビハインド時の代打成績が.000ということも分かりました。パ・リーグ2位の代打率.333を誇る岡大海選手ですが、最後のバッターとなってしまうケースも実は多かったのです。
さらに、リード時や同点時での代打起用が無かったことから9回2死に限定して言うと、反撃のチャンスメイクを期待されながらもその代打起用に応えることができなかった事も分かります。

これらのことから、9回2死の場面では「ビハインドで迎えた、その日すでに1打席以上立っている岡大海選手が強い」という事がわかりました。なかなかクセのある法則が見えてきましたね。

4.速いのか、遅いのか 

次はさらに深く掘り下げて、岡大海選手がどのようなボールを得意としたかを検証します。

岡大海球種球速別9回2死成績

1枚目の表にさらに加えて直球がきたのか変化球がきたのか、球速は何キロ出ていたのかをまとめました。

13回の打席のうち直球が7球、変化球が6球とほぼ均等に投じられているのが分かりますね。平均球速は直球が約146km/h、変化球は約140km/hとなりました。
ちなみにヒロミナイト最初の犠牲者である日本ハム・杉浦投手は149km/hの直球を打たれたことから、2度目の対戦では134km/hの変化球(スライダー)を投じていることが分かります。結果また被弾してしまいましたが、このように相手バッテリーの岡大海対策を垣間見ることができました。

では次に、それぞれの状況でどのような球を打ち返したのかを見ていきましょう。

岡大海9回2死状況球種別成績表(直球/変化球)


こちらはリード、同点、ビハインドと3つの状況別の直球と変化球の成績です。
前章でその日すでに1打席以上立っているビハインドでの成績の良さに触れましたが、このように内訳を見るとやはり直球、変化球共に満遍なく打ち返せている印象です。

12打席で岡大海選手がヒットを打ったボールの平均球速は143km/hでした。だいたい140km/h台のボールが打ち頃だったのがわかります。 

5.結論

これまで分析したことをまとめると、9回2死では

「ビハインドで迎えた、その日すでに1打席以上立っている岡大海選手が、球速140km/h台をコンスタントに出すピッチャーと対戦している時が1番ミラクルを起こす可能性が高い。」

という法則を見つける事ができました。来シーズン、9回2死で岡大海選手に打席が回ってきたらチラッと思い出してみてくださいね。

6.おわりに

ひょんなことからデータを集め、そこから見つけたことを文章にするという機会をいただきました。普段沢山の方のnoteを拝読していましたが、いざ自分でやってみるとデータの収集であったり、さらにそこから分かったことを言語化するといった「文章を書く難しさ」というものを改めて実感しました。
しかしそれと同時に、自分の好きなものを自分の言葉で誰かに伝えることができるのはとても魅力的であるとも感じました。
拙い文章ではありますが、このnoteを読んで下さった方が岡大海選手の新しい魅力に気付いて頂けたら幸いです。

メリークリスマス🎄

                 おしまい

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