研究室がつらくてやめたいと考えている方へ

私は国公立の理系に在籍していて4年時に研究をしていました。研究室在籍時は教授とうまくいかずに心を病んでしまいました。卒業発表後1ヵ月かけて生活リズムを直し、心も落ち着いてきたので、当時の研究室での失敗談について書いていきます。

研究室に在籍している方へ、僕の経験を共有して反面教師にしていただきたいです。


僕の研究生活を時系列で書き、最後に振り返って思うことをまとめました。

研究室配属

成績は学部で真ん中ぐらい(GPA:2.7)だったため、第一志望の研究室には入れず。それでも興味のある研究室に入れたのでとても喜んでいた。

ー当時は研究への意欲が強くやる気満々でした。この時期はみんなと大差なかったと思います。

研究初期(3~5月)

至って健康。研究テーマを教授の独断で割り振らたことに不満を持ちつつも、がんばって勉強しようとやる気満々。卒業する先輩からプログラムを引き継ぐ。引継ぎは口頭で1時間ほどで終了し、引継ぎ内容はプログラム内部のアルゴリズムについては何も説明がなかった。先輩卒業後、プログラムが正常に動かず、プログラムのデバッグに明け暮れる。

ーこのころはやる気があったので平日だけでなく土曜日も研究室に行ったこともありました。僕はプログラミングについてド素人だったので、プログラミングの勉強から始めなくてはなりませんでした。未経験からデバッグってむちゃくちゃ大変です。しかも引き継いだプログラムに関しては、卒業した先輩1人で開発したため、プログラムの中がどうなっているかは僕を含めて誰も知らない状態。同期は順調に研究を進んでいるのに、自分はスタートさえしていないことに、焦りやもどかしさを感じました。教授から度々叱責されてました。今思えばこの時期から嫌われていたのかも。


研究中期(6~9月)

プログラミングを学習したことで引継ぎのプログラムを理解し、デバッグをして動かせるようになった。研究の方向性について教授に提案するが、全てはじかれてしまう。相談するも具体的な議論、指導はなかった。このとき教授が僕の研究については数か月勉強した僕よりも知識がなかった(先輩に一任していた)ことを知り絶望。これに加えて8月の学会発表に向けて論文添削や研究発表の練習に時間を割かれる。

ーこの時期から研究室に行く前に吐き気がしたり、夜眠れなくなったり、精神面の不安が体調に現れるようになりました。僕は夏が大好きで暑くなるこの時期は前向きになるため、なんとか研究を続けていました。当然、夏休み中も研究室に行ってたし、学会発表もありました。しかし、彼女(同学年文系)がアクティブなので旅行にたくさん誘ってきます。彼女はゼミが超暇、僕は研究に追われている。思い返すと4月からデートも研究を理由に断るようになり、気付けばどこにも行かなくなっていました。悩んだ結果、気分転換のためにも旅行に行くことにしました。しかし結局、旅先でも研究室のことばかり考えてたし、教授からメールがたくさん来てたので、せっかくの旅行を心から楽しむことができませんでした。


研究後期(10~12月)

学会発表も終わり一段落。卒論発表に向けて方向性を再々、教授と相談するも提案は批判されるばかりで指導もなし。とにかく自分で進めないと卒論を書けないので、最も批判が少なかった方向性でプログラムを改良し実験をする。研究によるストレスで頭が働かなくなる。研究に対するやる気がなくなり、卒業するためだけに研究する日々。

ーこの時期が一番つらかったです。10月に入ったころには生活リズムは完全に崩れ、朝4時以降にならないと寝れなくなりました。夜中は動画みたり、ずっとしていなかったゲームをしたり現実逃避ばかりしてましたね。研究のことを考えるだけで吐き気がするし、ストレスで過食になり体重が増えてきてました。この生活を辞めたいと思っていても全く治りませんでした。逃げたくて逃げたくて、同じ境遇の人を探したりしてました。自○したらどうなるのかとか考えだして精神的にヤバかったのを覚えています。僕は院進する予定でしたが、研究し始めの頃の、研究に対するモチベーションを全部消費してしまいました。


研究終期(1~2月)

