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館内放送で盛大にミスった話


私は約5年間、大阪のとある商業施設にてインフォメーションスタッフとして働いておりました。

1日で何万とお客様がいらっしゃる施設で、その代表としてお客様の前に立つことが誇らしげで胸を弾ませて初出勤を迎えました。

恥ずかしながら初めて聞くお店もあり、「へぇ、こんなブランドもあるんや〜」と毎日が新鮮でした。

インフォメーションススタッフとしてお客様へのご案内の際は、「店舗名は正式名称で」というルールがあったので館内を巡回しながら毎日頑張って覚えていきました。

入社して約1ヶ月間はトレーニング期間として、座学から始まり、2週目あたりからは先輩に横についてもらって実際にお客様へご案内を行います。
(初日はとーっても緊張して声が震えていたのを覚えています笑)

そのトレーニング期間の間もない頃、先輩から「お呼び出し放送してみる?」とお声がけをいただきました。
座学で練習はしたものの、実際にマイクを通して行うのは初めてでした。
先輩から「だけどちょっとね、お店の名前が難しいかも(苦笑)」と言われましたが、何でも早く習得したい私、「是非やらしてください!!」と二つ返事で引き受けました。(今度からあまり無理しないでね by今の私より)

原稿内容をみると、お店からお客様の呼び出しをしたいとのご依頼でした。
放送文言としては「さきほど(店舗名)でお買い上げの(お客様)〜、(店舗名)までお越しください」みたいな感じです。

そして店舗名を確認しました。

”コラージュ ガリャルダガランテ”

・・・えっ、えっ、初見者泣かせやん〜(T . T)
「コラージュ」まではいいけど、後半は噛ませにきてるやろ(焦)

「まぁでも何事も経験やしな。うん、いけそうかも。」と謎の自信を抱き、
背筋を伸ばしてマイクのスイッチを入れました。

ピンポンパンポーン

(静寂)

お客様のお呼び出しを申し上げます。
さきほど

コラージュ、ダガラ、g、ガル、gaejafknej%*・・・・



おわった、と思いました。


入社してから数日と間もない記憶が走馬灯のように流れていきました。
そして何故かマイクから顔を離し、横で見守ってくれていた先輩の顔を見つめていました。

先輩は「最後までよんで!!!!(小声)」と驚いたご様子でした。

ハッと意識を取り戻し、正面の原稿を目で追いました。

最後の文言には「(店舗名)までお越しくださいませ」が待ち構えているのが見えました。

ちょっと間違えたくらいなら誤魔化せるんですが、今回はもう次元が違いますからね。
そこからマイクのスイッチを切るまでの記憶はありません。


お客様びっくりしただろうな・・・


経験は大事ですが、時には身の丈に合わないことはしない方が良いこともあるんだなと思いました。

最後に、
この騒動の後、私はコラージュガリャルダガランテさんで一目惚れしたセーターを購入しました。それを誤った方法で洗濯機にかけてしまい、キッズサイズになったことも苦い思い出となりました・・・

お洋服、とても可愛いのでよかったら見てみてください笑


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