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さくらん。

昔、安野モヨコさんの同名の漫画がありましたね。
誰かに借りて読んだ記憶があるのですが、実写映画の影響か、
とても強い赤の印象があります。

さて、時節柄みなさん見飽きているであろう桜の写真を凝りもせず。
先日書いたとおり「みんなやってるから遠慮しよう」をやめてみます。

さて桜。
見目麗しく美しいもの、春の象徴でもありますが、実のところエピソードだけ取り出すと縁起がよいものばかりでもないとか。

また散りゆくものの象徴でもあり、根本に死体が埋まっていたり(?)。
各所で咲き誇るソメイヨシノは品種改良により種をつけることがなく、すべて挿し木で増えるのだとか。つまりクローン。
立木としては短命で、70年程度しか生きない、花を付けないともいいます。

さて、話はかわりますが、桜の花の写真を撮るときにとてもむずかしいのが、その花びらの薄紅をいかにうまく写し取るかということに尽きます。

少しでも露出を上げれば白飛びしてしまうし、コントラストや彩度をいじってそれっぽく見せることはできるけれど、白い人肌に透けるような色味にはなりません。

不吉でいわくありげなエピソードと、桜のこのあるかなきかの花弁の色とをあわせて見てみると、どことなく、澄んだ湖の水面に、落ちた鮮血が溶けて消えてゆくようにも見えたりしませんか?



なーんて、たまにはちょっと怖い話。
以下おまけは、気分を変えて手持ちの桜の写真を大開陳。


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