マルタの就労について:職種・年齢制限・給与・職歴・福利厚生・手当など
今回は、マルタの就労について色々書きます。(初めに予定していた渡航証明は、また今度にします。)
この記事は、次のような人に役立つと思います。
マルタ共和国で仕事したい
マルタの求人について気になる
マルタに興味がある
マルタの職種:日本人が見つけやすい仕事は?
僕の経験上、日本人でマルタで仕事してる人は、次の分野で働いていることが多いです:
観光業
言語学校
アイゲーミング業界
その他
基本的には「日本語を話せる/書ける」能力が重宝されますが、しっかりと英語でコミュニケーションが取れると、日本語が関係ない職にも就くことができます。
観光業
日本人観光客向けの現地ガイドや、ツアーサービスの会社にスタッフとして勤めるパターンです。
マルタは観光業が盛んなので、日本からの観光客もよく見かけました。なので、需要はあるのだろうと思います。
現地ガイドになるためには、マルタで資格を取る必要があったと思います。
ツアーサービスの会社にスタッフに関しては、知り合いの知り合いが働いているというのを聞いた程度です。僕は詳しくないのでスキップします。
言語学校
マルタには、英語を学ぶための言語学校が沢山あります。
マルタの公用語は、マルタ語と英語です。元イギリスの植民地ということもあり、殆どのマルタ人は英語がペラペラです。世代によっては、日常会話も常に英語です。
中には、母語が英語で、第二言語がマルタ語という人もいます。
なので、イギリスやアイルランド等の英語圏よりも安価かつ、晴れの天候が多いリゾート地のようなマルタは、短期語学留学先として人気です。
日本からの学生も沢山います。
僕の親しい友人が言語学校で働いていましたが、給与はそれほど高額でもなく、福利厚生も特にない印象でした。
ただし、この方の場合「どうしても言語学校で働いてみたい!」という経緯だったので、本人的には許容範囲だったと言っていた気がします。
アイゲーミング業界
アイゲーミング(iGaming)業界は、いわゆるオンラインギャンブルの業界です。オンラインカジノやブックメーカーの運営会社、ゲームスタジオ、及びにデジタルマーケティング会社などがあります。
マルタは、税金の関係や業界ネットワークの広さから、アイゲーミング業界のハブとなっています。
アイゲーミングで就ける職業は、カスタマーサポート、マーケティング担当、コンテンツライター、カントリーマネージャー、不正防止&決済担当、KYC担当など、様々です。
アイゲーミング産業は、業界の歴史が比較的に若いとされているので、「新しいことに挑戦する」ということに、とても柔軟で寛大な業界です。仕事を学ぶ能力、いい結果を出すための努力を惜しまない姿勢、やる気さえあれば、未経験からでもぐんぐん出世できます。
給与も比較的に高水準で、福利厚生も手厚です。
僕は、このアイゲーミング業界で働いていました。
その他
最近では、デジタルノーマッド、いわゆるノマドと言われる人達がいます。ノマドワーカーは、フリーランスで案件を受けながら仕事をしている人や、ネット上でサービスを提供しながら会社経営をしている等、様々です。
就労ビザとは別に、ノマド用のビザも存在します。
それ以外にも何かしらの業界や手段で働いている日本人もいるかと思うので、その他という類にしました。
年齢制限ってある?