ひたすら卒論を書く。僕が来ないとよく教授からお叱りのメールが届いた。教授は修士学生の発表練習と、学会発表に時間を割かれてたので自分のペースで卒論を書き、発表を終えることができた。

ー卒業した後のことしか頭にありませんでした。あと2か月頑張れば卒業できると自分に言い聞かせ、ひたすら卒論を書きました。この頃の僕は”大卒”という肩書のためだけに研究をしていました。研究に対する熱意は全くなくなり、作業をしている気分でした。院進はもう考えられなかったので、卒論発表が終わったらすぐに研究室の自分の席を片付けました。その後、数日経ってから教授に院進辞退のメールを送り、そしてメールを見ないようにアカウントからログアウトし、研究室からの情報をシャットアウトしました。


卒業後

就活中。夜寝れる。思考力が戻ってきた気がする。いろんなことに対してやる気が戻ってきた。

ー卒業後はひたすら寝て、研究室を忘れました。1ヵ月ほど経って徐々に元の自分に戻ってきたような気がします。夜眠れるし、朝もちゃんと起きられる。体重はまだ戻ってないので今ダイエット中です(笑)。



以上が僕の研究生活についてでした。ここからはこの経験を元に僕が伝えたいことを書いてきます。

研究室がつらくてやめたいと考えている方へ

僕が研究室で失敗した原因は以下の3つです。=の後に僕の言い訳をつけてます。

・教授に嫌われた = 教授は人格破綻者

・成果が出せなかった = そもそものテーマが悪かった

・人に頼ることをしなかった = そもそも頼れる人がいない

教授について:教授の多くは学問において超エリートで、数十年間ずっと研究室という狭いコミュニティの中でトップであり、人生を研究に費やしている人です。なので頑固な性格の教授は自分の考えに固執しがちです。知性は大人でも精神の方は成長してない方もいます。なので教授が絶対という考えに囚われないようにしてください。もちろんいい教授もたくさんいますよ。

成果が出ない:研究で成果が出ないことはよくあることなので気にしないで大丈夫。研究における、実験計画の立て方だとか、研究のために自分で考えた経験の方が大事です。

人を頼ること:できるだけ周りを頼るべきです。可能なら教授を頼りましょう。嫌いでもちゃんと指導してくれる教授なら頼るべきです。高い学費を払っているんですからその分利用すべきです。

思い返せば八方塞がりだったなあ(笑)。振り返ればこうすればよかったと思うことは多々ありますが、当時の自分に伝えたとしても実行できるとは思えません。


現状を回復させるための方法は人それぞれです。つらくてやめたくなる理由を考えてみてください。場合によっては休学、研究室の転向といった選択肢もあります。

しかし、僕と同じように研究後期でつらい、やめたいと感じてしまった方はなかなかこれらの選択肢が取れないと思います。

卒業後のことを考えてみて!

じゃあどうすればいいのか。僕の結論としては卒業後のことを考えながら我慢するしかなかったです。くそ真面目だった僕は敷かれたレールから外れることが怖くてできなかったのです。

できるだめ前向きなことを考えることが大切です。つらい、やめたいとネガティブなことばかり考えていると、どんどん思考力が落ちていき、思考力が落ちる→研究進まない→ネガティブになる悪循環に陥ってしまいます。

少しずつでいいので毎日、前向きに自分のことを考えてください。

当時の僕はこれができなかったために、自暴自棄になり心を病んでしまいました。

遊びまくる、好きなことする、新しいことに挑戦する。卒業後、自分のやりたいことを考えてみてください!がんばれ!!


日本人の平均寿命は、男性81.25歳・女性87.32歳(2018年)

人生これからの方がはるかに長いです。学士なら80分の1年です。

前向きに今がんばればどうなれるかを考えてみてください。僕は振り返ってみれば中退せずに我慢して卒業してよかったと考えています。既卒で就活することになっちゃったけども(笑)。

現在就活中ですが、必ず内定もらって同じような境遇の方に良い情報提供します。


この記事を読んで少しでも元気を出してもらえたらうれしいです。応援してます!!つらくて誰かに話したい方いたら僕で良かったらいつでも相談乗るので気軽に連絡してくださいな。

主にブログ運営に関する情報を書きます。お役に立てたら幸いです。基本的に客観視を心掛けていますが、たまに個人的考えも発信します。