![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/167945399/rectangle_large_type_2_4b8d78ca68b1113c1208a5fda9791b19.jpeg?width=1200)
ボンクラ年末ジャズライブ・スペシャル
壱岐坂ボンクラージュでの「ボンクラ年末ジャズライブ・スペシャル」に行きました。
2024年12月29日・30日。
編成、取り上げる曲・作曲家、演奏スタイルの異なる6グループによる3グループずつ2日間のライブ。個々の演奏者がその場で曲を作り反応しあって音楽を作り上げていました。1グループ70分と言うことになっているがボンクラなのでそこは多少融通無碍。
圧巻は2日目の最後に出演した板橋文夫さん。「うぅ、何をやろうかな」と唸る板橋さんに1988年のレコーディング以来の共演と言う「チンさん」こと鈴木良雄さんが落ち着いて「先生、どうぞ」と突き放すと板橋さんがピアノを叩き始める。こんな凶暴なStella By Starlight があるかい!と思った瞬間、板橋さんを熟知している本田珠也さんがドラムを叩き始める。板橋さんを時に煽り時に宥める本田さん、板橋さんの熱量に負けず普段と違う表情と時に笑みを浮かべながらベースを弾くチンさん。
その後、スタンダードをもう一曲トリオで演奏した後は中村恵介さん(トランペット)、吉本章綋(テナーサックス)が加わってチンさんのオリジナル曲を2曲。そして板橋さんのアリゲーターダンスとグッドバイの2曲。板橋さんの熱量と美しいメロディ、共演者の反応(インタープレイ)に酔いしれた。
2日目のアンコールはチンさん、本田さん、中村さん、吉本さん、永武幹子さん(ピアノ)、平倉初音さん(ピアノ)、三嶋大輝さん(ベース)、小松伸之さん(ドラム)、大村亘さん(ドラム)が入れ替わり参加してのブルースセッション。本田さんに促されてチンさんがスキャットを歌いピアノも弾きました。精魂尽きた板橋さんはアンコールは不参加。
アンコールを含めた全ての演奏が終わって店主の藤井さんが一言。「何が起きるか分からない。ジャズだからね」。
板橋さんたちの演奏前のセッティング時間には大村さんが作ってきたインドカレーの販売がありました。ボンクラの年末スペシャルには大村さんが毎回違うレシピのインドカレーを作って販売しているのだそうです。今回は南西のマンガロール地方風のチキンカレー。美味しかった。
年末を締めくくる楽しい企画でした。藤井さんと出演者の皆さんに感謝。良いお年を!