僕個人の経験から言えば、年齢制限はありません。
アイゲーミングだと「多様性」をアピールしたい企業も多いので、老若男女問わず採用します。そもそも、ヨーロッパ内では仕事に年齢は関係ないという文化もあるのかなと思います。
僕は、面接に立ち会ったり、採用するかしないかを決定する役職を務めていたことがあったのですが、履歴書や応募を確認する際に年齢は見なかったです。むしろ、履歴書に記載する必要もないです。
年齢は、それほど重要な要素ではないので。
実際に、新入社員も含め、僕の同僚は国籍問わず、18歳から50代まで年齢がバラバラでした。一緒に働いていた男性は、自分と同世代の友人ができたり、若い世代と働けて楽しいと言っていました。
なので、雇う側からしたら年齢は関係ないと思います。
マルタの給与について
一番簡単に説明する方法を考えた結果、僕の役職と給料を公開することにしました。同じ役職名でも、会社によって給与は大きく異なる場合があるので、あくまでも参考程度に留めてください。
僕がマルタに住んでいた、2020年初めから2023年初めまでの感覚だと、3つ目の職の手取り額くらいから気持ち的に余裕が出てきた気がします。
参考程度に、僕は初め二つの職の給与では毎月€400、その後は毎月€500くらいを貯蓄に回せるように生活していました。(住居については、初めの6か月を除いて、ずっと一人暮らしです。要望があれば、記事にします。)
これも参考までに、僕は、毎月の奨学金の返済もあるので豪遊などはしないようにしていましたが、どの給与水準でも、友達と出かけたり、旅行に行ったりはしていました。
次のサイトで年俸を入力すると、細かな計算の目安を算出してくれます。気になる方は、是非とも活用してみてください。:
マルタの職歴について
僕の実体験や周りの人たちを見ると、アイゲーミング業界であれば、まずはカスタマーサポートから初めて業界について学び、そこから転職するというパターンが多いです。
日本企業でマーケティング等の経験を積んでいれば、そのままマーケティング系の職に就くことも可能です。
僕は、カスタマーサポート(6か月ほど)→シニアサポート(7か月ほど)→チームリーダー(8か月ほど)→別の会社でカスタマーサポート(6か月)→さらに別の会社でマーケティング関係の職(8か月ほど)という感じだった気がします。
職探しで一番役に立つのは、リンクドイン(LinkedIn)というビジネスソーシャルネットワークサービスです。簡単に言えば、ビジネス用のFacebookやX(旧:Twitter)です。
ちゃんとプロフィールを設定すれば、世界中のリクルーターから連絡が来ますし、求人を探すこともできます。
マルタに限らず、日本の外の求人に応募したい人は、登録しておいて損はないはずです。
マルタの福利厚生や手当て等
マルタの会社は、アイゲーミングで発展途上や発展している会社は、福利厚生が手厚です。僕が初めに働いて会社では、次のような福利厚生がありました:
就労ビザ支援(これは、どこの会社もやってくれます)
年間€300(うろ覚え)までのほぼ何でも健康手当て
朝と昼のご飯あり
フルーツ
プライベート保険(いいやつ)
四半期ボーナス(チームや個人パフォーマンス次第)
チームイベント(レストラン・野外レクリエーション等)
ほぼ何でも健康手当ては、教育や健康に良いと判断されるものは何でもカバーできました。例えば、語学学習用のアプリの購読料、ランニングシューズやトレーニングウェア、Spotifyの購読料、トレーニングジムの年会費、スパやマッサージ等。
中には、ダイビングライセンスの取得費用をカバーしている同僚もいた気がします。
また、僕の知人達が働いてたところでは、会社にトレーニングジムがあったり、1年に1回日本までの航空券を払ってくれたり、年間€30,000までの住所手当(これは本当に例外パターンですが)を出してくれるという話も聞きました。
本当に特別な例を除いて、住所手当を出してくれる会社は、僕自身や友人たちの経験上はなかったと思います。
有給休暇について
マルタ政府のホームページを参考にすると、週40時間の労働をする、すべての従業員は、少なくとも192時間(4週間分の時間+32時間=24日分)の有給休暇を受ける権利を有しています。
もちろん、有給休暇の申請時に理由を上司に告げる必要はありませんし、病気時に有給休暇を使用させられるなんてことはありません。
シフト制の職で、どうしてもシフトに穴を開けられない等の場合を除いて、有給申請が拒否されるということもありません。
リモートワークについて
リモートワークについては、会社によります。完全にオフィス出勤のところもありますし、完全にリモートワークというところもあります。
最近はハイブリッド(週に何日かはリモートOK、週に何日かはオフィスに出勤)を導入してきている会社が増えてきた印象です。
最後に
前回の投稿から時間が経過してしまいました。もし、記事を待っていた人がいたら、申し訳ないです。
給与の話は、自分でも晒しすぎたかな?と少し疑問に感じていますが、気が変わる前に投稿してしまおうと思います。
ここまで読んでくださった方は、ありがとうございます。
参考になった!と思う方は、いいねやコメントなどで表現してもらえると、僕の今後の参考になるのでありがたいです。
また、他にも気になる話題があれば、気軽にリクエストしてください。僕のできる範囲で、記事にできればしようと思います。
それでは、また今度!