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車の運転が怖い

今日、ペーパードライバー講習なるものに行ってきた。
1回6600円。ちなみに4回目。
こう見るとかなりの出費である。それにあと4・5回は行くことになるだろう。

免許は大学二年生の時に友達と合宿で取りに行った。しかし、実家に車がないわけでもないのに、そのあと全く運転しなかった。

少し言い訳をすると、私の母もペーパードライバーだった。しかも20年ほど。子供のころ父が海外に長期出張に行っているときなんかは、習い事に30分くらいかけて自転車で通っていた。今思えばちょっとかわいい光景である。母と小学校低学年の私と弟が3人自転車で並んでとっとことっとこ、スイミングスクールに通っているのだ。

親がペーパードライバーなら、子もペーパードライバー?
なんて言い訳にならないのは分かっている。今では母はうまいとまでは言えないものの、私と同様ペーパードライバー講習に通ったのちに運転するようになっている。

どうして今になって、運転の練習を一生懸命する羽目になっているかというと、営業職として就職した私は来年から車で営業に出ないといけないのだ。一年目は業務の仕事をしていて外出することはほとんどなかった。

一つ上の先輩もペーパードライバーだったらしく苦労しているのは見ていた。それでも今では初心者マークこそつけているらしいが、車で外回りをしている。数か月後には自分も運転しないといけないのだ。

講習に行く前に、エンジンとブレーキの位置をネットで確認する。毎回どっちか分からなくなる。恥をかかないためにも事前準備だ。

運転する前に毎回、世の中のほとんどの人が運転できているのだから自分にできないことはないはずと言い聞かせる。中高は運動部だったし、勉強だって人並みにできる。その辺のおじちゃんとかおばちゃんでもできているのに自分にできないわけはない、と。

今回は路上運転2回目。運転し始めて15分もすると早くやめたい…となっていた。こんなの情報処理が多すぎて無理だ、怖すぎると。

会社で働き始めて、自分の仕事の処理スピードが追いつかず少し悩むこともあったが、車の運転は比にならない。こんなに情報処理を次々にしないといけないことが他にあるのだろうか。
それに、リスクが大きすぎる。注文書を一枚処理し忘れて納期が一日遅れたとしても謝れば済む話だが、車の運転の場合は命の問題になってくる。

一度、実家に帰った時に両親に車に乗ってもらい練習をしてみたこともある。しかし結果は、強制終了だった。ハンドルをどれくらい切ったらいいのかがわからない私はグネグネ走行をしてしまし、母がギャーギャー言って近くのコンビニですぐに交代するように言われてしまったのだ。

車の運転を毎日当たり前のようにできている人たちはすごいなと思う。
一緒に免許を取りに行った友達は、営業でバンバン運転しているらしく、「経験だよ、慣れだよ」と言ってくれるが、来年の今頃私は運転できるようになっているのだろうか。

全く持って自信はない。


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